インドでは、金融の中心地であるムンバイを除いてどの都市でも電力供給が安定せずよく停電する。たいていパワージェネレータに切り替わるので、照明や天井のファンなどであれば一時的に止まってもこれといって問題はない。デスクトップPCやルーターとなると、一日に何度も強制再起動されたらたまったものではない。しかし、コンセントに直接取り付けるタイプの無停電電源装置(UPS)は大掛かり過ぎて好ましくない。PCはノートPCにすればいいが、問題はルーターだ。ルーターの電源が落ちたときのWiFiのダウンタイムがけっこう長い。
という問題意識をずっと持っていて、在宅勤務を機に改めてUPSを探してみた。そこで、ルーター用UPSなんてものがあると知った。amazonインドでいくつか見つかるが、このあたりのバンガロールのメーカーが作っている(組み立てている?)らしい。
ACアダプタとルータの間に接続し、電源供給が低下したらUPSのバッテリ駆動に切り替わる仕組みである。バッテリは20000mAhなので、モバイルバッテリが間に挟まっている感じである。そこそこバッテリが長持ちするような動作をしてくれるんじゃないかと勝手に期待しているがそこはよくわからない。
そんなわけで、停電をワクワクしながら待っているが、そういえば導入してからまだ一度も停電していない。まあそんなものである。
ちなみに安定したインターネットといえば、インド政府はよくインターネットを止める。そして、どの地域でいつインターネットが止められたかトラッキングしているサイトもある。
だいたい法案に反発するデモとかが起きて都合が悪くなると、混乱を抑えるためとかいいながらインターネットを止めるのである。個人的に誰であれニュートラルな存在であるインターネット自体を止めるやつは人類の敵だと思っている。
コロナ関係でインターネットを止め始めると良くない兆候なので、そういう状況になってしまったら脱出を検討する時期かもしれない。見たところまだ大丈夫そうではある。