深圳360・初日

深夜2時頃の飛行機でシンガポールから香港へ。朝6時に香港空港に到着して、集合場所である第2ターミナルCoach Stationに向かった。この地図はとてもわかりやすかった。

http://www.hongkongairport.com/leaflet/skylimo.pdf

ちなみにCoach Stationはとてもピカピカ。

f:id:pho:20170901060155j:plain
ちょうど7人だったので、7人乗りのトヨタアルファードで皇崗口岸の国境までskylimoで向かった。一人100香港ドルで、道路も空いていたので20分位しかかからなかった。一人一人のパスポートをドライバーに預けて出発。

途中で高速道路の料金所のようなところで停車してドアが開いたのでなんだろうと思ったら、そこが香港を出国するポイントだった。一人一人名前を呼ばれて顔を見せるだけで終了して、パスポートを返却される。あまりにも便利すぎるので今後もこのルートを活用したい。

香港出国ポイントから中国入国ポイントまでそのまま車で移動して、中国入国ポイントの手前で降ろされる。後ろのトランクから荷物を取り出して閉めたら、ドライバーがわざわざ後ろのトランクを開けて走り去っていった。そういう習慣でもあるのかよくわからない。

中国入国ではけっこうパスポートをチェックしていて、今回のメンバーはパスポートが分厚い人が多くそこそこ時間がかかったが、それでもわりとあっさり終わった。皇崗口岸の駅がいまいちわからなかったが、すぐにローミングが香港から中国に切り替わったし、地図見て歩道橋を渡って、エレベーターで地下まで降りればそこは駅。そこで全員分の深圳通を購入して、地下鉄で華強北駅まで数駅。こんなに便利なルートがあったなんて全然知らなかったので、とても感動した。ちなみにこの皇崗口岸から華強北までの地下鉄ルートはまだ1年位しか経ってなくてgoogle mapに出ていないと思う。

朝の華強北駅はエレベーターもエスカレーターも止まっていて、みんな荷物を抱えて階段を上がった。新しい地下鉄路線はなかなか深いので地上に出るまでけっこう時間がかかった。ホテルに着いたのは朝8時頃。そこで予約がないとか言われてる人がいたりして手間取ったが9時には完了。

電気街を見学する予定だったが、深夜移動で何も食べてないということでカフェに入った。普通にカフェだけど、wechat paymentを試してみようとか、これがレンタルバッテリですとか、360度カメラを数台並べたり、自撮り棒で360度撮影をするのにちょうどいい角度とか、既にしてなかなか盛り上がる。

f:id:pho:20170901092806j:plain

これだけ濃いメンバーを引き合わせただけで一仕事やり遂げた感があった。ちなみに半分が360度撮影のプロで半分が360度カメラとか全然知らないというスタートラインだったが、この日が終わった頃にはみんな360度カメラに詳しくなっていてなかなかおもしろい体験だった。

f:id:pho:20170901102131j:plain

自転車が整然と並んでいて、人海戦術の使えるここの方がシンガポールよりよほどこの手の自転車が機能するなあと感じた。

そしてSEGである。ここに来るとなんか妙に帰ってきたという気分になる。

f:id:pho:20170901103324j:plain

10時半に伊藤さんに迎えに来ていただいて、SEG Makerを見学し、深圳の歴史を解説していただいた。いつも写真で見ていた場所に来れて満足。伊藤さんのプレゼンはどんどん進化してどんどん面白くなっているので、これが深圳速度かと実感した。経済・マーケティング周りの人をここに連れてくることも個人的にけっこう楽しみにしていたことだったので満足。

f:id:pho:20170901104203j:plain

12時半にホテルにバスが来ることになっていたので、それまでに軽く昼ごはん。やはり移動が多いと食事が犠牲になってしまうなあと思いつつ、別にごはん食べるために来たわけじゃないしなあと思ったりした。

バスはホテルの裏口に止まっていて、ちゃんと時間通り来てくれてとてもほっとした。

f:id:pho:20170901123116j:plain

参加メンバーの一人に日本語堪能な中国人の方がいたのでドライバーとの通訳をお願いした。最初の目的地はZCAMである。TCL国际E城というサイエンスパークのような場所なのだが、ドライバーに事前に住所を伝えておいたので特に間違うことなくすんなり行ってくれた。漢字の住所が事前にわかっていて目的地が地図上でわかっていれば、高徳地図のGPS精度は妙に高く実際の移動と地図上の移動の対応がわかりやすいので大体迷わず行ける。

諸事情によりやや緊張感が高まる場面もあったりしたが、最終的にテスト撮影に立ち会うことができた。360度撮影のプロは能のすり足のような歩き方でカメラを揺らさずに移動させ、開始前に手を叩いてタイミングを合わせ、あらゆることが手慣れた感じでさすがだった。

f:id:pho:20170901145826j:plain

続いてバスでinsta360に向かった。タクシーがつかまりそうにないエリアなので、バスがきちんと迎えに来てくれるのは非常に助かる。

そして5ヶ月ぶりにやってきたinsta360オフィス。早く着いてしまってJK社長が会議中だったが、広報の人に社内を案内してもらった。ちなみにこの広報の人は、5ヶ月前はまだ入社してなかったそうで、この会社が急成長していることをこんなところからも感じた。

f:id:pho:20170901154057j:plain

そしてJK社長が登場。前回は大人数が入れる会議室がないということで近くのカフェに行ったのだが、今回は10人程度なので普通に会議室に案内してもらった。あと前回やってきたときはリリース前のinsta360 proの話がメインだったのに、今回はリリース直後のinsta360 oneの話がメイン。insta360 proユーザーが3名いたのもあって、insta360 proに関するフィードバックの話も盛りだくさん。

f:id:pho:20170901163446j:plain

他の参加メンバーとも話したけど、普通の会社って新製品出したらもっとその話を引っ張るし、見向きもせずに次、次って出していくスピード感やばいなあと前回来たとき以上に痛感した。これが深圳速度か。ライトフィールドカメラの試作機もあったし、この5ヶ月間自分は何してたんだろう、この会社の人達こんなに全力で突っ走っているのにと嫌でも感じた。やはり何かを単に見ることよりも、時間軸ずらして差分で見たほうがよほどインパクトあるような気がした。

またこのJK社長がバスに乗り込むところまで見送りに来るし、参加メンバーみんな恐縮して彼の大ファンになって帰っていく。この腰の低さ、謙虚さはすげー、どんだけ人間できてるんだと言いたくなる。

この日最後の目的地は白石洲のPeko Brewing。旅行に行くときはとりあえず現地でお酒作っているところを事前にリサーチして訪問することにしているのだが、今年の4月に見つけて行ってみたのがこのPeko Brewingなのである。不思議な居心地の良さとおいしいクラフトビールのあるこの店にまた来たかったので、迷わずここに決めた。まさか団体バスでここに再訪するとは思ってなかったが、駅から微妙に距離があるのでこれはこれでとても便利だった。

ここで情報を抱え込むんじゃなくてオープンにした方がよいというオープンソース的な事例が発生した。この5か月間のうちに一部界隈でこの店が人気になり、ビールだけじゃなくてこの近辺で食べ物美味しい店を探そうという流れになって、いろいろと知見が蓄積されていたのである。Pekoの”スタンハンセン”おすすめの鶏肉の丸焼きは向かい側の端のエスカレーター上がったところにある。

f:id:pho:20170901202816j:plain

あーーこれだーーみたいな見つける喜びのある旅は楽しい。ポークリブも串焼きもおいしかった。締めにスイカという情報を聞いたのでスイカ探しの旅に出る。

f:id:pho:20170901195245j:plain

特に場所は聞いてなかったが見た瞬間分かった。やっぱり白石洲エリアはいいなと再確認した。バスでホテルまで連れ帰ってもらう至れり尽くせりツアー。本当にバスを貸し切りにしてよかった。

その後有志でシャオミショップに行ったのだが、4月に欲しいものは大体買ったので特に買うものはなかった。でもやっぱりあの安さはいろんな人に見せたいと思った。