ハイルセンター試験

純真無垢な子供に数学を教えよう


T「ハイルセンター試験!」
生徒ABC「ハイルセンター試験!」
T「諸君らを合格点ギリギリで志望校にぶち込むため、
 本日は数学の試験対策対策を行う。」
生ABC「イエッサー!」
T「さっそく諸君らには
 過去問を解いてもらおう。
 98年本試験、数ⅡBベクトル
 時間は15分」
T「では始め!」


なかなか問題を解き始めない生Bに対して
T「なぜ解かない?」
生B「いま方針を考えているところです」
T「無駄無駄無駄無駄・・・
 センター試験で解く方針などいらぬ。
 丁寧すぎる誘導がついておる。
 何も考えず言われるがまま解けばよい。」
生B「先生、それはおかしいと思います。」
T「何を言う。
 生半可なオリジナリティなんぞ百害あって一利もない。
 誘導にうまく乗れば解けるし、
 ちょっとでも外れたらおしまいだ。
 センター数学とはそういうもの。」
生B「そういうものですか。」
T「そういうものなんだ。
 わかったらさっさと解きなさい」
 

おもむろに図を書き始めた生Aに対して
T「何をやっているんだ?」
生A「えーと、わかりやすくするために
 図を書いています。」
T「やめとけ、やめとけ」
生A「えっ、どうしてですか?
 先生はいつも図を書くようにと
 おっしゃっているではないですか」
T「数学の問題なら図を書いた方がいい。
 それは確かだ。でもこれは数学じゃない。
 単なる穴埋めパズルだ。」
生A「そっそんなー。」
T「ベクトルが直交するなら内積=0で
 瞬殺だ。ただでさえ時間がない試験で
 そんな問題に図を描いてどうする?
 徒労、無駄足、愚の骨頂!」


15分経過して
T「では、止め。」
生Cの答案を見て
T「おい、空白だらけじゃないか。」
生C「えー、はい。わからなかったので。」
T「空白はなし!」
生C「は?」
T「てきとーに全部埋めろ」
生C「てきとーに、ですか?」
T「そうだ。
 まあ、だいたい0か1か2だが。」
生C「本当にてきとーじゃないですか」
T「そういうことだ。わからなかったら勝手に仮説を
 立てて、『ここが0だとすると、こっちはこうなる』
 みたいな感じで推理していくんだ。」
生C「それってもしかして、虫食い算・・・ですか?」
T「だからさっきから言ってるだろうが。
 単なる穴埋めパズルだって。1点でも多く点を取るために
 手段を選ぶ必要などない。勝てば官軍。」
生ABC「(そんな試験だったとは。おそるべしセンター試験)」


と趣向を変えてパクってみたが、オリジナルには全然かなわないな。
http://blog.livedoor.jp/t1000_1981/archives/50388744.html
やっぱりこの「ハイルセンター試験」ってフレーズがいい。
今週末はセンター試験だが、がんばってきて欲しいものである。
一応土曜日にアドバイスはした。「アホらしい間違いはするな」と。