抽象化の階層

普段物事を抽象的に考えてるつもりはないけど、単純化してる気はする。
複雑なことを考えるとすぐにオーバーヒートするのでしょうがない。
単純化しすぎるのも良くないなあとは、一応自覚している。
という感じで具体例を挙げないとなんか抽象的だな。書きながら考える。


まず、特許。仕事柄「上位概念」というのは意識している。
特許というのは、主に、他人が再現できるように発明を説明した「明細書」と
要するに何を発明したかを示して保護する範囲を規定する「請求項」からなる。
「明細書」の中身は発明の一例に過ぎなくて、ちょっとくらい変更したものも含めて
保護したいから、そこらへんで頭をひねって請求項を書くわけだ(僕じゃないけど)。
そういうわけで、発明の一例を抽象化して、一生懸命保護範囲を広げる。
でも、特許庁の審査官に「それ、やりすぎじゃね?」って突っ返されたりして
保護範囲(抽象化の程度)のせめぎ合いをするお仕事である。保護範囲が広ければ、
その特許を使ってもらえる可能性が高まるのでうれしいわけである。
毎日そーゆー書類ばかり見てるので、これの上位概念をこう表現するのかとか、
この言葉を使うとここまでカバーできるけど、こっちの言葉の方がいいとか、
そのくらいは一応考えてるなあと思った。というわけで、単体で上位概念を考えてる。


その次、旅行。札幌でも少し話したけど、何回も旅行に行くとある程度パターン化した
部分があることに気付く。言葉の勉強もそこに集中させてる。
全てがパターン通りだとつまらないけど、全部予想外でも疲れるので、
その両方が適度にあるから楽しめているんじゃないかと思っている。

  • ヒッチハイクをしない
  • 野宿をしない
  • 一日一回くらいはちゃんと食べる

これが自分の中で大原則となっているので、どこかの街に着いたら

  1. 次の都市への移動手段を確保する
  2. 宿を取る
  3. 遊びに行ったり、買い物したり、何か食べたり。

という順で考える。そういうわけで、切符が買えて、宿とれて、買い物できたらOK。
旅行というものをいくつかの要素に分けて、抽象化してるのかも。


最後、ブックマークのタグ。これまで2万以上ブックマークしてるけど
タグは無理矢理200におさえている。発散させたくないから無理矢理。
とりあえず読んだのは全部タグつけてコメントを書く主義なので
(そのくらいしてブックマークする敷居を上げないと増えすぎるから)
何らかのタグを少なくとも1つはつける。かなりいい加減だけど。
タグというのも一つの抽象化なのかな、と思ったりする。


そんな感じでまとめると、一応抽象化してるけど、2階層だけ。
PC使い始めの頃は、メール振り分けたり、フォルダの階層を考えたりしてたけど
検索技術の発達により、全文検索派に転向した(元々ものぐさ)。
めちゃくちゃに放り込んで、一気に探す。頭もけっこう近いかも。
なんとなくラベルが付くくらい(一段階だけ)階層化するけど
カッチリしたツリー構造なんてなくて、ラベルでたまたま引っかかったのが
芋づる式に引っ張られてくるかもしれないし、来ないかもしれない。
といいながら、よくわかんないな、この頭。どうなってるんだろう。