もやもやしていたこと

学生の頃は日々新しいことを学んでいたので、昨日よりも今日のほうが、今日よりも明日のほうが、賢くなっているというか、前に進んでいるという感覚があった。忘れてしまうこともあるけれども、それを補って余りあるほど新しいことを毎年学んでいたように思う。

社会人になってからも最初の数年は新しいことをいろいろと吸収していた気がするし、留学して法律を勉強したときも、その後に今の仕事を始めたときも、新しい環境で新しいことに慣れて、以前できなかったことが今できるようになるということを体感し、経験してきた。

そして2年経った。2年前と今を比較したらそれは大きく違うんだろうけど、1年前と今を比較してもそれほど違わない気がしてしまう。去年1年間何をしていたんだ、自分と思えてならない。

この仕事で初めての海外出張に行ったし、弁理士試験も受けた(paper Bのみ)。日常業務でいくつかミスをして、リカバリをして、今後注意すべきことのノウハウが蓄積された。特許明細書を読み込んで、特定の分野に関して少し理解を深めた。

お客さんの質問に答えて、アシスタントや各国のオフィスに指示出して、同僚とあーでもないこーでもないと話し合って、売り上げも利益も去年より少し増えて、給料も少し増えた。でもそんなもんなのか自分はと感じてしまう。ただ生きてるだけじゃないかと思ってしまう。 

こうして書き出してみることで、もやもやしていたものがすっきりした。不甲斐ない自分と向き合い、きちんと結果を積み重ねていくという道を選んでいきたい。向上心みたいなものがあれば、きっと前に進んでいけるだろうから。