アイルランド旅行・六日目

この日はアラン諸島とモハーの断崖に行くツアーに参加した。どちらも不便なところにあるので、ツアーが便利。ゴールウェイからバスに乗り、アラン諸島行きの船に乗り換える。

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とにかく寒かった。船も寒かったが島はもっと寒かったし、小雨が降り続く。

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スープを飲んで温まることにした。

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島の地理はよくわからなかったが、人がたくさん集まっている所に行ったら遺跡のようなものがあった。

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実に殺風景で肌寒い場所という印象が強い。7月でこれだけ寒いと冬は想像を絶する寒さになりそう。

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島から本島に戻って食べたサーモンが美味しかった。もちろんスタウトも。

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断崖絶壁で知られるモハーの断崖にも行った。正直このツアー調べてみるまで知らなかったが、どうやら有名らしい。この辺でドローンを飛ばしたらさぞかし楽しいだろうなと思ったが、それが許されるのか正直わからない。

ここでもずっと雨が降っていて寒かった。今回の旅行は一日おきに雨が降っている印象。

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ゴールウェイに戻ってアイルランドっぽい料理を食べた。スープ美味しい。メインはいかにもジャガイモという感じ。

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あまりにもウイスキー経験値が低いので、ウイスキーテイスティングなるものをしてみた。三種類の味見ができてなかなかお手軽でよい。

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詳しい解説もついている。どれも個性があって明確に自己主張をしているので、飲み比べてみて非常に面白かった。

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そんなわけでこのアイリッシュパブもおすすめである。

アイルランド旅行・五日目

旅行前にアイルランドの写真を見ていて、最も行ってみたいと思ったのはClonmacnoiseという遺跡である。修道院跡であり、お墓といった方が正しいかもしれない。

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公共交通機関で行くルートはなく、タクシーも高そうなのでツアーを利用するのが良いのだが、そのツアーすらも週に1-2回しかないというなかなか不便な場所である。

ツアーの日のタイミングに合わせて他の旅程を調整して、宿泊先のGalwayからここへ向かった。とりあえず電車でAthloneまで行った。

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何やら歴史ありそうなアイリッシュパブがあった。

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限定ものっぽいスタウトを飲む。

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 昼食に食べたシーフードチャウダーがすごく美味しかった。

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食後に飲んだアイリッシュコーヒーもとても美味しかった。

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バイキングツアーで水位調整の待ち時間。知識として知っていたけれども、実際にそういう場面になると案外時間がかかると思ったりする。

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けっこう風が強くて寒かった。それにしても船で川を移動するのは、何やら不思議な気分にさせられる。

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案外きちんとしたミュージアムのような建物もあった。

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こういう十字架を見ていると、アルメニアを思い出す。こちらの方がもう少し新しいか。

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青い空、白い雲、緑の芝生、断片的に残った遺跡。こんな景色が見たかった。

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Athloneに戻って来て、昼と同じ店でパスタを食べて、

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昼と同じ店でビールを飲んだ。

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多くのアイリッシュパブに行ったが、このSean's Barはとりわけ素晴らしかった。

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アイルランド旅行・四日目

今回の旅行はわりと慌ただしい感じで、また移動である。とりあえずKillarneyの宿の朝食。

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バスに乗ってGalwayに着いたら昼になっていた。

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まだ飲んでいなかったSmithwich'sのBlondeもここで飲んだ。

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次の日とその次の日のツアーの予約をして中途半端な時間ができた。たまたま見ていたパンフレットでGalwayにHomebrew shopがあると知り、Google mapを頼りにバスに乗って行くことにした。

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この怪しげな入り口から入って、二階に上がるとそこには雑然とした空間が広がっていた。

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シンガポールのHomebrew shopと比べて非常にたくさんの種類のものが売っていて、ただそれだけでもう嬉しかった。

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自分はお酒を作るのがこんなに好きだったのかと気づかされるのはこういう場所に来たときなのかもしれない。

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ワイン醸造キットなんてものはシンガポールでは見かけないのでここで買って帰った。

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ビールコーナーはアイルランドなのにオーストラリアから輸入である。自家醸造ビールの道はオーストラリアに通じるのかもしれない。

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アイルランドでもシンガポールと同様に蒸留は禁止なのだが、このターボイーストという怪しげなイースト菌を使えば醸造なのにどんどんアルコール度数が上がるんだとか。よく考えるものである。

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教会コンサートなんてのもやっていた。夕食はアイルランドらしくジャガイモ。

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デザートのチーズケーキがとても美味しくて驚いた。

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ベイリーズのような生クリーム入りのアイリッシュウイスキーを使っているようだが、家で再現しようとしてもなかなか難しい。またチャレンジしようと思う。

アイルランド旅行・三日目

Corkで泊まった宿には食事が付いてなかったので、バスターミナルに行く途中で朝食を食べた。

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なんとなく足りなかったので、バスターミナルでスコーンを買った。

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次なる目的地はKillarneyである。Ring of Kerryと呼ばれるエリアの入り口にあって、最初はそのRing of Kerryを経由してSkellig Michaelというスターウォーズのロケで知られる島に行こうと思っていたのだが、上陸するツアーがすぐに埋まるし、あまりに不便なので断念した。とりあえずKillarneyについて宿に荷物を置いてアイスを食べる。

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自転車を借りてキラーニー国立公園を走ることにした。

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やはり天気が良いと気持ちいい。この旅行では冷たい雨が降ることが多く、こういう良い天気の日は貴重だった。

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公園を少し走ると城址っぽいものと湖があった

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なんというか雲がかっこいい

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滝に落ちそうになりながら360度動画を撮るべく頑張ったり、森に入ったりした。

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やはり広い土地といい天気の組み合わせは良い。

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バスターミナル前のレンタサイクルに自転車を返却して、しばし街を散策。どうやらRing of Kerryで自転車レースがあったらしく、とても盛り上がっていた。

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久々に飲むラガービールも良い。ステーキも美味しかった。

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アイルランド料理というものがなんなのかよくわかってないけど、単純に肉も乳製品も当たり前のように美味しいのは素晴らしい。

アイルランド旅行・二日目

キルケニーのB&Bに泊まった。宿も朝食も可もなく不可もなく。

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宿の近くにあったSt Canice's Cathedralに行ってみた。

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通りすがりの人にキルケニーに来てくれてありがとうみたいなことを言われて、なんか自然にフレンドリーだなと思った。そしてSmithwick'sの醸造所見学。

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正直この後で行ったダブリンのギネス見学よりもこちらの方がずっと良かった。こじんまりとしていて、丁寧に説明してくれるから。

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やはり現地で作っている人から説明を聞くのが良い。

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熱っぽく語られると、それだけでファンになってしまう。

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最後はもちろん試飲。雰囲気もあるんだろうけど、当然のことながら美味しい。

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あまり時間がなかったので、次なる目的地のCorkへ向かう。直行のバスはなかったのでWaterfordというところで乗り換えた。乗り換えの際に少し時間があったので、バスターミナルの目の前にあるアイリッシュパブで昼食にした。

Pubs Waterford City, Entertainment Waterford, Dooleys Hotel Waterford

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特に飲まない理由がないので飲む。BeamishというのはCorkにある会社のビールで、けっこうヘビーなスタウトだった。

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再びバスに乗って、今度は海岸沿いを行く。

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CorkについたらJamesonというアイリッシュウイスキーの蒸留所に行こうと思っていたが、Corkからけっこう離れていて、今乗っているバスの通り道にあると知る。SIMカードって便利だな。そんなわけで大きなバックパックを背負って途中下車してJamesonの蒸留所に向かった。

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呑んだくれが群れていた。この日最後の見学ツアーにギリギリ間に合った。少し映像を見た後に敷地内を見学。麦を潰すのに巨大な水車を使っていたんだとか。

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なんというかとても楽しかった。

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巨大なものは見ているだけでワクワクする。f:id:pho:20160702165937j:plain

ちなみにこんな風に見学してるけど、ウイスキーほとんど飲んだことなくて、アルコール度数高すぎて苦手とこの時思っている。別にウイスキー好きでもないけれども、旅行が好きだと気軽にいろんなところに行ってしまう。

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こういうところで勉強するのも楽しそうと思ったりしながらテイスティングタイム突入。

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スコッチやアメリカのジャックダニエルと飲み比べてみると、アイリッシュウイスキーが全然スモーキーじゃないというのがよくわかった。クセが強くないので、ウイスキー初心者でもとても飲みやすい。アルコール度数は高いけどきちんと味わえる感じがする。やはり作っているところで飲むのがいい。ジンジャーエールとライムを入れてみると、また違った楽しみ方ができる。

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一通り見学して満足したところでCorkに向かうことにした。その前にバス停の近くのパブで軽く食べた。

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この辺のビールということでMurphy'sなるものを注文。

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これもなかなかヘビーなスタウト。ほろ酔い気分でCorkについて、宿にチェックインして、観光もせずに寝た。ひたすら移動してひたすら呑んだくれた一日。

アイルランド旅行・初日

金曜日に仕事を終えて帰宅してから荷造り。色々とやることが重なっていて全然準備をする暇がなく、航空券と初日の宿くらいしか取れていなかった。どこに行こうにも、そもそもどういう場所があるのかよくわかっていなかったので決められなかった。

昼過ぎにダブリンに到着。思ったより小さな空港だった。空港からダブリン市内へは行かずにキルケニーに行こうとしたが、バスの乗り場がわからなくて案内所で確認した。

まだ時間があるようだったので、simカードを買って、ギネスを飲みながらsimカードを携帯電話に入れた。simカード取り出し用のピンを持ってきておいてよかった。それにしてもsparsimカードが売っているとは思わなかった。7.5GBもあれば一週間程度全然問題なく使えた。

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空港からのバスは、コークやゴールウェイのように遠くまで直通で行くものは多いが、キルケニーのように中途半端なのはそれほど多くない。せっかくSIMカードを入れたので、Google mapで現在位置と宿の位置を確認しながら移動した。英語も通じるし、現在位置も行き方も何も問題なくわかり、金銭的にカツカツというわけでもないので、なんて楽な旅行なんだろうと感じている。学生時代とは状況が大きく変わったんだな。

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この日に泊まるBBにチェックインして、市内を少し観光した。晴れているのに小雨が降っていて、そして寒かった。規模の小さな街で、小さな店が多く、中世の雰囲気が少し残っていて、静かで落ち着いたところだった。

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キルケニー城にも行った。芝生がとても綺麗だった。雨が降っているのに、雲間から光が差すととても良い色になる。夏のヨーロッパのこういうところが好きなのかもしれない。

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夜はアイリッシュシチューとローカルビールを飲む。スターターのスープみたいな感覚で、シチューとかチャウダーとか出てくるが、日本で言えば豚汁みたいな感じで結構お腹いっぱいになる。パンも付いてくるのがありがたい。

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やはり夏のヨーロッパは日が長くて素晴らしい。

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キルケニーなのでキルケニービールと考えるわけだが、地元では少し思っていたのと違った。

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キルケニーのSt Francis Abbey Breweryという修道院発300年前の歴史を持つ醸造所のビールは現在もあるのだが、現地ではSmithwick'sというブランドで売られている。発音はどう聞いても「スメディック」にしか聞こえない。アイルランド中どこのアイリッシュパブに行っても、黒いギネスと赤いSmithwick'sのタップはまず間違いなくあるだろう。この記事の一番上の写真でも左からギネス2つの次はSmithwick'sである。その醸造所見学に行くのは2日目のお話。

アイルランド旅行・きっかけと準備

なぜアイルランドかと何度も聞かれた。英語でIrelandというとよくIranと間違われた。それ以来Republic of Irelandと言うようになった。

夏のヨーロッパには毎年行きたいから今年も当然行くことに全然迷いはない。ここ数年の流れでまた東欧に行こうかとも思ったが、移民がやってくる境界には不安要素があるのでちょっと避けることにした。またヨーロッパのメジャーな都市はそれはそれでテロの心配があるので避けた。そうすると、なんとなくアイルランドが安全じゃなかろうかという結論になった。IRAの時代でもないし。

アイルランドといえばギネスであり、ウイスキーである。とりあえずどこへ行っても美味しい酒を飲めそうな気がした。また、古い町並みがあり、古い教会があり、自然もあるだろう。そして妖精が出てきそうじゃないか。ネタは十分にありそうだから、いろいろと楽しみ方はありそうってことで、計画を詰めた。といっても出発の前の週にMaker Faire Singaporeの展示があったので全然余裕はなかったが。

最初に買ったのは、いつものガイドブックであるlonely planet。もうこれ以外のガイドブックは使う気にならない。ちなみにPDF版をlonely planetのサイトから直接買った。

Lonely Planet Ireland

Lonely Planet Ireland

 

 それから友人にアイリッシュパブの本を紹介されたので買った。

アイルランド・パブ紀行

アイルランド・パブ紀行

 

 文章に冗長なところがあったり、説明している都市に偏りがあったりするが、全体としてなかなか面白かった。

 神話の側面も気になったので2冊買ってみた。 

ケルトを巡る旅 -神話と伝説の地 (講談社+α文庫)

ケルトを巡る旅 -神話と伝説の地 (講談社+α文庫)

 

正直かなり退屈だった。日本人論みたいなのはかなりどうでもいい。ドルイドと魔女の話が面白かったけど、わりとノイズが多い印象を自分は受けた。

一方、ケルトの神話は歴史的背景や神話が淡々と紹介されていてとても良い。

ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)

ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)

 

 一回しか読んでないのでほとんど中身を忘れてしまったが、もう一度読めばきっと少しは定着することだろう。

なんとなく行く国を決めて、その国の首都までの往復航空券を予約する。そして写真多めの本を眺めながらその国の中で行きたいところをピックアップ。食べたいもの、飲みたいものなども考える。こんな風にフリーハンドでざっくりした地図を書いて、書き込んでいくのがわりと性に合っている。

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ロンリープラネットを読んで、どの都市とどの都市がアクセスしやすいかを調べながら一筆書きしていく。滞在日数に限りがあるので、泣く泣くいろんな場所を削る。アクセス悪そうなところでも1日ツアーなんて便利なものがあったりして、自分で運転しなくても結構いろいろと回れるものである。 

ある程度まわり方の目処がついたら、曜日を確認しながらいつどこの都市に泊まるか考える。曜日というのはかなり重要で、1日しか滞在しないのに行きたいところが休みだったりすることがよくあるのだ。都市が決まれば宿を予約する。宿は現地でって思っていた時期もあったけど、近頃面倒になっていつもBooking.comのお世話になっている。

事前に調べたら旅行がつまらなくなるってのは調べ物を面倒くさがる人間の怠けた気持ちの表れに過ぎず、現地にいくらでも面白いものは転がっているし、それを面白がれないのだとすればそれは受け手の問題に過ぎない。

今回はバスの時刻表のチェックが甘くて現地で泣く泣く諦めたところがあるし、滞在する都市も最後の最後まで決めきれず反省の残るところ。でもまあ全体として楽しめたし、それをこれからまとめていく。