知財

エコノミストの特許記事について

この記事をじっくり読んだ。 <a href="http://www.economist.com/news/leaders/21660522-ideas-fuel-economy-todays-patent-systems-are-rotten-way-rewarding-them-time-fix?zid=317&ah=8a47fc455a44945580198768fad0fa41" data-mce-href="http:…

転職して5ヶ月

シンガポール国内で特許事務所から特許事務所への移動なのだが、業務内容はけっこう変わった。外内から内外に変わったといえば、この業界の人にはわかりやすいかもしれない。 前の会社には名ばかりの弁理士しかおらず(それが転職理由なのだが)、外国のお客…

ゾンビ特許

某所より課題記事が出ていたので読んでみた。 Free exchange: Zombie patents | The Economist 特許により独占的に薬を販売していた製薬会社が、特許期限満了間近に取れる対策は3つあるとこの記事は言う。 マーケティングを頑張って、売り上げを維持しようと…

Invention Analysis and Claiming イントロ

この本を買った。会社にあったけど第2版が出てたので。 Invention Analysis and Claiming: A Patent Lawyer's Guide 作者: Ronald D. Slusky 出版社/メーカー: Amer Bar Assn 発売日: 2013/10/07 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る 発明…

知的財産市場IPXIについて思うこと

以前からこんなことをちまちま書いていたわけだが、 発展するアジアの金融の中心地で、知的財産がどう金融と絡んでいくのか。 変化の最前線にいることの価値 - technophobia 今の自分にとって関心があるのは定量的評価。知財の価値なんて訴訟を起こしてみな…

特許の軍拡競争の次

数年前から感じていた特許の軍拡競争的な雰囲気が近頃ヒートアップしていて、現実とは想像以上に激しく変化するものだなあと感じている。もう一年くらい続いて、また急展開があったりするのかなと思ったりしている。軍拡競争で儲かるのは武器商人ばかりでい…

turntableの著作権

turntableってサイトがあって、音楽をアップロードできる機能があって、それって著作権的にどうなの?と漠然とした心配をしている人がいるかもしれないので、思ったことを書いておくことにする。そもそも「著作権的にどうなの?」という漠然とした疑問はよろ…

知的財産の取引が活発化するという主張の背景

From Ideas to Assetsという本の第2部Exploiting Intellectual propertyの第5章Managing IP Financial Assets/principles from the securities marketsという部分が面白そうなのでじっくり読んでみた。Alexander K. Arrowという人が書いている。 http://ww…

特許の価値とIP score

夏休みなので特許の価値の算出をやることにする。といっても全然背景知識がないので調べ事から。PatentとかValuationとかいうキーワードで以前検索していて、欧州特許庁(EPO)がIP score(http://www.epo.org/searching/free/ipscore.html)という特許価値診…

独占禁止法

アメリカだとantitrust law(反トラスト法)と呼び、他の国だとcompetition law(競争法)と呼ぶけど中身は似たようなものだ。シャーマン法というのがアメリカにあって、そのときにトラストという言葉を使ったから、その名残りとして反トラストと呼ぶみたい…

intellectual ventures updates

intellectual ventures(IV)関連で興味深い記事があったのでちょっと感想を書いておく。ついでにこの1年で気になった記事もまとめておこう。 IVがサムスン、HTC、SAPと立て続けにライセンス契約を結んだことは非常に興味深いと思った。 HTC : http://moconew…

なぜシンガポールで知財を学ぶのか

こういうことは勢いで書いてしまった方がいいと思った。あとで恥ずかしく思うか、そうでもないか、はよくわからないけど、とりあえず書いてみる。自分がなぜここに来たか、その選択について今どう思っているかは大切なことだから。 シンガポールの大学教育は…

模倣品は悪なのか?

近頃Trade Mark(商標)の講義を連続して受けていて、なかなか興味深いやりとりがあったので記録しておこう。 シンガポールは中国系の人が多いけど、長い間英国の統治下にあったので英国に大きく影響されている。そういうわけでサッカーといえばプレミアリー…

Playing the IP Strategy Game

こちらに来て1ヶ月経った。そもそもなんでここに来たんだっけと時々考えたりしてた。一旦日本から離れてみたかったとか、東南アジアは生活コストが低いとか、シンガポールは治安が良くて暮らしやすそうとか、思いつくのはそんな消極的な理由ばかり。でもシ…

クリエイティブコモンズとサイエンスコモンズ

クリエイティブコモンズについては、4年も前から記事に書いてたし、レッシグの講演を聴きに行ったりしていたし、3年前に 従来の著作権法では、「使っていい」「使っちゃダメ」の二種類しかなかったんだけど、その間を設けるのがクリエイティブコモンズだと…

コンテンツはフリーであるか、あたかもフリーであるかのようになるべき

自分が知的財産(intellectual property)に関わる仕事をしているからかもしれないが、先日古い雑誌を整理していて、Esther Dyson氏のこの言葉にひっかかった。 From the business point of view--not to overstate it--intellectual property is dead; long…

特許関連で訴えられたらどうするかとか、twitterの例とか。

先日、twitterを訴えている会社の特許を潰そうと書いたが、もう少し具体的に書くことにする。ちなみに、特許を潰すというのは、訴えられたときに取る手段の一つではあるが、唯一の手段ではない。ごねる、潰す、もらうというのがポピュラーだと思う。 「ごね…

twitterを訴えている会社の特許を潰そう

みんな大好きtwitterがどっかに訴えられているみたい、というニュースは、既に目にしていると思う。 Twitterは、特許を侵害したとしてTechRadiumから訴えられている。同社は公共安全機関や軍、ガス、電気、水道会社等向けに大量一斉同報通値システムを作って…

中国の知財訴訟の裁判所選び

目標を立てておきながら、別のことを書きたくなったので、まあ自由研究とでもしておこうか。会社で購読しているManaging IP(intellectual property)という雑誌の記事が面白かったので紹介する。 Where to sue in China - Managing Intellectual Property - J…

IVのネイサン・ミアボルトのインタビュー

特許周辺のホットな話題の一つとして、intellectual ventures(IV)が 挙げられるかもしれない。マイクロソフトの元CTOが立ち上げたこの会社が 日本に進出してきたらしいけど、何企んでるんだ?って話を見かけた。 以前レビューした本には、この会社でやって…

研修 7回目

また10分くらい寝てしまった。審決取消訴訟と職務発明について。 トピックス 中国の模倣品対策についてアメリカで報告書 パリ条約のみ 紛争処理機関 Winny 判決要旨 公衆送信権侵害 主犯の刑は確定 プログラムを提供した側が幇助になるか 手段が提供され、精…

研修 6回目

今回は、補正とか分割とか仕事に関わるところなんで 特に興味深かったけど、出願公開制度のあたりで何分か寝てしまった。 研修は、あと3回。ログはとってるけど、どうまとめようか。 最近のトピック 3極特許庁会合 秋に長官会合 現在東京でやっている 実務…

老人力ってすごいな

特許というキーワードをgoogleアラートに登録しているので 関連する記事がメールで送られてくるが、これには驚いた。 企業リスク対策(第52回)[大前 研一氏]/SAFETY JAPAN [コラム]/日経BP社 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/a/54/03.html それから「…

研修5回目

いろいろと判例を見ていくと、1つ1つがロジックに基づいていて 非常に精緻に組み上がっていたので、法律って案外興味深いと思った。 最近のトピック 日立事件 10月17日に判決が出る 外国特許を認めるかどうか。 35条は日本の法律。ライセンス収入に…

研修4回目

所々寝てしまった。やる気が足りないぞ、俺。 トピックス 9月15日 2006年版報告書 特許出願の順位が発表 電気、精密機械 松下電器産業、キヤノン 件数を争う時代ではない。どれだけ外国出願に向けていくか 中国出願が大幅にのびる。27パーセント増2…

研修3回目 そのまま

近頃日記になんて書いたらいいかわかんなくなってきた。 1年か1年半くらいのサイクルでこういう時期がくる。 ニーズがよくわかんないからというのが原因だが、ニーズがわかった ところでどうせ好きなように書きたいわけだからあまり意味がない。 今日は、…

宇宙開発事業のライセンス供与

今日の朝刊でなかなか面白いのがあったので気になった部分を書き出してみた。 読んだだけなら絶対に記憶に残らないと、自信を持って言えるので やっぱりフロー情報をストック情報にしておこうと思ったから。 近頃は新聞も雑誌もだいたいメモっている。覚えて…

研修二回目 そのまま

今日は机があったので少し楽だった。 ちゃんとまとめて体系的に理解しよう。 特許法の前提 本質論 特許法は発明公開の代償として独占権を付与する 誰にも教えない トレードシークレット(不正競争防止法) 公開をする (特許法) 秘密にせず第三者に開示する…

特許に対する誤解

特許取得とか特許申請中とか、実用新案取得とか そういう表記を見るとなんかすごそうに見えるけど 実際のところどうなのかってことを書いてみる。 まずは前提として、特許とはどういうものかについて。 そもそも特許というのは産業の発展のためにつくられた…

研修第一回目 記録そのまま

まとめようと思ったけどなんか面倒なので Macbookでメモったのをそのままアップしてみる。 文字の羅列なのでてきとうに読み飛ばして欲しい特許法 実用新案法 6月15日 全9回 一回目 企業実務家のための実践特許法 第二版 補遺も参照 流れの中で自分はどこ…