手紙

手紙
手紙東野 圭吾

おすすめ平均
starsこんな季節だからこそ
stars本もよいが・・
starsとても重い作品
stars現実社会の悲しい一面ですね。
stars切ない物語

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東野圭吾も「文庫が出たらとりあえず買う」作家である。
2003年7月13日に初めて読んだらしい。(白夜行
http://d.hatena.ne.jp/pho/20030713/p1
その後週一冊くらいのペースで買って、2003年12月に20冊目を読む
そして2006年1月には40冊以上読んだみたい。
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060115/1137334581

どういう作家かと説明するのは非常に難しい。もともとミステリだったけど、そこから派生してなんでもありになっている。そしてはずれが全然ない。これまで40冊以上読んだけど、面白くなかったやつがないのである。それだけ作品の質が高く、自分の好みと合致しているようだ。安心して買える。ここまで買いそろえるきっかけとなったのが冒頭の「白夜行」。ブックオフで100円で売っているのをみて手に取った。実家においてあった「秘密」を当時はまだ読んでなかったけど著者の名前はなんとなく知っていたし、まあ100円だったから。この衝撃が並々ならぬものだった。その後この人の本を40冊以上買い揃えることになるくらい。緻密な構成とか非常にドライな書き方とかいろいろと。暗いとか読後感が悪いとかいう評価もあり、そういう見方もできるとは思うんだけど、これだけ緻密で引き込まれる作品はめったにないんじゃないかとも言えるはず。興味があったらぜひ。

今数えてみたら50冊を越えてた。別にあえてお勧めとか言わない。
単に自分は、こういうのが好きで読んでるだけなんで。


で、今回読んだ「手紙」。わりと地味な感じかもしれない。
淡々と進んで行って、最後にちょっと意外な展開があるけどその程度。
最後に根底から覆すようないつもの衝撃に慣れていると、
なんかちょっと変な感じ。面白くないってわけじゃないんだけど。
毎週一冊買って読んでた頃は、展開が気になって、
やめようやめようと思っててもその日のうちに最後まで読んでたけど
この作品は、そこまで展開が気にならなかったな。自分が変わったんだろうか。