年末に本屋に行ったときだったと思うが、東野圭吾氏の白夜行
という作品の文庫の表紙が変わっていた。これまで黄色いぼんやりした
風景っぽかったのが、人の写真に。ドラマ化されたからである。
この人の作品は最近とくに映像化されている印象を受ける。
代表作 「秘密」が映画化されたのはずいぶん前だが
「トキオ」がNHKでドラマやってたし、
「ゲームの名は誘拐」はg@meとして映画化された。
「レイクサイド」も映画化されたし、「変身」も
そろそろ映画化されるんじゃないかと思う。
そして今回のドラマ化。さらに認知度が高まりそう。
「容疑者Xの献身」ではミステリランキング三冠を達成したようだ。
http://book.asahi.com/news/TKY200512220105.html
残念ながらまだ読んでない。基本的に文庫待ちなもので。
文庫は全部持っている。大学4年のときに週一冊買ってコンプリート。
最近出た新しいのは今日知ったのでまだ買ってないけど。
そろそろ直木賞かな。いつ受賞してもおかしくない感じ。
どういう作家かと説明するのは非常に難しい。
もともとミステリだったけど、そこから派生して
なんでもありになっている。そしてはずれが全然ない。
これまで40冊以上読んだけど、面白くなかったやつが
ないのである。それだけ作品の質が高く、自分の好みと
合致しているようだ。安心して買える。
ここまで買いそろえるきっかけとなったのが冒頭の「白夜行」。
ブックオフで100円で売っているのをみて手に取った。
実家においてあった「秘密」を当時はまだ読んでなかったけど
著者の名前はなんとなく知っていたし、まあ100円だったから。
この衝撃が並々ならぬものだった。その後この人の本を
40冊以上買い揃えることになるくらい。
緻密な構成とか非常にドライな書き方とかいろいろと。
暗いとか読後感が悪いとかいう評価もあり、そういう見方も
できるとは思うんだけど、これだけ緻密で引き込まれる作品は
めったにないんじゃないかとも言えるはず。興味があったらぜひ。
白夜行 東野 圭吾 集英社 2002-05 by G-Tools |