ハッカーと画家 追記

4274065979ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
ポール グレアム Paul Graham 川合 史朗
オーム社 2005-01

by G-Tools

昨日紹介した本をさっそく買った人がいるらしい。
百冊くらいあるなかで5本の指に入ると言ったのが効いたのか?
本の概要と他のエッセイを紹介したが、中身の
紹介をしていなかったので二つほどピックアップしよう。

  • 不便なら死んだ方がマシ

別にこれはこの人の持論でもなんでもなくて、そういうステッカーが
アメリカのクルマに貼ってあるとかいう話の前ふり。
それはちょっと極端だとしても、多くの人はなるべく楽をして生きたい
と思っているのだから、わざわざソフトウェアをデスクトップに
インストールしないで、サーバサイドでやるはずだという話。
いちいちインストールして、自分でバージョンアップして
セキュリティホールがあったら自分でパッチをあてて、・・・
なんてやるのは面倒だ、全部サーバで管理したらいいじゃないか、
そうすれば面倒な作業は素人のユーザーではなくプロが全部やってくれる。
バージョンアップを毎日やったって全然問題ないとか。
世の中の流れとしてかなりその方向に行っているし、自分自身も
かなりその方向なので非常に納得できる意見。
CD-ROMからインストールする機会はどんどん減るだろうな。

  • お金は富じゃない

お金は富を移動させる一つの手段に過ぎない。
大切なのは富であってお金じゃない。お金はゼロサムゲームだけど
富ならwin-winの関係が築けるとは書いてなかったけどまあそんな意味。
人が欲することを可能にするのが富を生み出す行為。これを読んで
オープンソースの考え方がなんとなく腑に落ちた気がする