3つの比較から見えてくるもの

フライドポテトに何をつけて食べるか?

  1. ケチャップ
  2. チリソース
  3. マヨネーズ

まあ別に塩をつけてもいいんだけど、何が言いたいかというと、日本にいた頃はケチャップが当たり前だと思っていた。それがシンガポールに来てどいつもこいつもチリソースをつけていることに驚く。そして、オランダ。ここがマヨラー達の巣窟だったとは知らなかった。ハインツのマヨネーズがしっかりついてくる。
UntitledUntitled
ケチャップとチリソースしか知らないときは、どうせ世界の99%はケチャップで南国の変な奴らだけチリソースをつけているんだろうと思っていた。でもマヨという伏兵が現れると、他にもいろんなやり方があるんじゃないのかと感じるようになる。There's more than one way to do it. さらにいえば、これはフライドポテトに限った話ではない。日本とシンガポールを知る自分と、日本とオランダを知る先輩とで話したとき、そんな驚きの連続だった。きっとお互いにそうだったのだろう。
UntitledUntitled
2つのことを知れば比較することはできるけれども、単純比較しかできない。同じか違うか、ただそれだけだ。でも3つあると話が変わってくる。日本食の手に入りやすさだって、日本とシンガポールを比較すれば断然日本の方が手に入りやすいわけだが、シンガポールとオランダを比較すると断然シンガポールの方が手に入りやすい。生協共同購入みたいなのが、月に1回1都市分まとめてやってくると聞いたとき、ずいぶんと状況が違うのだと感じた。シンガポールには大戸屋紀伊国屋があると言ったときの先輩の表情を忘れることはないだろう。
UntitledUntitled
違うから何なのか、比較してどうなるのか、というのは当然出てくることだろう。世の中が多様であるという事実を、腑に落ちるところまで体にしみ込ませることが大切なんだと思っている。そうしない限り、無益な偏見から自由になることなんてできないのだから。頭では違うということがわかっていても、多様である実例を前にして腑に落ちるまでやらない限り到底わかっているとは言えない。