マレーシアといえば錫(スズ)で知られている。そんな中学・高校で得た知識を確かめに行くのは、旅行の醍醐味の一つだ。そんなわけでロイヤル・セランゴールに行ってきた。
入口付近にあるのは世界最大のピューターのビールジョッキ。今回の旅行まで知らなかったが、ピューターとはスズとアンチモンと銅を混ぜた合金のことである。
ドロドロになるまで熱して型に流し込む。そして削ったり、カンカン叩いたりして成形していく。そんな工場の様子を見学できてなかなか楽しかった。
ロード・オブ・ザ・リングのマニアックなピューターもあった。
続いてMy Teksiというアプリでタクシーを呼んでバトゥ洞窟に行った。このMy Teksiはマレーシア発のアプリで、他の国ではGrab Taxiという名前で知られている。非常に便利だったので今後も機会があれば使いたいと思う。
シンガポールにないもの、洞窟。と思って来ただけなのだが、ここが思っていた以上に良かった。ヒンドゥー教の洞窟寺院なのだが、いろいろとスケールが大きい。
シンガポールのヒンドゥー教寺院と比べて、屋根の上のモニュメントがけっこうきちんと作ってある気がした。
この辺りは非常に明るく開放的なのだが、少し脇道に入ったDark Caveは全然違っていて非常に面白かった。ここはもうちょっと宣伝してもいいと思う。
ライトを消すと本当に真っ暗闇になる。dialogue in the darkに匹敵する暗さである。特殊な進化をした蜘蛛など非常に興味深い。以前読んだ眼の誕生という本を思い出した。まだまだ知らない世界がたくさんあると思うと非常にうれしくなる。
そんな感じでクアラルンプール観光を満喫し、行政新首都のプトラジャヤへと移動して5日間の特許明細書作成コースに参加してきた。