宇宙の果てのレストラン

以前書評をした、銀河ヒッチハイクガイドの続編。
http://d.hatena.ne.jp/pho/20070217/1171699516
面白い本なんだけど、書評しにくい。

宇宙の果てのレストラン
宇宙の果てのレストランダグラス・アダムス 安原 和見

おすすめ平均
stars英語と日本語の壁を感じる一冊
starsマニアはもっとマニアック
stars下手をすると前作より面白いかも
starsすみからすみまで楽しめます
starsSFマニアでない人向けのSF

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地球人になりすまして生活していた、ベテルギウス星系人のフォード・プリーフェクトと
地球人のアーサー・デントが、銀河ヒッチハイクガイドを見ながら、宇宙船を
ヒッチハイクして、いろいろと巻き込まれていく話。基本的にばかばかしくて面白い。
ここまで突き抜けてるシリーズを読むのはなんか久しぶりな気がする。
BBCのラジオ4用のSFコメディ。ノベライズして、続編が出て、ヒットしたとのこと。
1980年頃の話である。一度絶版になったが、2005年に河出書房から出版された。

「自分で自分を食べてくれって言ってる動物を食べるなんて、そんな血も涙もないことができるか」
「じゃあなにか、食べないでくれって言ってる動物を食べる方がいいってのか」

船長はこれを見て顔を輝かせた。では、ナンバーツーはほんとうに捕虜を捕まえたと見える。それはよかった。部下が自分の得意なことをやっているのを見るのはいいものだ。

過去が虚構でないとどうしてわかるね?現在の肉体の感覚と精神状態との不一致を説明するための虚構かもしれない

私の宇宙とは、私の目が見、耳が聞くものだ。それ以外はみんな伝聞だ。

あれはぼくらに食べさせようと置いてあるわけだ。からだにいいか悪いか、食べ物をくれようとしてるか、毒を盛ろうとしてるか、ふたつにひとつだ。あれが毒だとして、もしぼくらが食べなかったら、別の手段で攻撃を仕掛けてくるだけだろう。ということは、食べなかったらどっちにしても損だ。

うまく説明できないけど、面白い。よくわかんないけど面白いものが好きな人には、おすすめ。