「すごい会議」のどこがすごいのか

旅行から帰ってきたら、RSSリーダーの未読件数が1000を越えてた。
少しずつ減らしてるけどなかなか減らないが、まあのんびりやろう。


(・∀・)シウマチ!!地獄車@はてな支部 - どうか私に教えてください。「すごい会議」のどこがすごいかを。
http://d.hatena.ne.jp/shiumachi/20060901/1157112921
先日このことを聞かれたときに、あまりうまく答えられなかったんで、もう一回考えてみる。
まず、この本は薄く非常に読みやすい。余計なことが書いてないので無駄がない。
具体的に何が面白かったかについては、以前書いたのでそれを読んで欲しい。
Lazy Suits - すごい会議
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060701/1151771810


まあこれでは全然答えになってないので、もう一度質問を見てみる。

実際に使ってみたいと思い、ネットやらはてなでこの本のメソッドの導入事例を検索したのですが、ほとんどありませんでした。
それによって業務にどのような影響が出たかという報告が全くないのです。
第一、そういった活用レポートは2005年に書かれたものばかりで、2006年に書かれた記事はありません。
この本を絶賛している方、どうか教えて下さい。
この会議を行うことで、どのような結果が得られたのかを。

「使ってみたい」というのは、やはり「会議で」ということなんだろうか。
とりあえず自分が言えることとしては、

  • 業務に使ってないので仕事への効果はわからない
  • パーツとして使っている気がするが、フルに「この会議」をやってるわけじゃない(eigotai)
  • 会議に限らず、個人的に物の考え方として使っている気がする
  • これをベースにした会議には何度か参加している(アカデメディア)
  • 2006年に書かれた記事がないのは、実際に本屋から消えつつあり、近頃売れてないから?

まあ個人的には売れてる本って逆に信用できないんだけど。
効果測定というのは、before,afterの両方を見ないと全然意味がないのだが、
これまでに会議で苦しんだ経験というかまともな会議の経験がないので
ちゃんと比較することはできないとあらかじめ断っておこう。


すごい会議を活用した例として、無敵会議、アカデメディアが挙げられると思う。
Academed!A
http://blog.academedia.jp/
ueBLOG: 2005/09 アカデメディア検索会議
http://ash1no0to.dyndns.org/htdocs/archives/2005/10/200509.html
i d e a * i d e a - 無敵会議の作り方
http://www.ideaxidea.com/archives/2005/05/post_4.html
主催者のプレゼンや参加者が投稿した事前課題の発表なども面白いが
全体会議が非常に良い。100人くらいいる参加者を6人ずつのチームに分け、

全体会議

  • その新サービスの詳細
    • その新サービスは、古典的なビジネスパーソンが抱える()というストレスを、()することによって激減さえせます。その名も()
    • 新サービスの図解
      • その新サービスの紅葉をBefore & Aftorがわかるように図解

みたいな紙が渡される。そこで一人一人が15分くらい考えて紙に書く。
それからチーム内で各自のアイデア発表し合って、互いに良いところを取り入れたりしながら
チームで1つのアイデアをまとめて提出する。


紙に書くこと、時間をきっちり区切ること、目標をはっきりさせることなど
すごい会議に書いてあることを非常にうまく活用していると思う。
効果として、お話をうかがうというよりも自分が参加している気になれるし
延長することなくいつも非常に円滑にテキパキ進行している。
そして何より楽しいというのが重要。非常に良いイベントである。


会議というほどでもないが、6月にeigotaiなるものを始めた。
月2回くらいのペースでやっていて、次は9回目。今のところ参加者3人。
オンラインだとちょっと増える。喫茶店で1回3時間くらいでやってる。
参加者はみな英語で情報収集する際に能率が落ちることに対して危機感を抱いていて
海外でアクティブに働く人たちに対して情報格差をつけられたくないと思っている気がする。
インターネットで世界の情報が見られたって、英語のサイトを海外の先端の人たちと
同レベルに見ていかない限り、インターネットを活用できているとは言いがたいわけだし
そのためには英語は必須なので、本腰入れて英語に取り組んでいこうよ、ということ。
そこで1人でやりにくいことを数人で集まってやろうってことで、エッセイを翻訳して
怪しいところを突っ込み合ったり、その場でざっと英文記事を読んで、内容を確認したり
英語に限らずいろいろと始めたいと思ってみたりしている。
http://jtpa.g.hatena.ne.jp/http://d.hatena.ne.jp/eigotai/

  • 酒を飲んだりご飯を食べたりしないので、多少緊張感がある
  • (たぶん)自分の意見はちゃんと言う人ばかりなので、紙に書かなくても言いたいことを言ってる
  • ちゃんと各自が目的を持ってるし、楽しくやろうという点でも一致している。
  • いつまでに何をやるってのをグループ日記に書くと、案外大きなプレッシャーになってる。
  • 雑談で「くだらないアイデア」とか出てきて、けっこう楽しい。

という感じで、けっこうすごい会議的なことが入っている。
最大の成果としてはモチベーションが維持できていることだろう。
個人的に英文記事を読むのがごく当たり前になっているのも良い傾向だし、
チームで何かを成し遂げた感みたいなものが少しずつ得られているし、
やっぱりアクティブな人の考え方とかライフハック的なものがかなり参考になる。
(たぶん)参加者募集中。はてなidを持ってる人で、月2回金曜夜7時に渋谷辺りに来れる人。
はてなidはすぐ取れるし、土日に何かをやるというケースもあるかも。


最後に個人的にどう活用しているかだが、

  • くだらないアイデアを考える。
  • なんでもざっくり期限を決める
  • とにかくやってみる
  • 前向きに考える

あたりか。当たり前と言えば当たり前なんだけど
当たり前のことをすべてできてれば何も苦労はしない。
当たり前のことだとしても、この本が始めるきっかけとなるならば
きっとこの本に価値があるんだろうと思う。特に期限決めがすごい。
この本のコミットメント・リストが非常に具体的だったので
実際に期限を決めてみる気になった。「期限を決める」と一言書いてる
本があったとしてもまず間違いなく実行していない。具体的であるのが大切。
期限を決めるとあらゆることがリアルになってくる。逆算してそこまでの
道筋が非常にはっきりしてきて、ちゃんとイメージできるようになる。
だから何でも「いつまで?」と問いかけるようにしている。
他人に対してあまりやりすぎると嫌われるんだけど。