モノ書きの老婆心:「匿名性」を護るために

http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/05/post_1.html
以前よりなかなか興味深いことがかかれているので
木村剛氏のゴーログをほぼ毎日読んでいる。
今日の文章はとりわけ考えさせるものだったので
紹介することにした。
私はこのはてなで一年と少々、その前はgooで一年
週に5日は日記というか関心を抱いたことを書いてきた。
匿名で書いているが、かなり具体的なことも書いたので
特定するのは別にそれほど大変な作業ではない。
いろいろ好き勝手なことを書いてきたが
名誉毀損で訴えられるなんてことはこれまで一度も考えてなかった。
無防備というかおめでたいといえばその通りである。
当り障りのないことばかり書いていてもおもしろくないが
おもしろさばかりを追求してもそれはどうかと思う


最低限誹謗中傷の類は書かないようにしてきたが
読む人が一人でも嫌な思いをしない文章というのは
なかなかかけないものである。中谷彰宏氏は書いているそうだが。
論理的に正しいことであっても、ストレートに伝えてしまえば
極めて日本的な表現だが「角が立つ」し、いろいろと差し障りがある。
客観的に正しいことであっても、やんわりと嫌味にならない程度に
相手に気付かせるような手法が大切なんだと思う。
これまで自分に厳しく、他人に厳しくということをベースに
やってきたときもあったが、寛容という態度も
そろそろ必要になってきた気がする。
就職してクライアントの所にいって、相手が間違っていることに
気がついたとしても論破して自己満足してはもう二度と
クライアントになってくれないのだから軽はずみな行動はできない。


少々ずれてきたのでまとめのようなものを書くと、今後の方針としては
基本的に誰かを傷つけるようなことは書かない。
どうしても書く必要があるとすれば、攻撃的にではなく
相手がより向上して欲しいからという意味で書くつもり。
シニカルに書くのはけっこう好きなのだが、あまり胸を張って
言えるような事でもないので、限度は過ぎないようにしたい。
もともとインターネット上に文章を書き始めた理由というのは
調べ物でいろいろと恩恵に与ってきたから自分としても
何らかの貢献ができたらいいというもの。
覚え書きや経験を文章にすることで共有できたら
新たな情報が手に入るし、同じ失敗もしなくて済むと思う。
それでいろいろとやる気が起きたり、刺激になったりすれば
ありがちだけどこれに勝る喜びはないと思う。