2013-01-01から1年間の記事一覧

謎の独立国家 ソマリランド 前編

mhatta氏がtwitterで絶賛していたので買った本。 おいお前ら、これは猛烈にというかうんざりするほど面白いぞ!500ページ以上あったが5時間ぶっ通しで一気に読んでしまったよ:謎の独立国家ソマリランド(髙野秀行) http://t.co/GWeFpY1w2L— Masayuki Hatta…

何を求めて旅行に行くのか

旅行に行くといっても、同じところに何回も行くタイプと、新しいところに行くタイプがあって、自分は断然後者なんだろうと思う。どうしてそんなに塗り絵みたいに次から次へと別のところに行くのかというと、たぶん行きたいところはたくさんあるのに、行ける…

ナウシカの飛行具、作ってみた

2007年にICCで開催されていたイベント http://pho.hatenablog.com/entry/20070218/1171789083 に行ってこのプロジェクトのことを知った。 メーヴェはドイツ語で「カモメ」を意味する、美しく白い翼を持ったナウシカの愛機です。風の谷や腐海、そして戦場の空…

不安や劣等感を煽る商売

商売と詐欺の境界線ってどこにあるんだろうかとふと考えた。人間誰しもできないことはたくさんあるので、不安や劣等感の種になるようなことはたくさんある。世の中には不測の事態というのもたくさんあるし、杞憂という言葉もある。何らかの形で備えたいと考…

法律関係の会計システム

見積もりして、納品して(商品ではなくサービス提供だけど)、請求書を送って、お金を受け取るところまでが仕事なのだが、請求書の送り方も様々である。誰に送るのか、どのように送るのか。誰にってそれはまあ客に送るのだが、だいたい4パターンある。 直接…

めしぶろぐ@ぺなん

ペナンに行くというと、とりあえず食べ物がうまいと言われる。どんな食べ物があるんだろうと思って調べてみると、どれもこれもシンガポールにあるものばかり。全然目新しさはないのだが、安くて美味しかった。最初に食べたのは、宿の朝食に出てきたナシレマ…

ペナンに行ってきた

どういういきさつだったか忘れたがマレーシアのペナンに行くことにした。金曜日の会社終わった後に空港に直行し、日曜日の夜に戻ってくるというプランである。飛行機に乗るのは5ヶ月ぶり。 ジェットスターとカンタスのコードシェア便で、A320に乗ること1時間…

カラシニコフ

3Dプリンタで銃を製造できるという話を聞いたとき、そもそも銃ってどんな構造なんだろうと思い、世界中に出回っている銃であるAK47、カラシニコフのことが気になった。そういえばそんな本があったなと思い、買って読んだところ非常に面白かった。 旧ソ連軍の…

海外在住者の国民年金、障害基礎年金

国民年金は日本に住んでいると強制加入だが、海外に住んでいると加入しなくてもよい。任意で加入することはできる。メリット、デメリットを考慮しながら、任意で加入するかどうかを検討してみた。 これまでの支払い実績 学生特例で24歳まで払ってない。社会…

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

各章をThe Economistの編集者、記者が担当して、様々な分野の今後の見通しを記した本である。どの章も一つ一つ丁寧に書いてあって、しかも自分がこれまで全然見ていなかった切り口を提示しているのが素晴らしい。 未来を予測するために、まず過去を振り返る …

本の選び方

それほど早いペースではないが、日々淡々と本を読んでいる。ひとえにiPad miniのおかげなのだが、それは今日の本題ではない。今日はどんなふうに本を選んでいるか書こうと思う。 このブログをみている人ならわかると思うが、読んでいるのはほとんどノンフィ…

高橋是清自伝 下巻

下巻は銀行家・実業家としての活動が描かれている。 これまで私は教鞭を執ったり官途についたりして主として政府の仕事に当ったのみで、実業界にはまったくはじめてでありますから、今度実業界に入るについては、どうぞ丁稚小僧から仕上げて下さい」 と申出…

WIPOのe-Learningをやってみた

世界知的所有権機関(WIPO)がWIPO academyという名前で知的財産に関する教育を行っていて、その一つにDistance Learning Programというのがある。 http://www.wipo.int/academy/en/courses/distance_learning/ これで、Basics of Patent Draftingというコース…

高橋是清自伝 上巻

日本の特許庁を作った人、226事件で殺された人、そういえば江戸東京たてもの園に家があったな、という程度の認識しかなかったが、なんとなく興味を持ったので自伝を読んでみた。 仙台藩の高橋家の里子にやられ、アメリカに渡って、帰国して、紆余曲折を経て…

チューリングの大聖堂

エコノミストで紹介されていて気になった本。 http://www.economist.com/node/21549914 プリンストン高等研究所の歴史、そこで行われたコンピュータへの取り組みが非常に詳しく書いてある。タイトルにチューリングとあるが、主人公はフォン・ノイマンのよう…

鍵を組み合わせる

専門性とか、得意なこととか、そういう鍵となるものを組み合わせることが、次のステップに進むのに大切なんだと感じている。次のステップというのは大学に行ったり、転職したりすることに限らず、何か新しいこと全般について言えそうだ。 とりわけ「組み合わ…

ロシア宇宙開発史

読もうと思ったきっかけはこの書評。 http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2012091000009.html 技術の進歩というのは、アメリカや西ヨーロッパ側の視点で見ることが多いので、ロシアの宇宙開発というのは非常に新鮮でとても面白かった。ロシアの気球、ロ…

これまでに行ったところ

試験も終わったことだし、どこかに旅行に行こうかと考える。その前にこれまでどこに行ったかなとふと気になった。初めて海外旅行に行ったのは今から13年前。それから年に何回か行っている。そのときの状況次第で非常に主観的なのだが、今考えても非常にイン…

Khan academyをやってみた

名前自体はけっこう前から知っていたが、小さい子どもの教育用だろうと思って全然見たことがなかった。ところがこのビデオを見て、自分が思っていたよりもかなり本格的だと知った。 サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」 - YouTube 実際にサイトに…

ステルス戦闘機-スカンク・ワークスの秘密

数年前に師匠が非常に面白そうに読んでいた本。もう絶版なのだが、たまたま手に入ったので読んでみた。本当に面白い本っていうのは、誰かに勧めたりせずにただひたすら楽しむものなんだろうな。ここに感想を書くので、それを見て興味を持った人は読むといい…

何を読むか

出た当初からMarco(Instapaperの人)がやってるThe Magazineってのが気になっていた。 http://the-magazine.org/ 古いiOSでは読めなかったり、USのiTunesアカウントからじゃないと購読できなかったり、ということで購読していなかったが、今年の始めにiPad mi…

さて何をやるか

特許庁に400ドル払って試験なるものを受けてきた。1科目400ドルの試験を4つ受けて合格しないと資格が取れないらしいが、今の仕事と関係ない科目を受けても受かる気がしないので、仕事でやってることと似た科目を1つ選んで受けた。結果が出るのはしばらく先な…

物語 シンガポールの歴史 後編

シンガポールの教育制度。 すべての生徒は小学校四年終了時に、全国統一試験を受け、成績にしたがって五年と六年時は三つのコースに分かれる。小学校終了時には、これも全国統一試験の小学校卒業試験(PSLE)があり、一定の成績に達しなかった生徒は、技術専…

物語 シンガポールの歴史 中編

もう前回何を書いたか覚えてないが、続きを書いていく。 東南アジア各地で独立運動が盛り上がるなかで、1945年9月5日にイギリス軍や植民地政府関係者がシンガポールの土を踏むと、住民はイギリス国旗を振って歓迎する。 これがシンガポールのちょっと変わっ…

GFIP2013 2日目(3Dプリンタからみた知的財産)

ビジネストラック6 最後のセッションがこれ。3Dプリンタをネタに境界領域にある知的財産についていろいろ話すセッション。大学の先生がいろいろ話していた。 先日行われたシンガポール首相の演説でも取り上げられるくらいメジャーになってきた3Dプリンタ。「…

GFIP2013 2日目(特許訴訟の地雷原をゆく)

ビジネストラック5 Rouseという法律事務所の人が訴訟に関する統計情報をいろいろ紹介していた。最後にIP komodo dragonというブログを紹介していたのだが、これはこの事務所が発信しているんだと今知った。 http://ipkomododragon.blogspot.sg/ それからシリ…

GFIP2013 2日目(特許という資産)

全体セッションその4 この会合のスポンサーの一社でもあるマイクロソフトの知的財産部の人が話していた。知的財産の保護というのは重要だとか、かの有名なホビーストへの手紙とか。ここでなかなか興味深いと思ったのは、マイクロソフトはオープンイノベーシ…

GFIP2013 2日目(裁判官、大いに語る)

全体セッション3 シンガポール、中国、オーストラリア、アメリカの裁判官がいろいろ話すセッション。これが思いの外、面白くて驚いた。 まずはシンガポール最高裁の裁判長。IP hub master planを進めていく上で、裁判所として何ができるのかに絞り込んで真剣…

GFIP2013 初日(国のためのIP)

ビジネストラック4 初日最後のセッションで、R&Dとかパテントプールとか技術移転とかの話。 PatentとStandardが重なるところをDe Jure CompetitionとStandardが重なるところをOpen software PatentとCompetitionが重なるところをAlliance pool と表現してい…

GFIP2013 初日(オープンイノベーション論議)

ビジネストラック3 オープンイノベーションに関連して、大企業の人、大学の先生、スタートアップの人が話すセッション。まず3Mの人が話していた。様々な素材を様々な用途に適用するので、自社開発以外の選択肢があるのは好ましいとのこと。ここで面白いと思…