2009-01-01から1年間の記事一覧

2009年に読んだ本の中から

経験でしか学べないこともあるけど、本でしか楽しめないこともある。 今年読んだ本の中から - pho's blog 来年もまた素晴らしい本に出会いたいものである。 2008年に読んだ本の中から - pho's blog 今年は24冊とかなり少なめだが、ピックアップしておこう。 …

2009年を振り返って

独断と偏見でいくつかピックアップしてみよう。 2007年を振り返って - technophobia 今年も引き続き書いてみよう。 2008年を振り返って - technophobia 気がつけば3年目。 ポーランドでは、駅で全然英語が通じなかったので、この勉強が役立ったといいたいと…

今年The Economistで覚えた英語表現

勘違いされやすいけど、私が表題の英文雑誌を読む目的は決して英語の勉強ではない。中身が面白いから読んでいるのである。なんとなく面白そうだからと読んでみたら、実際に面白かったので読み続けているのである。書き手の意図を知りたい、この話の背景を知…

新入社員向け:年末年始に読めるおすすめ本

この記事が楽しそうだったのでまねをしてみることにする。対象は、理学部とか工学部とかで研究してたのに何かを間違えて知的財産なんてところに流れ着いてしまった人。うちの部門には長らく新入社員なんていないので完全に妄想だが、そんなことを気にしては…

数学が経済を動かす

ドイツの大企業のトップ20名が「我が社で数学が重要な理由」を語る本。 数学が経済を動かす- ドイツ企業篇(シュプリンガー数学クラブ) (単行本(ソフトカバー)) 保険、鉄道、製薬、エネルギー、コンピュータなど様々な分野において、数学がいかに活用され…

クリエイティブコモンズとサイエンスコモンズ

クリエイティブコモンズについては、4年も前から記事に書いてたし、レッシグの講演を聴きに行ったりしていたし、3年前に 従来の著作権法では、「使っていい」「使っちゃダメ」の二種類しかなかったんだけど、その間を設けるのがクリエイティブコモンズだと…

第40回The Economist読む隊

なんとなく一段落したので(といってもまだまだだけど)書こう。気が向いたので先日のエコ隊のレポートを書くことにする。3月に始めて40回目のようだ。毎週やるとけっこうな回数になるんだな。 一つ目の記事:パネットーネ http://www.economist.com/busines…

Webのコンテンツをkindleで読む

もっと早く書くつもりだったけど、以前使っていたkindle関連のWebサービスが動かなくなってしまって代替手段をいろいろ探していたので、遅くなってしまった。 現段階の結論として、Calibreメインで、補助的にInstapaperがよい感じ。 はじめに kindleといえば…

京都、金沢経由、輪島朝市行き

友人の結婚披露宴があったので、京都に行ってきた。 見晴らしが非常に良く、演出も凝っていて、料理が美味しくて、言うことなし。この時期にこの場所でやりたかったんだなあということが、非常によく伝わってきた。二次会も時間が経つのがあっという間だった…

タックスヘイブンの続き

タックスヘイブンという本の感想の続き。 なぜスイスの銀行が(政府に対してさえも)秘密厳守できるのか スイスの銀行家たちは、彼らの銀行の秘密を不可侵の聖域にしたのは、ユダヤ人の財産をナチスから守るためだと信じ込ませようとしているが、後に述べる…

タックスヘイブン

タックスヘイブン(租税回避地)という言葉を聞くと、カジノで儲かっているモナコとか、カリブ海とかをイメージするかもしれない。就職活動のときにアクセンチュアの本社がバミューダ諸島だと知ったときは、そういうふうに活用するのかって思った。タックス…

10日くらい使った感想

鞄にスルッと入る薄さ、片手で楽に持てる軽さ、目が疲れないディスプレイ、片手で手軽にできる操作性。 Amazon.com: Kindle Wireless Reading Device (6" Display, U.S. & International Wireless, Latest Generation): Kindle Store http://www.amazon.com/…

オープンソースとサイエンスコモンズ

先日のイベントでは、オープンアクセスでも広義のオープンアクセス、すなわち学術情報への自由なアクセス全般について触れられていて、オープンデータの話もいろいろ聞けたのでよかった。研究データをオープンにしてもらうのが大変という話を聞いていると、…

Open Access “Friday, Night and SHINYA” 2009

オープンアクセス週間を締めくくるイベントに行ってきた。 セッション-1 「オープン・アクセスとは何か」 スピーカー: 倉田 敬子(慶應義塾大学, 文学部 人文社会学科 図書館・情報学専攻 教授) セッション-2「eScienceとしての材料研究リポジトリ“NIMS eSciD…

ボトムズ@赤レンガ倉庫

先日、ボトムズのスコープドッグなるものが横浜で見られるということで、見てきた。 横はオクトーバーフェストで大混雑。 ビールでも飲んで帰ろうかと思っていたけれども、諦めてそのまま帰宅。 実物を見て良かったと思ったのは、制作者の ガンダムの操縦者…

リーナス@溜池山王

モンティパイソン休暇、台風休暇に続いて、リーナス休暇を取った。linuxという途方もないもののきっかけを作った人が東京に来るなら、是非見ておかないとと思ったので。 Linus Torvalds&Jim Zemlin まずJim Zemlin氏が登壇して、いろいろ数字を挙げながら説…

シティボーイズに見る労力と価値

最近いくつかモンティパイソンのスケッチを見た影響だと思うが、ずいぶん前に買ったシティボーイズのDVDを見たくなったので見てみた。 シティボーイズDVD-BOX RETROSPECTIVE-CITYBOYS LIVE! [BOX1] ここに出てくる「自己破産の日」というやつが特に面白かっ…

コンテンツはフリーであるか、あたかもフリーであるかのようになるべき

自分が知的財産(intellectual property)に関わる仕事をしているからかもしれないが、先日古い雑誌を整理していて、Esther Dyson氏のこの言葉にひっかかった。 From the business point of view--not to overstate it--intellectual property is dead; long…

分析を自分自身の問題に当てはめる

本を読んで分析力が重要だということがわかっても、それを活用しないと意味がない。読んで楽しいのも重要なことだが、これに関してはもう一歩進ませてみよう。現在の自分がある程度優位に立てそうな分野は医療機器と特許であり、これらに分析を絡めると、い…

Face value : Iliad's warriorについて

先月のThe EconomistのFace valueにフランスの通信会社Iliadの創業者が取り上げられていたのだが、記事のタイトル"Iliad's warrior"の意図が正直言ってよくわからなかった。 http://www.economist.com/people/displaystory.cfm?story_id=14402214 ホメロスの…

分析力を武器とする企業

以前「その数学が戦略を決める」という本を紹介したのだが、 http://d.hatena.ne.jp/pho/20080126/1201354040http://d.hatena.ne.jp/pho/20080126/1201362046 これと似た感じで面白いということで、一冊の本を借りた。 分析力を武器とする企業 強さを支える…

祝!モンティ・パイソン結成40周年!!空飛ぶBBC帝国 - 第2回したまちコメディ映画祭in台東

以前マスターキートンを読んでいて、キートンが「必殺のジョークだ。モンティ・パイソンも笑い転げるぞ(かなりいい加減な記憶)」みたいなことを言っていたのを覚えている。モンティ・パイソンの国であるイギリスとか、SFのモンティ・パイソンとか、これは…

奇跡のエコ集落 ガビオタス

なかなかインパクトのある名前が気になって本屋で手にとった。 ガビオタスとは 南米コロンビアの不毛な平原に、活動家、技術者、芸術家らがつくったエコ集落 画期的な地下水ポンプ、高効率な風車、太陽熱利用など驚くべき環境技術を生みだし、ほぼエネルギー…

海のエジプト展

始まった頃からずっと行きたいと思っていて、前売り券も入手して、今月に入ってようやく行けた。わりと人気があるらしくけっこう混んでいたが、なかなか楽しめた。 asahi.com : 朝日新聞社 - 「海のエジプト」展 http://www.asahi.com/egypt/ そもそもなぜそ…

「塩」の世界史

こういう役に立たないどうでもいい知識が詰まった本というのは、個人的にけっこう好きである。特に歴史ものは、他のいろいろな歴史と思わぬところで絡み合ったりするので、読めば読むほど面白くなる。そんなわけで、身近なようで案外知らない「塩」の世界史…

引っ越してみた感想

8月末でネット回線を解約して週末に引っ越した。少しの間ネットから遠ざかっていたがそろそろブログを書こう。 引っ越しによる変化 窓の開け閉めが静か 前の家は築40年で窓を開けるたびにガラガラと音がしてたんだけど、それがない。 網戸がある 前は網戸…

第24回The Economist読む隊

今回は、エコ隊夏祭りということで(人数的に)拡大版で行ってみた。いつも4〜5人のところ10人+オブザーバー(?)1人の11人で会議室を借りてFace Valueの記事を読み、その後、懇親会を行った。 Face value: Bank to square one | The Economist http://www…

話すウェブ

The Economistの記事3本目。読み書きできない人のためのウェブ。 A web of sound: Talk about that | The Economist http://www.economist.com/sciencetechnology/displaystory.cfm?story_id=13855374 インターネットというのは素晴らしいんだけど、読み書き…

バカヤロー経済学

読書感想文8つ目。非常に取っつきやすく、わかりやすく、意外と中身が濃い。 バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5) (新書) まともに経済学の本を読んだことがない初心者である自分にはちょうど良い本だった。 「初心者はいつまでも初心者ではなく、いつまでもそ…

渋江抽斎

読書感想文7つ目。面白いけどやや取っつきにくそうな本。 渋江抽斎 岩波文庫 (文庫) 森鴎外が渋江抽斎なる人物に興味を抱き、墓や子孫を探して、いろいろと話を聞いて、この人物に近づいていく話。淡々と書かれているが、抽斎とその妻の五百(いお)の人柄が…