この日は安曇野を出発して、長野を経由し、戸隠まで行った。まず安曇野からタクシーで最寄りの駅に向かった。長野に行きたかったので、篠ノ井線の明科駅である。駅で長野行きの時刻表を見ると次の電車まで1時間くらいあったので、荷物を預かってもらって駅の周りを見てこようなんて思ったが、そういうサービスはしておりませんと断られてしまった。この段階で日本酒数本とワインがバックパックに入っていて既に結構重かったのである。
結局駅前の喫茶店に行ってケーキを食べていると、急に電話する必要のある案件が発生し、SIMがデータのみだったので携帯にskypeを入れてどうにかした。そんな感じでのんびりしていて、時間になったので電車に乗った。
割と景色が良かったので、窓の外を眺めてばかりいたのだが、他の乗客は地元民のようでとても当たり前のものを見るように見ていた。途中、川中島なんて駅があって、これがかの有名な川中島かー、なんてほんの少しだけ感慨深くなった。
長野駅は思っていたよりずっと大きかった。駅のコインロッカーに荷物を預けて、善光寺に向かった。バスに乗っても良かったがそれほど遠くなさそうだったので徒歩で。
途中で日本酒が飲みたくなったので焼き鳥屋に入る。川中島の幻舞だったかな。
そして善光寺へ。元々行く予定はなかったのだが、せっかくなので行ってみようかという気分になった。
全然知識なく、言われるがままに進んで、真っ暗な中を歩く体験もしてきた(お戒壇巡りと言うらしい)。あんなに暗いのはdialogue in the dark以来だな。暗いところにいると人は勝手に在らぬものを見る可能性が上がるので、そういう当たり前の事象を神秘として扱えば宗教に活用しやすいのかもしれない。
善光寺と長野駅の間は、店がたくさんありとても活気があって、歩いていてなかなか楽しかった。安くて美味しいものが食べられるのも良い。
善光寺味噌も買った。
駅のコインロッカーからバックパックを回収して、バスで戸隠へ。泊まったのはここ。
宿坊というから神社の敷地内にあるのかと思ったら、そんなことはなくて、神社の近辺に似たような宿坊+苗字みたいなのがたくさんあった。
こういう古いものがたくさんあると、それだけでワクワクしてくる。夕食も宿坊らしいメニューでとても美味しかった。
当然のことながら蕎麦も美味しい。
戸隠そばは盛り方が特殊で、5〜6束にわけで盛りつける。戸隠神社でお祀りしている神様の数にちなんで5つ、とかそれに一つ加えて6とか諸説あるそうだ。翌朝宝光院にて神楽をやるとの情報をここで教わり、早く寝ることにした。