バーレーワイン

これだけ色々クラフトビールを飲んでいると、どういうのが好きですかと尋ねられることが多い。単純に比較できないしその日の気分によるが、一つだけ思い入れの強いものがあった。2015年にシンガポールで作ったバーレーワインである。ビールなのだが大麦のワインというだけあって、ワイングラスによく合うのである。とてもいい色していて、濃厚で甘いこのビールをよくわからずに作って飲んで衝撃を受けたのを覚えている。

それ以来、クラフトビールの店に行くときはいつもメニューにバーレーワインがないか無意識のうちに探している。それが先日名古屋の店に行ったらあった。

Y.MARKET BREWING - 名古屋で初めてのクラフトビール醸造所

 

この店の「"とりあえず"とは言わせない」という言葉は一度でも自分でお酒を作ったことがあれば非常に共感するところかと思う。この店のよふかしQueenというのが紛れもなくバーレーワインだった。

YOFUKASHI Queen - Y.MARKET BREWING

そういえばこんな味だったと記憶が呼び覚まされてとても良い体験だった。

クラフトビール屋ではカウンターに座ることが多く、バーレーワインとか作らないんですかとかたまに尋ねたりするわけだが、度数が高いビールというのは限られたタップの数と客層との兼ね合いもあってなかなか難しいらしい。このビールを置いている貴重な店を見つけたら、今後もまた頼むんだと思う。

そんなわけで、名古屋に行ったらY.MARKET BREWINGは行く価値があると思う。そして私が好きなビールはバーレーワインである。この日はアンバーエールとインペリアルスタウトも飲んだし、どちらも満足したけれど。