シンガポール留学に必要な英語力

行ってから確実に苦労すると思うけど足切りラインを超えられる英語力ということで書いておこう。ちなみに8月から行くのはシンガポール大学(NUS)の大学院修士課程(えむびーえーではない)。どこかの本で読んだ気がするが、この大学は、要求する英語のスコアを高くて男が減る傾向にあったので、バランスを取るためにやや低いスコアでも入れるようにしたらしい。

必要なスコア

TOEFL PBT 580, CBT 237, IBT 92, IELTS 6.0(この4つのどれかを超えれば良い)。超えられなかったら、入学前に大学が提供する英語のテストがあり、それも駄目なら補習を並行して受けると書いてあった。学科によって要求するスコアはばらばら。

自分のスペック

大学2年の終わりに英検準一級を取った。大学4年のときに受けたTOEICは870。電子工学専攻、修士修了。英検一級は受けたけど瞬殺された。その後、外資系電機メーカーの知財部で4年間特許の翻訳をしたり、たまに英語のメールを書くくらい。海外滞在期間は、一人旅で行ったオーストラリア3週間が最長。職場は日本人のみ。

この1年で受けた試験

2009年7月にTOEICが905に到達。でもTOEFLを受けたら撃沈。長い1年が始まった。PBTはreadingとlisteningのみで、CBTはこれにwritingが加わって、IBTはさらにspeakingが加わる。現在TOEFLは、日本だとIBTしか受験できないはず。

R L S W
09 05 24 17 14 20 75
09 11 23 24 15 20 82
09 12 19 16 14 17 66
10 02 27 20 18 20 85

出願締め切りが2010年3月上旬だったので、結局IBTの目標ラインに届かず。補習を受けながら行ければいいけど、足切りされたら困ると思ってもう一つ興味のあったstatisticsに出願。ここはTOEFL85で行けるとのこと。
TOEFLばかり受けてないで、試しにIELTSを受けてみようか、なんてことを考えたのは4月に入ってから。こっちはブリティッシュカウンシルなどが中心となってやっている試験。もう願書は出していたけどスコアは追加で出せるっぽかったのでとりあえず受験。

L R W S 平均
10 04 6.5 8.5 5.5 5.0 6.5

なんか6.0超えてた。相性だかなんだか知らないけど、とりあえずこっちも受けておいてよかった。Readingのお陰だな。あとstatisticsのコースに出願するときに別に必須ではないけどGREのスコアも出した方がいいよーって書いてあったので、受けてみた。

Verbal Quantitative Analytical Writing
10 05 410 800 2.5

Verbalはネイティブじゃないからある程度しょうがない。でもwritingがひどいな。テストはだいたい一つ2万円くらいかかっているので、Macbook proが買えてしまうくらい使ったな。

やったこととか感想とか

使った参考書とか載せようかと思ったけど、全然点数が取れていないのでやめておこう。いいスコアが取りたい人は他のサイトを参考にすればいいかと。IELTSとGREはそれぞれ一冊ずつ本を買って、一週間ずつ対策した気がする。TOEFLもいろいろ本を買ってやったけど、点数はあまりのびなかったな。頑張りが足りなかったような気もする。エコノミストはまあまあ読んでいたかな。英語の試験は別に入学試験ではないわけで、自分が受かった(書類選考を通った)のは、大学の人が知ってる会社の知財部で4年間実務経験があったからだと思う。とりあえず英語の足切りラインを超えてよかった。
また、英語力と一言でくくれるような力はないと思った。TOEICの点数には現れないけど明らかにwritingとspeakingができていないのがわかる。TOEICもパワーアップしたみたいだから、今後はどうなるかわからないけど、数値化にはけっこう無理がある。readingがある程度点取れたって、それは試験の英語。仕事の英語、雑誌の英語、無数にある。仕事の英語だって、通信機器の特許が翻訳できても医療機器の特許の翻訳には時間がかかったりする。エコノミストだって記事によって読むスピードは全然違う。背景知識の有無、専門用語の理解度によって変化するし、日本語で読んでもわからないものだってある。現地に行けばまたたくさんの英語に出会うはず。漠然と英語ができるようになりたいと思っていても、できるようになるわけがない。やはり英語で何ができるかが重要であり、一歩ずつ進んでいくしかなさそうだ。