ビンタン島に行ってきた

8月に転職して、10月に弁理士試験を2科目受けて、社員旅行でビンタン島に行ってきた。来年2月まで6ヶ月間試用期間であり、試用期間中のものは社員旅行に連れて行かないと明記されていたが、ルールというのはよくわからない。いずれにせよ1泊2日のビンタン島旅行に行ってきた。はじめての海外旅行がシンガポールビンタン島だったので14年ぶり2回目である。

シンガポールからビンタン島行きの船が出るのは、タナメラフェリーターミナルのみである。チャンギ空港の更に奥という不便な立地なので、公共交通機関を使うのが面倒になってタクシーを使った。朝7時半集合だったし。

総勢60人くらいのなかなか大きなグループだった。ビンタン島には船で1時間と少しで着くが、インドネシア領で時差も1時間ある。そのためパスポートを持っていった。5ヶ月ぶりの海外旅行だ。出国するとお決まりの免税店。同僚がグレイグースというウォッカをガシガシ買ってた。1人1リットルしか買えないからと他の人のパスポートをゲットして3リットル買っていたのは見ていて面白かった。

船は通常の飛行機よりちょっと揺れた。1時間なんか落ち着かなかった。前方のテレビではシンガポールの免税範囲を解説する動画を流れ、その後どこかの国のジョーク番組(ドッキリカメラ的なやつ)が延々と流れていた。ジョークというのはどこの国の人にもそこそこ通じる良い暇つぶしになるのだなと思った。今回の旅行で知ったのだが、48時間以内に戻ってくる場合は、免税はなくなるんだな。ジョホールバルに買い出しに行くのを防ごうということなんだろう。

船がリゾートに直行してくれるというのは、その後の移動の手間が省けてよかった。島に来る人はみなリゾートに行くから合理的といえば合理的。ちなみに東南アジアの人には当てはまらないが、日本を含む他の多くの人は入国ビザが必要となる。7日以内だと以前は10 US$だったのが値上がりして15 US$である。しかしレシートは古いのを刷りすぎたらしく10 US$の横にスタンプを押してある。

入国手続きもそれなりに行列になるのだが、5ドル払えば優先レーンみたいなことを始めていたのも面白かった。一人5ドル払っているのがいたな。他の人も検討していたが、パスポートを係員に預けないといけないのがリスキーだと言って止めていた。確かにそんなところであまり変なことはしたくない。そしてホテルに着いた。

14年前と全然変わってなくてなんかうれしい。

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そんななか早速ウォッカを開けている連中がおり、グレイグースをウェルカムドリンクに注ぎ込むという暴挙に出ていた。ウォッカってあまり飲んだことないけど、思ったより美味しかった。ちなみに免税店で1Lが68 Sドル(約5780円)。シンガポール国内だと酒税もあるので倍くらいするといっていた。日本ではいくらするのかと思ったら3520円。40°のアルコールは断然日本の方が安いんだな。

グレイグース 1L 1000ml

グレイグース 1L 1000ml

 

 チェックインして時間があったので、テラスでちょっと読書をした。

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たまにはこういうのも悪くない。今回持っていったのはこの本。

虚空の旅人 (新潮文庫)

虚空の旅人 (新潮文庫)

 

この著者の本はこれで4冊目なのだが、相変わらず楽しませてくれる。

読書もそこそこにしてチームアクティビティに参加したり、食事をしたりして過ごした。食後に同僚とビリヤードをしたり、溜まり場の部屋に行ってインディアンポーカーをして負けた奴が飲むみたいな恐ろしいゲームに呼ばれたりした。最終的に2人くらい酔い潰れていたような気がする。思ったよりも酔っぱらいな会社に入ってしまったようだが、別に強制されないし(されてるけど気づいてないだけかも)、全然飲まないイスラム教徒とかもたくさんいるわけで、みんな好き勝手にやってるところがいいなと思った。

翌日マングローブ見学ツアーに参加した。

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 正直あまり期待していなかったのだが、思っていた以上に心地よい1時間程度のボートツアーだった。ホタル見学ツアーと場所は同じなのだが、朝はマングローブ見学ツアーとなっている。

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マングローブといえばエビの養殖のために潰されているという話をよく聞くが、実物を見てその果たしている役割を目の当たりにするのはなかなか興味深かった。

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水面の上と下の世界をつなぐ不思議な樹。読んでいた本の影響もあってそんなことを考えた。水面の上にも下にも世界は広がっているけれども、自分はそのほんの一部しか知らない。まだ見ぬ世界というものにぼんやりと想いを馳せる。

蚊除けパッチを2枚貼っていったのだが、そもそも全然蚊が見当たらなかった。非常にありがたい。ホテルに戻ってプールで泳いで、のんびりして、チェックアウトをしたら、またロビーで酒盛りをしていた。シンガポールに持ち帰ったら48時間以内だから税金を取られるってことで、せっせと飲んでいた。さすがに船に乗る前に酒を飲みたくないなあと思ったのでこの日は断った。1時間程船に乗り、ターミナルからタクシーで帰宅。

移動すればそこそこ疲れるのも事実だが、よい気分転換になったし、のんびりリラックスできた。たまにいくリゾートというのも悪くない。