近況をいろいろと

帰国して一週間経つ。最初の二日くらいは浦島太郎状態から
脱却すべくrssリーダーの未読記事をだらだらと読んでいた。
その後は靴を買いに行ったり、銀行口座を開設しに八重洲口まで
自転車で行ったり、ちょっと食事をしてきたりという感じである。
家では会社の入社前研修っぽいことをやったり、本、雑誌を読む
といったところだろうか。先週設置したアクセスカウンターを
見ている時間もけっこう長い。まあそんなところ。


今日はローレンス・レッシグ教授が神保町あたりの国立情報学研究所
来るらしいので、そのシンポジウムにちょっと遊びにいってくる。
http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/002693.html
午前も午後も申し込んでしまった。
クリエイティブコモンズについては以前まとめたことがある。
http://d.hatena.ne.jp/pho/20051121#1132580067
最近の動向としてはオランダの裁判所の判決が重要かと思う。
クリエイティブ・コモンズのライセンスを裁判所が支持
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20099135,00.htm
もうちょっと認知度をあげていかないといけないとは思うけど。
スタンフォード大学の本屋でレッシグ教授の著書「Code」を買って
読んでいる最中だが、非常に面白いので今日の講演は楽しみである。


近頃古い雑誌の紹介が多いのにはちょっとした理由がある。
増えすぎた本を処分しようという方向になっているからだ。
本棚がぼろぼろだったので京都で処分したのだが、そうすると
当然東京の実家で本を入れる場所がなく、まだダンボールが山積み。
とりあえずもともとあった古い本、古い雑誌から処分しようと
いうことにしたが、どうせなら中身を軽くチェックしてから
処分したい。で、中身をチェックしているとなかなか面白いことが
書いてある、取っておきたい、ということでキーボードで打ち込んで
コメントを添えてblogにupしているという状態である。
そんなことをのんびりやっていたら何年かかるんだか。


この家ではさらに特殊な事情もある。父親が俺以上に活字中毒ということ。
参りましたといってしまいそうな蔵書数、購入ペースである。
「読み終わったから捨てるんだけど、要るか?」と言われると
もらってしまうのでこれじゃあ減るわけがないな。ペースを上げていこう。

クリエイティブコモンズシンポジウム

スタンフォード大学ローレンス・レッシグ教授が来るということで
神保町あたりまで自転車で行ってきた。他にはあまり期待してなかったけど
なんか思っていた以上に面白かった。かなりためになった。
午前がクリエイティブコモンズ関連で
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2006/03/27/11392.htmlhttp://pcweb.mycom.co.jp/news/2006/03/27/014.html
この二つがけっこう詳しい。午後は国立情報学研究所主催で
http://www.atmarkit.co.jp/news/200603/28/lessig.htmlhttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/27/news075.html
この二つで取り上げられている。レッシグ教授の話だけだが。


ある程度コンパクトにまとめないといけないのはわかるけど
ここでそぎ落とされた部分も非常に面白かったのにと思ってしまう。
一番面白かったのはかなり前の方に座ってたからわかったけど
パネルディスカッションでレッシグ教授がいらいらしたのか知らないが
貧乏ゆすりをしていたこと。あれはちょっとうけた。原因はNHKの人の話だろうな。
詳しくは明日にでも書こうかと思う。


自分のメモに基づいて補足してみる。
午前の方は全体の内容が大体書いてあるので、少しだけ。
著作権で問題なのは著作者が誰なのかよくわからなかったり
権利関係が複雑だったりして、お金が膨大にかかることらしい。
検索コストを下げるだけでかなりインパクトがある模様。
FTEXTという団体のオープンソース教科書プロジェクトでは
TeXのソースを公開しているから改変が非常に楽そうだった。
今は数学だけだけど、物理や化学、料理、音楽も作る予定みたい。
Webcat Plusというサービスは連想検索というものらしく
文章を丸ごと入れると関連する本を紹介してくれる。
新書の背表紙が幾つか並んでいて非常にわかりやすい。
JASRACの人は一生懸命我々は誤解されているというような
ことを言ってた。自分たちには権利がないことまで
濡れ衣を着せられていて困るらしい。話を聞いてみると
まあ確かにけっこうがんばっている模様。クリエイターが分野別に
クリエイティブコモンズを適用するなど選択ができるようになったそうだ。
曲別に選択ができないというのが今後の課題らしい。