坂の上の雲

のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。 というわけで全八冊読み終わった。 一巻の最初から読者を引きつけるところに並々ならぬものを感じた。 これは史実ではなく小説であるけれども日露戦争に対する理解が深まったのも事実である。 評判通り実に楽しめる作品だった。 人物描写がリアリティに満ち溢れており感情移入せずにはいられない。 やはり本とはよいものである。