4th Global Forum on Intellectual Propertyに行ってきた。2年前に引き続いての参加である。IP weekという一連のイベントのなかの目玉のような扱いで、35ヶ国から約1000人の参加者がやってきたそうだ。今の仕事とはちょっとずれるし、会社に首輪をつけられるのもどうかと思ったので有休を取って2日間いってきた。
個別のセッションについては後で詳しく書くが、とりあえず全体としての感想を述べておこう。
- シンガポールのIPハブ構想はかなり本気だった
- トロールがいるから特許がダメってのは、全然本質を捉えていない
- 特許の流通に関して、単体でやる派と技術パッケージじゃないと無理派があるようだ
- 各国の裁判所が地道にプロセスの改善をし、他国と競い合ったり競争し合ったりしている
- 各自が自らの役割を理解し、協力しながら社会をより良くしていこうという心意気が見られた
副総理が来て、シンガポールの中小企業の知的財産保護を支援すると発表し、ASEANそしてアジアの知的財産のハブとしての地位を確立すると力強く宣言していた。地元のニュースにも出ていた。
http://www.channelnewsasia.com/news/singapore/smes-must-leverage-ip-for/791444.html
初日は全体のパネルセッションが2つあって、その後法律系とビジネス系に分かれてそれぞれ4つずつパネルセッション。二日目も全体のパネルセッションが2つあって、その後法律系とビジネス系に分かれてそれぞれ2つずつパネルセッション。どちらもビジネス系に参加した。合間にコーヒーブレイク、ネットワーキングランチ、ティーブレイクなどがあり、テーブルで会った人と名刺交換をした。食事やコーヒーを飲むところではIP Expoが開催されていて、関連する展示がいくつかあるという感じ。
持ち帰った名刺を見てみると、企業の人、政府系の人、法律事務所の人、国際機関の人、研究所の人が多い。2年前に参加したときに会った人もいれば、GCIPコースの同期もいた。仕事で会ったことがある人もいた。3年もいると少しずつ自分がシンガポールに根付きはじめているのかなと思った。自分の将来を考える上で非常に貴重で刺激的な2日間だった。