ニューヨーク郊外からの通勤列車の旅

朝5時に起きて、中山さんのブログ記事を読んだ。

ただ、kindleで読書をする時間って、ニューヨークの街中ではそもそもあまりないと思う。外国の文物習慣には旅行者に見えやすい部分と見えにくい部分があるが、ふだんはカバンの中に収まっている電子書籍は意外と後者だと思う。

田代真人さんの講演を聴いたり、ニューヨークのkindleを思ったり - 横浜逍遙亭

さすがに誰もがkindleを持って街を闊歩しているとは思ってないです。ただ、ペーパーバックスがkindleによって絶滅危惧種に追いやられそうな勢いをイメージしてきたのに、地下鉄の中でペーパーバックスを読む人が案外多いと感じたもので。

phoさんに時間があったら、グランドセントラル駅から北上するメトロノース鉄道の郊外側の駅、スカースデールやライから朝8時の通勤電車に乗ってみて欲しいな。座席にどかっと腰を下ろした通勤のビジネスマンたちがニューヨークタイムズを紙で読んでいるか、おもむろにkindleを取り出すか。ちょっと見てみたい。

田代真人さんの講演を聴いたり、ニューヨークのkindleを思ったり - 横浜逍遙亭

具体的な駅名情報をタイムリーに入手できてありがたかった。これもリアルタイムでブログを書いていたお陰。まだ間に合いそうなので、早速行くことにした。ネットで場所を見てもいまいち自信がなかったけど、グランドセントラル駅の地図を見て把握。

ScarsdaleかRyeか。なんとなく前者に決定。そもそもどんな電車で通勤するんだろうとか、郊外の駅周辺はどうなっているんだろうとか、そこらへんも関心があったので行くことにした。

まず電車に驚いた。そして車掌が回ってくることでさらに驚いた。なんて優雅な通勤電車なんだろう。東京の通勤環境がひどすぎるだけか。そして客層も地下鉄とは違う感じ。ここならkindleがあったもおかしくない。そして到着。

なんとか7時40分頃についた。駅を出てみて日本語が聞こえたので振り返ってみると、駐在員の家族と見られる人が犬の散歩をしていた。改札がないので駅の中を通ってふらふらしていると、日本人駐在員っぽい人をけっこう見かける。8時頃の列車に5人は乗ったのではないかと思う。で、問題はこの人達だ。それを見に来たのだ。

ホームで待ってる時にkindle1台発見。でもあと大半がスマートフォン。新聞を開く人も少々。そして8時過ぎに列車が到着。混んでるけど、9割くらいの人が座れるくらい。どかっと腰をおろし、手にしたのは

新聞。

あっちでもこっちでも新聞。ざっと見たところ8割くらいが新聞を読んでいる。スマートフォン、その他は少々。圧倒的多数が新聞。サーモンピンクの新聞やウォールストリートジャーナルもいるけど、やっぱり多いのは、これ。

郊外の家からグランドセントラルまでノンストップで30分。ゆっくり新聞を読んで出勤。やっぱり優雅だな。ここだけ見ると新聞社が苦しんでいるとは到底想像できないのだが、また別の要因があるのだろう。
ちなみにこれまでkindleを見たのは、フィラデルフィア行きのバス、ニューヨークの地下鉄、自由の女神行きフェリー、スカースデールの駅ホーム。iPadも4台くらい見た気がする。まだまだこれからなのかな。