スコーンを焼いた

とある事情でオーブンを家で預かっていて、せっかくだから有効活用したいと思っていた。そんなときにこんなレシピを見つけた。

ティム・オライリーのスコーンのレシピ」

いやいや、スコーンまでティム・オライリーに頼らんでもと思ったけど、実に合理的で、実に簡潔で、しかもちゃんと美味しいものができるという優れたレシピだった。もちろん自分にはスコーンを作った経験はなく、そもそも小麦粉を買ったこともなかった。電子レンジのオーブン機能を使うのも初めてである。

  1. 小麦粉と冷えたバターを切り混ぜる

こうして自分で何かを作ってみるまで気が付かなかったが、店では3種類の小麦粉が売っている。Top flourとPlain flourとBread flourで大体どれも1kgで売っている。日本語にすると薄力粉・中力粉・強力粉に対応すると理解している。グルテンの割合が違うはず。パン用にはいつもBread flourを買っていて、このスコーン用にPlain flourを買った。

バターも買ったことがない。saltedとunsaltedのどっちを買えばいいか最初はよくわからなかった。お菓子作りには無塩バターを買うものだと学ぶ。バターってこんなに一気に大量に消費するものだとは思わなかったので、いろいろとカルチャーショックが大きい。

レシピの分量では多すぎるのでざっくり半分にして、plain flour 200gと無塩バターを60gボウルに入れて切り混ぜた。ちなみにボウルは直径22cm。切り混ぜに使っているプラスチックの道具は耐熱性ではないので、熱いフライパンに近づけてはいけない(溶けた)。フライパンで使うのは、似た形のゴム製の耐熱性がいい。

f:id:pho:20141123113758j:plain

バターと粉が小さな小石か豆粒のようになればいいらしい。

そういえば、シンガポールでデジタルの秤を買うのにけっこう手間取った。電気屋にないし、スーパーにないし、ムスタファにもない。この国の配送を信用していないのでオンラインもできれば使いたくない。最終的に、パン用品を売っているPHOON HUAT & CO PTE LTDで入手した。あとで気づいたが、リャンコートにも売っていた。秤は毎回使う非常に重要なアイテム。

  1. 砂糖、ベーキングパウダー、塩を加えて混ぜる

砂糖18g、ベーキングパウダー10g、塩1.5gをボウルに加えて泡だて器で混ぜる。

f:id:pho:20141123114604j:plain

この泡だて器というやつは、なかなかの優れものだと使ってみて思った。非常に粉が混ぜやすい。ここまで作ったら生地を冷凍しておいてもいいらしいが、冷凍したことはないのでどうなるかよく知らない。

  1. 生地の中心にくぼみを作り、レーズンと牛乳を入れ、混ぜる

カラントかレーズンを入れよと書いてあった。以前レーズンパンを作ったときのレーズンがあったので50g入れた。あと牛乳を110g入れて、混ぜるとすぐに固まった。レシピによるとここがポイントらしい。粉っぽいと固くなるし、牛乳が多いとベトベトになる。牛乳をちびちびと入れながら、粉っぽいのとベトベトなのの間くらいの状態にする。

f:id:pho:20141123115926j:plain

ちょっと混ぜただけですぐにまとまるので、物質の変化というのはこんなにも面白いものなのかと思った。ちなみに2回目にレーズンが足りなくて半分ブルーベリーにしたけれども、それも悪くない感じ。

  1. 焼く

手で無造作にちぎって、それらしい形にしてクッキングシートの上に置く。

f:id:pho:20141123120701j:plain

この分量だと小さいのが8個、大きいのだと6個できる。220℃で12分焼いた。予熱をしたほうがいいんだろうけど、正直違いはあまりわからなかった。

  1. 食べる

ジャムと一緒に食べると美味しい。ドラゴンフルーツジャムとりんごジャム。

f:id:pho:20141123123314j:plain

こっちはキウイジャム。

f:id:pho:20141207222546j:plain

保存は一つ一つサランラップにくるんで冷蔵庫に入れている。会社に持って行って、コーヒー飲みながら食べてもよい。食べる前に電子レンジで15秒くらい温めるとちょうどいい。レシピはこの本に詳しく書いてある。

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)