香りと恋心

銀座で面白げなイベントをやっていると知り、行ってきた。
HOUSE OF SHISEIDO - 2007.12.14-2008.3.23 香りと恋心 バルビエのイラストレーションと香水瓶 展
http://www.shiseido.co.jp/house-of-shiseido/html/exhibition.htm
資生堂の宣伝も兼ねた展示だけど、非常に楽しめた。
バルビエのイラストレーションと香水瓶ということで、
イラストというか色鮮やかな版画のようなものと
ユニークな形の香水瓶がいろいろあって、見るだけでも楽しかった。
二階に上がると、資生堂の歴史などもわかるし、昔の広告とかあって面白い。
静かで落ち着いた場所でライブラリーもあったりするんで、非常にお勧め。
香水の香りがわかんないなあと思っていたら、2種類くらい香りも楽しめた。


1872年に日本初の洋風調剤薬局として銀座で開業した模様。
目には絵画があり、耳には音楽があるけれど、鼻にはない、
鼻の芸術として香水を作ろうってどっかに書いていた。
やっぱりこれを売り込む宣伝がすごいと思う。
香りという、目で見ても耳で聞いてもわからないものを
コマーシャルでやるってのがすごい。ブランド力なのかな。
瓶の形だって、目で見て手に取ってもらえるように趣向を凝らす。
これほどまでに開けてみるまで中身のわからないものもないだろう。


2階の展示で面白いと思ったのは、所々に香水を取り扱った小説が出ているところ。
雰囲気をつかんでもらうなら、説明するよりも文学の方がいいのかもしれない。
人間の想像力に訴えるものだから、香りの刺激と似ている気がする。
五感って使ってないと、どんどん鈍っていくような気がする。
月に一回くらいは、自然の中で目を閉じていろいろ感じると良さそうだ。
なんとなくそんなことを考えたわけだが、こんな面白いのを無料で公開している
資生堂ってすごい。ふらふら歩いて楽しめる銀座もすごい。