8月13日(火)酒蔵と甲子園球場

この日の夜は三宮に泊まるので、とりあえず三宮まで移動することにした。荷物をおいて酒蔵巡りをすべく阪神電鉄に乗る。お盆の期間中だから休みの所が多いが、福寿の酒心館は開いていた。

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純米生酒を飲み、昼食では甘酒スカッシュを飲んでみた。酒粕と炭酸と柑橘類でこれ作れるんじゃね、と思ったりした。

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食事も相変わらず美味しくて満足。

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その後なんとなく目についたので甲南漬の店に行ってみた。

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京都で買いそびれた漬物をいくつか買った。いろいろと荷物も増えてきたので一旦三宮の宿に戻ることにした。規定の時間まで絶対にチェックインさせないみたいな使命を持った人が居て、時間まで上島珈琲店でコーヒーを飲むことにした。

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ポートピアランドの博物館に近いからかどうか知らないが、メニューが異様に充実していたように思う。

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阪神電鉄に何度も持っていると、甲子園球場歴史館みたいな広告が目に留まるようになり、せっかくなら観光客らしく行ってみようかということでこのあと甲子園球場に行ってみた。

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なにやら高校野球の真っ只中らしくて、外野席の当日券をその場で買えることがわかったので、勢いというかなんというかその場で見ることにした。

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500円のチケット買って、700円のビール飲みながら、何かを応援するわけでもなく漫然と試合を眺めるのはとても気持ちよかった。

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勝負事にこだわって勝ち負けに一喜一憂することに一切興味がなくなったけど、遠くから頑張ってるなあと思っていい加減に眺めるのはとても楽しい。

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ある程度満足したところで、甲子園球場歴史館を見学し、その後西宮に向かった。酒蔵といえば灘が有名だが、西宮駅の近くも多くの酒蔵がある。

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お盆休みなのと、出遅れたのもあってあまり見られなかったが、このへんで良い水が入手できたんだろうなという名残が見られて楽しめた。

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アンリ・シャルパンティエの工場が近くにあったので、この辺から始まった会社なのかなと思ったりした。こんな感じで東へ西へ行ったり来たりしながら三宮の宿に帰る。

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翌日は始発のポートライナーに乗って神戸空港に行き、早朝の羽田便に乗った。なかなか充実した関西旅行だった。

8月12日(月)宝塚歌劇団と手塚治虫博物館

よく名前は聞くけど行ったことがない場所というのはいくつかあり、その一つに宝塚がふと思い当たったのは出発の数日前のことである。

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タイミング的に行くとすればこの日ということで行ってきた。阪急電鉄の乗客を増やすために作られた歌劇団プラットフォーマーが自前でコンテンツを用意する良い例だ。またバーチャル美少女になったことがない奴がイノベーションを語るなという煽りができるほどジェンダーの境界が曖昧になった現代において、歌舞伎を見た後に宝塚を見るのは悪くない流れだろう。さらにいえばボーカロイドと人間の共存を遡ると鉄腕アトムに行き着きそうな気がするので、その故郷に行っておくのも悪くない。この辺は全部後付けというかこのくらい切り口は簡単に見つけられるというだけで、とにかく行ったことがない場所だから行った。

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まず当日券を買いに宝塚大劇場のチケット売り場に行ったのだが、これまでに体験したことのない雰囲気に圧倒された。少女漫画的というのかキルフェボン的というのかある種の女性にとっての理想郷みたいな場所になっているんだろうと推測した。そんなところで一旦退散して手塚治虫博物館に行った。

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印象的だったのはスターシステム手帳。ヒゲオヤジなど手塚作品におなじみのキャラクターはギャラも決まっていていろんな作品に顔を出しているんだとか。キャラクターを一つの作品に閉じ込めるのではなく、俳優としていろんな作品で演技しているという設定が自由で面白い。

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宝塚は立ち見のチケットしか取れなかったので、整理券を持って開始前に立ち見の列に並んだ。200人くらい列にいたのだが、とても整然としていて順番にいくつかの立ち見席エリアに案内されていて、とても手慣れた感じだった。

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宝塚は前提知識皆無で行ったのだが、歌って踊れてしかも大量の人が当たり前のように連携していてすごかった。いろいろなものの上位互換がここにあると思ったし、これにはまる人がいるのもわかる気がした。独自の文化が先鋭化してここに極まったみたいな印象を受けている。とてもテンポが良くて、立ち見でも問題なく見られた。

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このあと天満駅周辺のディープなエリアで和食や中華を食べて満足。大阪には何度か行ったけど全然わかる気がしない。

8月11日(日)超歌舞伎と鞍馬山

宿から阪急梅田まで歩いて、阪急線で河原町まで行き、四条大橋を渡れば京都南座である。けっこうギリギリになってしまった。それにしても京都に着いた瞬間全然全身で感じる圧倒的なホーム感はなんだろう。また日本に住むならここがいいと即座に断言できるくらい精神的に囚われている。

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歌舞伎はまだ見たことがなかったが、ニコニコ超会議で度々話題になっていた超歌舞伎は前から気になっていたので非常に良い機会だった。

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花道を活用し、ワイヤーで三階席の近くまで引き上げられ、舞台背景も動くこと動くこと。それにミクさんが滑らかに口上を述べるのをみんなで見守る優しい世界が21世紀っぽくていいなと思った。

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錦市場で買い物しながら宿に向かう。最近は利便性を考えて四条烏丸に宿を取ることが多い。阪急にすぐ乗れるしJRにもすぐ行けるのが良い。チェックインして15時過ぎでさてどこ行こうとGoogle mapを見ていた。中心部でそこそこ満足できそうな場所ならいくらでもあったがそうじゃないと自分の心が訴えかける。今のインド生活に足りないもの、川だ

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山を背景にした川の上流が見たい。鞍馬・貴船エリアに行こう。

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ということで出発した。正直参拝とかどうでも良かった。久々に叡山電鉄に乗って、長閑な川の上流の景色が見られたらそれで十分だった。ケーブルカーに乗ってギリギリ参拝時間に間に合った。

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せっかくここまできたらここで何か食べたいと思ったので鱧料理を食べた。そういえば今回の旅行でまだ酒を飲んでないと気づいたので、前回道端で会ったドイツ人と一緒に行った酒蔵館を再訪。

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京都に来たら豆腐と湯葉も食べないといけないのでここで食べた。そんななかで協力者より京都のディープな飲み屋情報が入ってきて、もう一杯くらいは全然問題なく飲めそうだから行ってみた。

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こじんまりして居心地がよく4杯飲んでしまったがよくあることだ。年に一回くらいは京都成分を充電するのもいいのかもしれない。

8月10日(土)マジカルミライとパトレイバー展

朝7時羽田発なので早朝に電車に乗って、モノレール乗ってなんとか間に合った。

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カツ丼を買って飛行機乗る前に食べるくらいの時間はあったか。

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伊丹空港からモノレールに乗ろうかと思ったけど梅田までバスで行った方が便利そうだったのでバスにした。宿に荷物を置かせてもらって、地下鉄を乗り継いでインテックス大阪へ。

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マジカルミライはちょっと物販があるだろうくらいに思っていたのだが全然違った。

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ビリビリワールドほどではないがたくさんの企業ブースがコラボ商品を出していて、これも一つの産業なのだなあと感じた。

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ステージはなんというかよくこれだけ訓練された廃人が集まったものだと思う。

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観客の男女比はほぼ一緒で小さな子どもからけっこう年配の人まで幅広くいて興味深い。

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その後ざるうどんを食べてATCパトレイバー展を見た。

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キャラクターデザインの詳細が見られて非常に良かった。

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あとメカも見ていて楽しい気分になる。

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パトレイバーは警察車両の一種だからかナンバープレートが付いているのがいい。

この後はホテルで寝てた。流石に疲れたらしい。

8月9日(金) つくった展

昼過ぎに成田到着。ANAボーイング787にはウォシュレットが付いているというのはけっこう衝撃だった。あと空港着いてすぐにスイカに10000円くらい突っ込むのがすごく便利。荷物を置いて東銀座の歌舞伎座のチケット売り場へ。オンラインで買おうとして買えなかったので、ここで京都南座の超歌舞伎のチケットを購入。

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新橋で髪を切り(3ヶ月ぶり)、初めていきなりステーキを食べた。インド在住としては、食べられるタイミングで牛肉を食べておかねばという気持ちがある。

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その後Yahoo lodgeのつくった展へ。

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去年あれだけ参加したメイカー的なイベントは今年全然参加してなくて、そもそもインドから全然出てなくて、このつくった展が初参加だ。

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去年のイベントなどで前のバージョンを知っていると、どんどん進化していてすごいなと正直思う。

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昔Makeの雑誌を見ながら作ったテンセグリティモデルがたくさんあって驚いた。とても工夫されている。

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いつも思うけど、この方とてもセンスが良い。存在しない顔で作ったお面って一体どこからそんな発想が出てくるのか。

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フリーダムに好きな方向に突き進んで行く人はやはり見ていて気持ち良い。 

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そんなわけで、ピンポイントで非常に高密度な展示をたくさん見られて満足した。 

インドに来てから3ヶ月

○国内旅行
Jaipur
Imphal
Amritsar

○デリー観光
National Rail Museum
Air Force Museum
Crafts Museum
National Science center
National Museum
Qutub Minar
Humayun's Tomb
Akshardham
Maker’s Asylum

○テクノロジーの社会実装
Redbusアプリで長距離バスを予約して使ってみた
Paytmアプリからメトロの物理カードにTop-up
Paytmアプリから映画の座席を予約
PaytmアプリからAirtelのTop-up
OYOアプリから宿を予約
Milkbasketアプリを毎日使ってみた
Zomatoアプリを毎日使ってみた
BookMyShowアプリで演劇の座席を予約
Amazon indiaで買い物
UPIを使ってアプリと銀行口座を連結

○Microbrewery
Beer Bahadur
The Clock Tower
Loft by The Clock Tower
Striker Skybar
TakaMaka
After Stories
Brew Buddy
Manhattan Bar Exchange
Open Tap Bar & Brewery
Uptown Fresh Beer Cafe
Soi 7

○Speciality coffee
BiziBean
Blue Tokai
Coffee Bond

パーニー(2019年7月20日の記録)

20年近く前、機動隊によるガサ入れが時折やってくる学生寮の談話室で勇午という漫画を読んだ。これを読んでいなかったら今こうして海外で働いていないかもしれないというくらいこの漫画の影響を受けていると思う。生まれ育った札幌を離れて京都に行ったが、まだパスポートを持っていなくて、海外なんて全く意識していなかった頃のことである。

平たくどんな話かと言えば、交渉人の主人公が世界各地で様々な拷問を受けながら超回復してそれなりに落とし所を見つけている物語である。その中にこんな場面がある。パキスタンの山賊に捕まって、灼熱の太陽の下で大きな石に縛り付けられて、つぶやくのだ。「パーニー」と。ウルドゥー語で水という意味である。

先日熱波で気温が50℃に達したジャイプールを経験してしまった自分としては、パキスタンではないけれどもあれが勇午的世界だと勝手に思っていた。そんなとき、職場でいろいろ細々手伝いをしてくれる少年に対して、同僚がこういった。「パーニー」と。ヒンディー語で水という意味である。

ヒンディー語ウルドゥー語といえば、ロティがウルドゥー語で、プラタがヒンディー語で、同じ意味で、シンガポールではなぜかくっつけてロティプラタと呼んでいる食べ物がある。水はどちらもパーニーなのだなと、ひょんなことからつながりを目の当たりにして興味深い気持ちになった。

今向かっているアムリトサル(アムリッツァといえば星域会戦が始まりそうだが多分同じつづりだ)からすぐ近くに、ワーガ国境というインドとパキスタンの間の有名な国境がある。閉門時に両国が互いに示威行為をするのであるが、動画を見る限り息がピッタリでお前ら仲良しだろと思ってしまう。ともかく現地であれを見たい。インドとパキスタンの関係を違った側面から見られたら良い。