NYPD No.1ネゴシエーター最強の交渉術 ドミニク・J. ミシーノ ジム デフェリス Dominick J. Misino フォレスト出版 2005-01 by G-Tools |
これは非常に面白かった。ちなみに橋本さんの書評も参考になる。
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003031.html
大学に入ってすぐ交渉というものに非常に興味を持った。きっかけはこの漫画。
勇午―The negotiator (パキスタン編上) 真刈 信二 赤名 修 by G-Tools |
この漫画を読んでいなかったら、それほど日本の外に興味を示さなかっただろうし
情報収集や駆け引きの重要性を認識していなかっただろうから、まず間違いなく
今の自分は存在していない。そのくらい影響を与えていて、もちろん全巻持っている。
まあいろいろと突っ込みどころも多いけど楽しめる。その後
MASTERキートン (1) 勝鹿 北星 浦沢 直樹 by G-Tools |
犯罪交渉人峰岸英太郎 1 (1) 記伊 孝 by G-Tools |
この二つの漫画も買った。あと手元にある漫画はベルセルクくらいか。全部段ボールに
入ってるけど。漫画と言ってもなかなか侮れない。非常にクオリティが高いと思う。
交渉する上で何が重要なのかとか常に意識するようになったし、近頃では
特に意識しなくてもベーシックな所はおさえて物事に取り組めている気がする。
勝ち負けではなくwin-winを目指すとか、周辺情報をかき集めて相手の考えを
読んで物事を有利に進めるとか、自分が譲れないのは何か明確にするとか、
相手が勝手にいろいろとイメージを膨らませるキーワードをあえて使って
自分のスキルを過大評価させるとか、責任を小さく見せかけるとか、
自分が別に重視していないものを重視しているように相手に思い込ませて、
自分のとるに足らないものと相手の重要なものとを対等にするとか、
いや、そんな悪いことはしてないけど。
そういう交渉ごとの基本がこのNYPDNo.1ネゴシエーター最強の交渉術には
いろいろと書かれている。非常に読みやすくまとまっているし
事例がたくさん書かれていてとても実践的である。
なんでもいいからとにかく相手が「イエス」と答える質問をする
というのは非常に面白い。最初に「イエス」と言えば交渉そのものが
お互いのためになるとか、合意を目指すものだとかそういうことを
無意識のうちに刷り込まれるのかもしれない。
交渉術に関しては非常に参考になるblogがある。
http://blog.goo.ne.jp/negoshieita
MBA留学をして交渉術を学んできた人が書いているのだが
非常に具体的に書かれていて、面白くためになる。