kindleを買ったのはペーパーバックよりずっと良いと思ったから

kindleで日本語の本がないとか、iBooksに日本語の本がないとか、日本の出版社はどうのこうのなんてこれまでに思ったことはない。日本語の本の電子化に興味がないのである。個人的にkindleと対比して考えるものは、ペーパーバックだと思っていて、以下の3点においてkindleの圧勝だと思っている。

  • 手に入りやすさ
    • 昔は丸善とかに行かないと買えなかったな。アマゾンで大幅に改善されたがそれでも時間がかかる。2〜3週間かかるのと、一分で手に入るのとで、どっちがいいか考えるまでもないだろう。
  • 値段
    • 洋販が牛耳ってた頃はひどかった。これもアマゾンで大幅に改善されたが、kindle版の本は更に安い。円高効果もある。
  • 読みやすさ
    • ペーパーバックってすぐ閉じてしまうし、紙質がいまいちだったり、持ちにくかったりでけっこう読みにくい。kindleの方がはるかに読みやすい。しおりを挟まなくても良いのが便利。

これに加えて置き場所に困らないというメリットもあるので、ペーパーバックにこだわる理由なんて思いつかない。

これに対して日本語の本の場合、kindleの必要があるんだろうかと思ってしまう。30分もかからずに大型書店にアクセスできる人は、本屋の豊富なラインナップからすぐ本を手に入れられるし、値段だって妥当なところだろう。それになんといっても読みやすい。(中身は別として装丁とavailabilityが)これだけ優れた日本語の本があるのに、なぜkindleで日本語書籍を買いたい人がいるのか謎である。(海外に住んでいるなら理解できる)

そんなわけで、現在洋書をkindleで読んで、和書を紙の本で読むという贅沢をしている。0か100かではなくその間を取るというのが大事なんだと思う。iPadは新聞とか雑誌とか読むのに便利そうだと思った。New York Timesのデモにもあったけど、記事の一部をクリックして動画が再生されるというのは非常に興味深い。人間も物も長所をうまく活用していけたらいいと思う。
atomをbitにするといろいろな変化が起きるが、個人的に注目したいのは流通の劇的な変化である。bitで済む物を海外からいちいちatomで運んでる場合じゃないなあと思うわけで、bitにしたときに最大限にその恩恵に与る手段を考えるのが大事。