新聞で見かけて調べて、面白そうだったので行ってきた。
新宿歴史博物館@四谷三丁目。3/2まで。
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/shinjuku-rekihaku/public_html/special.html
日本学士院や東北大学から、巻物や算木などいろいろと
貸し出されていて、非常に楽しめた。
これに関連してちょっと調べてみたら、すごいのがあった。
東北大学和算ポータル
http://www2.library.tohoku.ac.jp/wasan/
和算とは、江戸時代に日本で発展した日本固有の数学です。
当初は、掛け算・割り算や両替・利息算、検地算・測量などの実用的な計算が主でしたが、次第に数学それ自体を目的とした高度な問題も追及するようになります。
関孝和のように、世界的に見てレベルの高い数学研究者が数多く生まれる一方、ねずみ算のような「数学遊戯」や「そろばん」による算術が広く民衆に普及するなど、日本人の計算能力を高めるのに、大きな役割を果たしたといわれています。
江戸時代の数学書「塵劫記」が電子化されてる。拡大画像まで用意されてるとは。
では、本題の関孝和について。
よく知らないが上毛カルタで親しまれているらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%AF%9B%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%81%9F
土下座?で有名な(京都限定)高山彦三郎は、不採用なのか。知らなかった。
関孝和は、旗本になって幕府に勤めるかたわら、和算の弟子の育成をしていたとのこと。
今年が死後300年。法要の様子はこんな感じ。
NPO和算 関孝和300年忌法要紹介
http://www.wasan.org/news/07120201.htm
和算を普及する会なるものの存在を初めて知る。
業績としては、
- 従来の算木を使って高次方程式を解く天元術に改良を加えた
- 筆算式の天竄術を編み出した
ということらしい。あんまりよくわかんない。
http://structure.cande.iwate-u.ac.jp/iwate/sangi.htmhttp://math-info.criced.tsukuba.ac.jp/museum/Mathematics_tools/sangi/sangi_main.htm
このあたりがけっこう詳しくて参考になる。
赤と黒の2種類の木があって、それぞれ正の数、負の数を表す。
算盤という紙の上で計算を行っていたらしい。
それから、藤田貞資関係資料が面白かった。
コンパス類や数学模型がいろいろある。
正十二面体、正二十面体、ドーナツ型など、なかなか頑張ってる。
あと、算額の展示もされていた。
算額とは,神社や仏閣に奉納した数学の絵馬である.江戸時代中期,寛文年間の頃から始まった風習といわれ,現在全国に約820面の算額が現存しています.算額は,数学の問題が解けたことを神仏に感謝し,益々勉学に励むことを祈願して奉納されたと思われます.
http://www.wasan.jp/
えーと、自己顕示欲というやつでしょうか。
ここまで大量にあるってことに今驚いた。
和算を楽しむのコーナーでは、「継子立て」なるものがあった。
http://homepage3.nifty.com/imura/03math-edu/Mamako/Mamako_main.html
むずかしいというか、奥が深い。この他、パズルもあった。
あと映像のコーナーでは、一関に伝わる数学手引き歌なるものが紹介されていた。
http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/icm/02collection/det45.htmlhttp://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/icm/06events/h17_wasan_q01.html
鶴亀算の解き方とか、升の容積の測り方で寸と升の換算とか
いつの時代も丸暗記なんだなあというのが率直な感想。
全体としてマニアックで空いてて中身が充実ってことで非常に満足。おすすめのイベント。
アラビア数字ってすごいと改めて感じる。漢数字でここまで頑張ってたってのも驚異的。
偉大なる先人たちが築いてきたものの上で、のほほんと暮らしているんだな。自分は。
なんとなく算法少女という本を読みたくなってきた。
算法少女 (ちくま学芸文庫) | |
遠藤 寛子 おすすめ平均 和算、私もやってみたい! 小説としては・・・ 江戸の科学を子供たちに伝える良書 江戸時代の和算はすばらしかった! 和算を愛し、広めた江戸時代の少女 Amazonで詳しく見る by G-Tools |