こんなふうにちょこまか移動する旅行だと、どの時間帯に移動するかというのが重要である。国のサイズや都市間の距離によって変わってくるが、もう夜行バスが無理になるくらい自分が衰えたことも考慮しないといけない。今回のハンガリーで自分が想定している都市間の移動時間はだいたい3〜4時間。バスが便利なところもあれば列車が便利なところもある。
理想を言えば、朝一で移動して昼に宿に荷物を置いて、街を見て回って、次の日また朝一で移動となる。でも今回は朝のんびりして、移動に手間取って、夜に宿着いて、翌朝街を見て歩いて、昼過ぎに移動して、夜着くという悪循環になってしまった。まあ朝のんびりできたのはそれはそれでよかったけれど。
泊まっていたケストヘイも、ヘーヴィーズ(Hévíz)温泉の近くのそこそこ大きな街って理由で選んでいて、可能であれば着いた日にヘーヴィーズ温泉に行きたかった。着いたのが夜なので仕方ない。そんなわけで、チェックアウトをして朝のうちにヘーヴィーズ温泉に向かった。またケストヘイに戻ってきて、バスでペーチ(Pécs)に向かうのでバスの時刻表をきちんとチェックした。
バスターミナルに荷物を荷物を置いて身軽になっていこうと思っていたが、そんな場所はなかった。隣接した駅のロッカーならと思って駅を見てみたが、そちらも改装中でロッカーがない。しかたなくバックパックを持ってヘーヴィーズまで行った。温泉の場所がわかるかなって思ってたけど、バス停から入り口が見えた。
ハンガリーには温泉がたくさんあるのだが、ここの特徴は湖がまるごと温泉になっていることである。入場料(3時間券)を買ってリストバンドを受け取り、中にはいった。
さすが湖というだけあって広い。人がたくさんプカプカと浮いている。一応ロッカーが使えて、頑張ればバックパックが入るサイズだったのでまあまあ大きい。更衣室の入り口の端末にリストバンドをかざすと数字が出て、使えるロッカーの番号がわかる。ロッカーに荷物を入れて、リストバンドをかざしながら鍵をかける。
最初そのまま泳ごうとしたが、身の危険を感じる深さだったので浮き輪を借りた。一番深いところだと38mくらいあるし、淡水だから身体が沈む。ダイビングのアドバンスライセンスでも水深30mまでなので、なかなかの深さだ。泳げなくもないけど、のんびりお湯に浸かりたいと思ったら、浮き輪は非常に便利だ。1時間位浮き輪につかまりながらのんびり湖を一周したら、けっこう満足した。そしてけっこう日に焼けた。アイスランドのブルーラグーンよりもずっと大きくて、水はぬるい。でもかなりまったりできた。モヒート美味しかった。ソフトドリンクだったけど。
ケストヘイに戻って、ペーチ行きののバスに乗り換えた。ペクスっていったらペーチって言い直された。cはchで発音するようだ。やはり車窓からの景色は良い。
ペーチはこれまで行った場所の中ではやや大きな都市で、ここでSIMカードも買うことができた。ショッピングモールもあるし、スーパーマーケットをじっくり見ることができた。そもそもそれほどコンパクトな街ではないので、バスターミナルから宿までけっこう歩いた。
ホテルの部屋は狭かったけど、観光地まで近いしサービスも良かったので、このホテルはかなりお勧めできる。
一休みして街に出た。このあたりが初期キリスト教墓所だけど、開いてなかったので入れず。
建物を見ているだけでも面白い。オスマントルコの侵攻を受けて一時期モスクになっていた教会なんかもあって、境界線上の面白さを改めて思い出した。
こういうのをみるだけでかっこいいと思ってしまうなど、西洋かぶれをこじらしているんだろうなという自覚くらいはある。
定番のアイス
晩御飯は、ロンプラに出てる店に行こうかなと街中をうろうろしていて、途中で看板に惹かれて行ったローカルな店がすごく良かった。
蓋を開けてお玉でワインをすくいとって、グラスに注ぐスタイル。かなり斬新。