海賊の掟

海賊の掟
海賊の掟山田 吉彦

おすすめ平均
stars海賊研究
stars海賊のすべてがわかる
stars意外と硬派な本
stars全ての海賊がわかる待望の一冊

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たつをさんが書評を書いていて、気になったので読んだ本。
[を] 海賊の掟
http://nais.to/~yto/clog/2006-10-14-2.html
自分の中でけっこう新書ブームかも。前はなんとなく敬遠してたけど。


この本かなり面白かった。掟なんてほとんど出てこなかったから
タイトルは海賊の歴史とかの方がふさわしいかもしれないけど。
序盤から引き込まれる。マラッカ海峡で襲われて乗組員が誘拐されるとか
そういうのを見ると、いかに自分の視野が狭かったのかわかる。
海賊というのは歴史的なもんじゃなくて、現代にもいるということ。


カエサルが海賊に誘拐されたことがあるとか
戦時中に、他国の船を襲うことを政府に許可された船とか
黒ひげ、キャプテンキッド、ドレーク、ロロノアとか
いろいろきっちり書いてて非常に興味深い。
日本についても、藤原純友とか、村上水軍とか
九鬼水軍とか、松浦党とかかなり熱い。
土佐日記が、海賊におびえて書かれたものだとか
海賊が集めたお金を村に還元し、村が海賊をかくまうシステムとか
自分の知らない知識がどんどん入ってくる。
しまなみ海道あたりにある神社とかに非常に行きたくなった。
村上水軍の本拠地だったところとか非常に気になる。