第7回ニコ技深圳観察会(Trouble maker at HQB)

初日朝、华强北のスターバックス前でツアーが始まった。よくわからずについていくと謎の地下駐車場に到着し、そこにオランダ人のHenkがやってきた。

エレベーターで屋上に上がってたどり着いたのはTroubleMakerというコワーキングスペース

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実際のところは、华强北国際創客中心というコワーキングスペースの一部をTroubleMakerという会社がMakerを支援するために借りている。

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遠隔で使っているところもあれば入居しているところもあり、Makerを支援しているところもあったりして、既に一つのコミュニティとしてできあがっている。

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上の三段が協力会社で、残りがインキュベーション施設に入居している企業。影像中国という会社がkickstarter向けのビデオを作る会社かと思ったが、サイトを見てみるとなんか違う雰囲気。

ちょっと検索してみたらこんなのが見つかった。中国語で探せばもっと出てくると思う。この会社はOCTといういわゆるお洒落なエリアにあって、そこで撮影していることが想像に難くない。

Henkによるとこの壁に貼ってあるロゴは頻繁に更新されるものではないから、情報が古いかもしれないとのこと。ざっくりどんな業種の会社がこのコミュニティにあるのか確認するには良いかもしれない。

各部屋には惑星の名前がついていた。金属加工をしてくれる会社。

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知的財産のサービスを行っている会社もあった。北に1キロくらいのところにオフィスがあって、時々そこにきてスタートアップのIPコンサルティングをしているようである。商標が中心で、著作権の登録や実用新案や特許の出願もしているようだ。料金も詳しく書いてある。あと法務関係もやっているらしい。

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华智邦

その他、ここでできたプロダクトの展示も行っていた。

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外に出るとカマドジョー。Align Machine worksで作っているそうだ。

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晴れていれば外でこのカマドジョーを囲んでバーベキューを行い、雨の際にはなかで別のネットワーキングをやるんだそうな。

そんなTroubleMaker。何が他と一番違うかといえば、Henkによるとここには設備と人の両方があるんだとか。最新の設備があるのに人がいなくてメンテされていないとか、人はいるけど使いたい設備がないとか、そんなコワーキングスペースを多く見てきた彼は、最新の設備とそれをメンテナンスしたり、困ったことがあれば様々な分野で相談できる人を用意し、コミュニティとしてうまく機能する場所を作ろうとしている。

月々1200元(約2万円)で自分の机が持てる。月々2400元(約4万円)でCNCや3Dプリンターオシロスコープなどすべての機材にフルアクセスできる。日本人はビジネスでも2週間までならビザ無しで中国に行けるので、华强北のコミュニティにアクセスしたい人は行ってみるといいだろう。見学ツアーへの申込みもサイト上で受け付けている。

ハードウェアで本腰入れて何かをしようと思ったら、現時点で動いているここは選択肢の一つに入れて良いだろうなと感じた。とにかくカジュアルでとても雰囲気が良い場所である。翌日提携工場にも行ったがそれはまた別のお話。