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夏休みにやること

5月5日にセメスター2の最後の試験が終わって、新学期が始まるのは8月から。そんなわけで今は夏休みだ。この常夏の国にそんな区別があるかは知らないけど。3個受けた試験のうち1つは受かったらしい。あとの2つは結果待ち。追試があるとすれば7月初めだがどうなることやら。
最初の一週間は日本でふらふら遊んでて、それからシンガポールに戻ってきた。インターンに申し込んだり、面接に行ったり、人材会社の人と話したりして感じたのは、言葉がクリティカルな領域(例えば法律分野)で日本人枠を使わずにプロフェッショナルな仕事をするのは、今の自分の力では厳しいということだ。だからといって日系企業や日本人向けの仕事に飛びつくのもなんだかなあという感じ。(飛びついたんだけど、いろいろ遅くてやる気が感じられず、こっちから面接を断ってしまった。)そこで原点に立ち返って、そもそも自分は何をしたいのかという将来のことと、この夏休みに何をしたいのかを改めて考えた。別に今それほどお金に困ってないので、まだお金のために働かなくていいことに気がついた。2ヶ月半遊んで暮らしてもいいし、自分の将来につながりそうなことをしてもいいし、とにかく自由なんだなと気づいた。
日本で特許の技術面を働きながら学び、去年一年間、特許の法律面を学んで、8月から特許のビジネス、ファイナンス面を学ぶ。個人的に法律面はおまけで、8月からのがメインだ。研究開発(R&D)を促進させていったらきっと楽しい未来が待っているという希望が自分の根底にあって、基本に立ち返るときはいつもそれに照らし合わせて考える。安定した研究資金を得る上で、特許は重要な役割を果たしていると感じてこの分野に足を踏み入れた。特許自体がR&Dの促進を阻害しているケースが多々あるが、特許を活かすのも潰すのも特許を知らないとできないと思い、今特許を学んでいる。
特許って既にたくさん出願されているけれども、うまく活用できてるのか、それぞれに本当に価値があるのか、ちゃんと評価できるのか、というあたりに関心があり、特許のDue Diligence(目安程度でもいいけど)をWebで簡単にできたらプロセスが簡略化して特許の利用が促進されるんじゃないかと5月5日くらいからぼんやりと考えている。Big Dataの時代なんだから特許の定量的価値ときちんと向き合ってもいいだろう。Webサイトの構築法も知らないし、特許の価値評価プロセスも知らないけど、せっかく時間があるので本腰入れてやることにした。特許の価値評価は8月からの講義でもやるので基礎を知っておいて損はないし、そういうWebサイトを作れば、来年Patent Analystなどの職に応募するときに実績としてアピールできる。サイトがうまくいってしまえば、そのときはそのときだし、何もリスクなんてなくて素晴らしい。そして何より楽しそうだ。そう考えると気が楽になった。
そんなことを考えていた2週間前、起業しているシンガポール人の友人と会った。大学のインキュベーション施設で一人でコーディングやら何やらやっている人だ。去年初めて会った頃から、人生やら何やらに関してグサリと来るストレートな質問を投げかけてくる彼には元々関心があった。オフィスに遊びにきていいよと言われたので、その2日後に行ってきた。ビジネスプランの話を聞いたり、モックアップを見たり、大学の食堂でご飯を食べたり、図書館を案内してもらったり。夏休みなんでなんか手伝えることある?あったらやるよ、と言ったら、机が用意された。それまで毎日図書館で金融の勉強をしていたので、なにげにけっこう嬉しい。
手伝うと言っても必要なのはコーディングできる人で、コーディングなんて10年前に授業でC言語をやって、バイトでPerlJavascriptをちょっとやった程度。つまり全然戦力にならない初心者ということだ。いち早く戦力になれるように現在奮闘中。最初の一週間は、その友人が構築した環境を理解して、自分のPCで再現した。大量のアプリケーション、ライブラリをダウンロード、インストールした。去年Macbook proを買った時点で、コーディングをやってみたいという気持ちはどこかにあったんだろうな。XcodeというMacの開発ツール(4.5GB)をシンガポールの貧弱な回線でダウンロードするところから始まって、フレームワークやらデータベースやらいろいろ設定。火曜日から4日間でローカルでの動作の再現と全体のざっくりとした理解ができた。
新機能を付けるのを目標に始めたが、今週の月曜日段階でHello Worldレベル。Djangoなんて名前すら聞いたことなかったけど、pythonという言語を使ってWebサービスを構築するフレームワークってことで今こればかり見ている。この一週間ひたすらチュートリアルをやった。ブログ機能とか画像アップロード機能とかこんなに簡単にできちゃうのかと驚いた(実際にはかなりひっかかったが)。一応ホスティングサーバを使って簡単なWebアプリケーションを作れるくらいにはなった。デザインとかは全然だけど。それ以外の時間は金融工学入門(原題:Investment Science)という本を読んで練習問題をやっている。特許の定量的価値を考える上で、金融工学のブラックショールズ方程式あたりが必要になってくるわけで、具体的な計算からやっていこうと思う。
インキュベーター施設にいると他のスタートアップもいろいろあってなかなか楽しい。肩書きとか関係なく、お前は何に関心があって、何をやっているんだという、シリコンバレーに対してぼんやり抱いていたイメージに近いものがここにはある。まあ、いろいろでっちあげ的な取り繕った感もあるけど、今回はそれには触れないでおこう。そんなわけでなかなか充実した夏休みになりそうだ。この他、コンドミニアムの取り壊しによる引っ越し×2があったり、プラハ行きの飛行機が取れたので7月に3週間チェコで遊んでくるとか、ネタには事欠かない。