祈りの痕跡。展

ミッドタウンにある21_21に行くのはこれで三回目。
チョコレート、水、ときて今回は文字である。

最初に痕をつけたのは、誰か。
5000年前、シュメール人が粘土板に楔形文字を刻んだ瞬間、人間の思考、感情、芸術、科学は記録という行いによる永遠の生命を獲得した。「書く」という人類最大の発明から生まれる芸術や文化は、過去から未来に、個人から集団に伝染する軌跡の痕跡である。

21_21 DESIGN SIGHT: ページが見つかりません。

とまあ、わかったようなわかんないような展示の最終日に行ってきた。
地球文字探検家というのがなかなか面白い。詳しいレポートはこのあたりかな。

この展覧会は、普段何気なく使っている文字というものが、単に情報伝達のための記号としてではなく、もっと深く、人間の内なる情念や思想、文化を表す形として、過去の歴史資料や現代アーティストの作品など幅広い視点から、「文字って何なのか」とらえなおそうとする壮大な試みである。

Y'not Report Revival: 文字を探検する

一つ一つが存在感のある展示だった。独特な勢いのある作品ばかり。
特に印象的だったのは、ディレクターである浅葉克己氏の日記である。
【レポート】ヒエログリフにナスカの地上絵…地球文字探険家が集めた"文字"コレクション (2) 「ちょっとヤバイことも」浅葉氏の日記も展示!? | ライフ | マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/08/18/2121/001.html
この辺りが詳しそうだが、スペースの豪快な使い方と、独特な文字が興味深かった。
左半分に大きなものを貼って、右にそのスケッチと文章を書いている。
ビジュアルだと一目でわかるし、非常に楽しいと思った。
ささっとスケッチがかけてしまうのってかっこいいな。
ここの日記もビジュアル方面で何か考えようかなと思ったり思わなかったり。
手書きだからなせる技なのかもしれないけど、自分に当てはめてみようと思った。
文字はアートになり得るものであり、そもそもアートだったわけで
キーボードで打ち込むものだけが文字だと思ったら大間違いだ。
そんな文字で遊んでいるこの人たちは、非常に楽しそうだった。