twitterを訴えている会社の特許を潰そう

みんな大好きtwitterがどっかに訴えられているみたい、というニュースは、既に目にしていると思う。

Twitterは、特許を侵害したとしてTechRadiumから訴えられている。同社は公共安全機関や軍、ガス、電気、水道会社等向けに大量一斉同報通値システムを作っているテキサス州で技術系企業だ。

Twitterの特許訴訟来たる。TechRadiumが先陣を切って提訴 | TechCrunch Japan

で、なんで訴えられたかは、推測の域を出ないけど、

米国のいくつかの地方自治体が公衆への緊急通知手段としてTwitterの使用を検討しているそうです。従来、地方自治体へ緊急通知システムを供給していたTechRadium社がこのことを知り、Twitterの参入を阻止する(または、ロイヤルティーを獲得する)手段として自らが有する2つの特許を Twitterが侵害しているとして訴訟を提起したようです。

知財情報室 - IP Related Info Room -: Twitter特許訴訟を提起される

こんな感じで、無意識のうちにTechRadiumって会社の縄張りを荒らしてしまったことが原因かもしれない。別に売り込みに行ったわけでもないのに、お客さんが勝手に乗り換えちゃって、恨みを買ってしまったような気もする。で、この会社は、3つの特許で訴えた。
そもそも特許って何かというと、個人とか企業とかで技術的な何かを思いついて、それを真似されたくないとか、独占したいとか思ったときに、その部分の権利をくーだーさいってお役所に言って認められたもののこと。いろんな国にいろんなお役所があるから、基準はまちまちなんだけど、おおざっぱに言えば、その権利が欲しいって言った時点で、その技術が世界中のどこにも存在しないこと、それからその時点での既存の技術水準からそこまで簡単にたどりつけないことが条件になっている。
審査する人は、まあ一生懸命いろいろ文献を調べて、その時点での技術水準とかを調べたりするんだけど、人間なので当然間違え、見落としがあったりする。そんなわけで、特許が取れたからってずっと安心というわけではない。そんなわけで、潰そうと思えば潰せるものだったりする。要するに、特許が欲しいって言った時点で既に同じ技術があったことを示すことができれば、新しくもない技術に独占権を与えるなんて間違っているということになって、特許を潰すことができる。日付が重要。
専門家が集まって頑張って潰すこともできるけど、そこは一時期流行ったクラウドソーシングって奴で、またの名をリーナスの法則とも言うけれど

given enough eyeballs, all bugs are shallow

人名を冠したソフトウェア開発の19の法則

みんなで特許を潰そう(もっと古い日付で同じ技術内容のものを見つけよう)というサイトがある。
Article One Partners
http://www.articleonepartners.com/featured.php
いろいろな特許に対して懸賞金がついていて、このTechRadiumの特許群についても、うまくこれらの特許を無効化できたら15000ドルとある。

Please note that prior art dated as late as December 16, 2007 may be relevant to the study.

Patent Research Opportunities | Article One Partners

そんなわけで、腕に覚えのある人は、2007年12月16日よりも前の特許でも論文でも何でも良くて、何語で書いてあっても良いんだけど、そういうものを情報提供して、賞金を稼いでしまえばいいんじゃないかな、と思った。特許だー、訴えられたー、よくわからんーって言うのもいいんだけど、場合によっては無効にできるものだと覚えて置いても悪くないと思う。