大分四日目・香りの博物館と内成棚田

鉄輪温泉近辺を散歩するところからこの日はスタート。

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結局むし湯はやらなかったけど、こんな感じの趣深い建物が多い。それから驚いたのは、温泉が出すぎて至る所で湯気が立ち上っていたことである。別府と湯布院はそういう意味で別格だと思った。

たまたま路線バスのタイミングが良かったので、バスで別府駅に行ってコインロッカーに荷物を預けた。そして電車で別府大学駅に移動し、その後徒歩でたどり着いたのは大分香りの博物館。行くまで知らなかったが別府大学に隣接している。

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そういえば勇午という漫画でやたらと鼻がいいキャラクターが出てくるのだが、この博物館やその前身の博物館の存在が影響を与えているのかもしれない、なんてことを考えた。いろいろなものがインターネットでやりとりできる時代にあって、まだインターネットで送れないものという意味で、香りに着目してみるのは面白いかもしれない。

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所狭しと香水の瓶が並ぶ。以前銀座の資生堂香水関連の展示を見に行った時のことを思い出した。中身の見た目で分かりにくいので、瓶のデザインはとても重要なんだと。

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結構細かいことまでいろいろと解説していて、非常に力の入った博物館である。

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抽出するための道具というのは、他の分野のものとよく似ていて、これだけ見ても何の道具かよくわからない。

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これだけ数があると圧巻である。

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そんなわけで思っていた以上に充実した博物館だった。その後時間の制約があったので、タクシーで別府駅に向かい、路線バスに乗る。目指すは内成棚田。

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路線バスなんだけどサイズはマイクロバス。1日3本しかなくて、観光向けに残しておいたと思われる路線。実際に観光で行く物好きがどれだけいるかはよくわからない。とにかく、極度に高齢化したバス路線だった。

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博物館で乗ったタクシーの運転手に何もない所だよと言われたが、そもそもこういうものを見に来たわけで、そんな感覚ってのはわからないんだろうなと思った。

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少ないながらも少しは家がある。

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なんてことない景色だけど、今の日常にこういう景色はないから価値がある。原理はよくわからないけど、こういう田舎に来ると何かが充電された気分になる。

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往復2時間くらいバスに乗って帰ってくるだけなんだけど、非常に楽しめた。自分は楽しかったけど、わりと人を選ぶエンターテイメントだということは否定しない。

別府に戻ってきて、ロッカーから荷物を回収して、バスで湯布院へ。こっちはこっちで景色が良かった。

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山がある景色ってのはいいものだ。到着したバスターミナルは由布院駅に隣接していて、宿もそこから近く、わりとすんなり歩いて目的地に到着。