Maker Faire Bangkok 2018

2018年1月にバンコクMaker Faireが開催されると知る。もうたくさんMaker Faireに行ってるから別にいいといえばいいんだけど、週末暇だしバンコク近いからとりあえず行っておくかってことで航空券を買った。

金曜日に仕事を終えて、ドンムアン空港に深夜着。タクシーで宿に向かった。Grabも使えたがピックアップ場所がよくわからなかったので、タクシーを使った。運転手が英語わからずホテルの場所もわからなかったので、google mapナビのタイ語読み上げ機能が活躍した。やはりHappy Roamですぐにsimカードを使えるのは便利だな。

翌日、Maker Faireは午後からなので午前中は郊外に向かった。タイでビールのホップを作っているというので、どんな場所なのか気になったからである。

タオプーンで乗り換えて、Ministry of Public Healthからバスに乗ろうとしたが、バスがいつ来るかよくわからなかったのでGrabで移動してたどり着いたが閉まっていた。

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犬がたくさんいて威嚇してきてけっこう怖い。カフェだから普通にやっているものかと思ったが、Facebookでメッセージを送ったところバリスタが日本に行ってるから休みだとか。そんなわけで道路挟んで向かいのカフェに入ったが、ここはここでなかなか良かった。

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そんなことをしているうちに昼になったので、来た道を戻りつつ昼ごはん。やたらと辛かった。

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そしてMaker Faireの会場に到着。

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なかなか力が入ったイベントである。

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ちなみに隣のショッピングモールで予約制のワークショップをしていた。

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今回は時間があったので一つ一つわりとじっくり見た。やっぱりMaker Faireは展示を一つ一つ見て、自分の中から湧き上がってくる気持ちに素直になるのが良い。

東南アジアらしいこんな展示が目についた。

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こういう昔からあるものと組み合わせるのはとても面白いと思う。

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他のMaker Faireと比べて楽器が目立ったように感じた。

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プーケットのこの団体の子どもがレベル高かった。

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こういう手作り感あふれる射的もいい。

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PCに座って走り回っている人がいて楽しい。

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3Dプリンタの出力後に磨くツールを売っていた。見違えるようにつるつるになる。

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ナイトパレードはとても絵になる。

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深圳やシンガポールにはない文化がここにはあるんだなと強く感じた。

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上手く言えないけれども、なにかとても良い時間を過ごしたという気分になった。

 

もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来

yomoyomoさんの新しい本が出たということで買った。連載はところどころ読んでいたけれども全部読んだわけではないし、このように各章ごとに丁寧な解説付きのまとまった本が出るのはとてもありがたい。それもDRMフリーの達人出版会からである。購入者のメールアドレスが入っているだけで通常のPDFファイルとして扱えるのでとても便利だ。

これまでyomoyomoさんの解説や文章はわりとニュートラルでさっぱりとしたものが多かったと記憶しているのだが、本作では割と踏み込んでいたり、多少自虐があったり、好き嫌いを明確にしていたり、感情が見え隠れしていて意外だった。電子版についているディープな付録を読んだ今ならその理由が想像できる。いずれにせよこれほど密度の濃い内容を楽しくとても深く読めるこの本は貴重なのでぜひともおすすめしたい。

「ブログは書き散らかしができ、蓄積されると逆に自分のことがわかってくる」

ブログは単なる自己発信だけでなく、自分自身気付いていない自分の関心や興味に気付かせてくる、自己発見を促すツールでもあります。

こんな感じのブログ論もあれば、

「食べ物に対する愛ほど真摯な愛はない(There is no love sincerer than the love of food.)」

さらっとこんな言葉が紹介されていたりする。

このプライバシーに関するところもとても印象的だった。

我々が「プライバシー」と呼ぶものには、具体的にはメッセージの内容を秘密なままにする「秘匿性(secrecy)」、たとえメッセージの内容が公開されても送信者を特定しない「匿名性(anonymity)」、そしてその「秘匿性」や「匿名性」を侵犯する権力に縛られることなく自由に人生の重大事を決断できる「自立性(autonomy)」という三つの意味があること、そしてこれら三つの要素から構成されるプライバシーこそ我々が「民主主義」、「秩序ある自由」、「自治」と呼ぶものの前提条件になる

プライバシーを保護することが一個人の権利を保護することだけでなく、よりよい社会を形成していく上で必須のことだということがよくわかる。こういう視点で考えたことはなかったので、とても印象的だったのである。

情報については、こういう視点は確かに忘れがち。

「情報は力である。しかしあらゆる力と同じく、その力を占有しておきたい者たちがある」

ビットコインブロックチェーンの話も取り上げられている。

仮に(自分が投資する)テクノロジー産業が金融サービス産業を変えようと思っても、既存の金融サービス企業の上では新しいサービスを作るというのはありえない。例えて言うなら、Google Appleのプラットフォーム上でサービスを作ることで GoogleAppleを打倒しようとするようなものだ。本当にインパクトを与え、大きなビジネスを生み出すには、既存の金融産業を完全に迂回して出し抜くサービスを作る必要がある。

でもやはりこの本のメインは開かれたウェブ、オープンカルチャー、ハッカー倫理がどうなっていくのかであり、このリチャード・ストールマンの話が前提となってくるように思う。

ラボに残ったのは、システムやハードウェアの保守の仕方も知らない、あるいは知りたいとも思っていない、教授や学生やノン・ハッカー研究者ばかりだった。マシンは故障し始め、修理もしてもらえず、ときにはただ捨てられてしまうこともあった。ソフトウェアについても、必要な変更が行なわれることはなかった。ノン・ハッカーたちは、市販のシステムに頼ることで対応し、同時にファシズムとライセンス契約とを持ち込んだ。ぼくはよくラボの中を歩き回った。かつてはハッカーたちでいっぱいだったのに、今では夜になると人っ子一人いない部屋をいくつも通りすぎながら、ぼくは思った。「ああ、可哀そうな AI ラボ! お前が死にかけているのに、ぼくは助けてやることができない」

様々な要因により「自由」が絶滅の危機に瀕しているのではないか、というのがメインとなっている。

Don't be evilなどからよく知られるプラットフォームの「邪悪」について、

「「邪悪」が絵に描いたような悪党の悪巧みからではなく、そうした力を持つ者たちの高慢や独善から導かれることが多いことにもっと自覚的であってほしい」

そして、人間の悪意という別の「邪悪」について、

「その不快な経験から何かしら教訓を得たということはありません。ただ一つ言えることは、本当に困ったときに、ほとんど誰も助けてはくれないということです」であり、そして最後の「そして、その「邪悪」なものが勝利する現実に対して、それを是正する何かしらの術があるかと言われると、ワタシには何もないというのが正直なところです」

結局のところ受け身な対応しかできないという現実を認識させられる。

そして、自由のために規制しなければならない時代になったという現実も認識させられる。 

ネットはリアルとは別の自由な空間なんだから政府は規制なんかするなと拒絶して済んだ季節はとうに過ぎ、我々はネットに対応する法律を整備し、規制を行使していかなければならないのです。例えば、ビッグデータの利用とプライバシーの問題にしろ、「忘れられる権利」の問題にしろ、我々はしかるべき法整備を進めなければなりません。そのとき重要なのは、目先の利益/不利益の調整ではなく、我々はインターネットをどういう場にしたいのか、そこで何を守りたいのかという根本にある理念や美意識であるべきです。

 そして、歳をとることについても考えさせられる。

果たして自分は情熱や好奇心を今も保ち続けているだろうか? 今も自信をもってイエスと答えたいところですが、ワタシの場合、今でもそのように見せかけているだけで、本当はそれが尽きかけているのではないかという恐れがあります。

そんな感じで、決してふわっとした明るい未来を描いた本ではない。とても重要で、日々インターネットを使う人にとってはとても身近なテーマが描かれている。 

それに関して紹介されていたクルートレイン宣言は、考える指針となるかもしれない。

重力はそれが我々をブラックホールに吸い込むまでは素晴らしいFacebookGoogleAmazonApple が提供するのは、その会社のゴーグルを強いられるようなウェブ体験である。これらの企業の単一性が危険なのは、それが邪悪だからではない。彼らは実に良い仕事をしており、それは称えられるべきだ。しかし、彼らは集団性の重力、つまりは「ネットワーク効果」から利益を得ている。競争相手がいないなら、こうしたウェブの巨人が初心を忘れてないか我々は深く警戒する必要がある。

 利便性のためにデータを提供するとして、提供したデータの使い方も制限する必要がある。

あらゆるものがネットにつながるのは OK だ。だが、集まったデータを利用するのは、人間であってほしくない。

こんな感じでオープンカルチャー、電子化、テクノロジー最高って考えていたら、こんな風に冷水を浴びせられる。それはカリフォルニアイデオロギーだと。

この本に書かれているのは、そうやって電子書籍が広まっていくのはいいんだけど、そうなると書籍ビジネスって基本的に今の構造のままだとシュリンクしちゃうってことを書いてて、要は市場規模がちっちゃくなる、と。でも、テクノロジーとかインターネットを好きな人は、これが未来だ、とか言ってて。でも、それってあなたたちの共産主義的なエゴなんじゃないですか? ということを書いてるんですよ。でも、結構僕らってそういうとこに割と無頓着なところがあると僕も自分自身自覚してて、要はオープンなインターネットがいいとか、オープンソースがいいとか言ってるんだけど、それがいいって言ってるのって、あんまりロジックがなくて、それがカッコいいとかクールだとかそういうところの気持ちに支えられてる部分が少なからずあると思うんですよ。

自分は完全にその無頓着な側の人間なので、確かにこういう考え方はある種の宗教であってイデオロギーであることは否めないと自覚する必要を感じた。

そして、自分として最も印象的だったのは36章の「20 年後:インターネットの自由という夢の死」である。表題にもつながる重要なトピックだ。

そしてそれは、情報は自由にアクセスできるべきで、コンピュータ技術は世界をより良い場所にするというハッカー倫理への信頼も意味しました。その「インターネットの自由という夢」を実現したくて、彼女は弁護士としてハッカーたちが重要な仕事をできるよう、彼らの弁護を引き受けてきたのです。

しかし、その「インターネットの自由という夢」は死につつあると彼女は警鐘を鳴らします。

好むと好まざるとにかかわらず、我々は自由やオープンさよりもセキュリティやユーザインタフェース知的所有権などへの関心を優先させてきました。その結果、インターネットはあまりオープンでなくなり、より中央集権化し、より規制が強化されてしまいました。

個人の趣味から始まったものが大企業の産業と化し、オープンで自由闊達だったものが閉鎖的に変質してしまう、情報技術の典型的な発展の「サイクル」にインターネットもあてはまるだろうか? と問いかけます。

もしそうならば、インターネットもテレビと同様に中央集権化した企業に仕切られるものになってしまうでしょう。そして、そうならば、多くの人は「インターネットの自由という夢」をもはや共有していないことになります。それどころか、多くの人はインターネットに規制を望んでいる――。

これを読んでいてとても悲しい気分になった。大学生の頃にフリーカルチャーの思想にかぶれていた自分にとって、薄々気がついていたもののあの世界が過去のものになっていくことがとても悲しかった。

暗号についても、大事なのはわかるけどテンション上がらないよねえと(おそるおそる)率直な意見を書いていて、ああ自分だけじゃなかったと妙な安心感を抱いてしまった。こんなふうに重要なのは頭では理解しているのだが。

暗号化はデフォルトであらゆる通信に有効であるべきで、何か保護する価値があるものに対してだけ有効にする機能ではダメなのだ。

これは重要である。重要なデータに携わる場合にだけ暗号を使うと、暗号化はそのデータが重要である合図になってしまう。

 オープンで牧歌的な時代はそう長くは続かなくて、それを幼年期の終わりと呼ぶのかもしれないなあと寂しい気持ちにさせられる。

かつて電話もラジオもテレビも通った道である、オープンで自由だった分野が支配と独占へ向かうサイクル論は、メイカームーブメントにも当てはまるのだろうか

 ブラックボックスを受け入れるとして、どのブラックボックスかって話になる。これはとても大切な設問で、自分も絶対に関わりたくない企業はいくつかあるし、それはその会社のブラックボックスを全く信用していないからだ。

「誰のブラックボックスを信頼するかが、21 世紀の重要な問題になるだろう」

 あとがきでも引用されているクルートレイン宣言からもう一つ。

「自分が理解しない属性の人たちを悪魔のようにみなすのは、この上なくひどいことだ。(中略)ネットは我々に自分らしくいれる共有地を提供する。その場所は誰のものでもない。皆がそれを利用できるし、誰でもそれを改良できる。それこそが開かれたインターネットの姿である。」

プラットフォームに左右されないようにオープンで互換性のあるものを使っていくのがいいけれども、やっぱり便利なものは便利だし、天秤にかけながらマシなブラックボックスを選んでいくのが個人としての立ち振舞い方なのかなあというありきたりな結論に自分は落ち着いた。限られたリソースと個人的なこだわりポイントからそこそこ良いもの、あんまり変なことされないところを選択していくことがますます重要になっていくのだろう。

インターネットがどう変わっていったか、そして自分はどう関わっていくのか、そんなことをじっくり考えさせてくれるとても良い本だった。

ちなみに付録も素晴らしい。様々なことがとてもストレートに書いてあって、生まれ育った土地から離れて暮らす自分にはグサグサと突き刺さるものがあった。

そんなわけで非常におすすめ。

あと、もしここまで読んでyomoyomoさんって誰?って言う人がいたら、昨年書いたこの記事を読んだらいいと思う。

週報 vol. 3 (15-21 Jan 2018)

イベント

スカパラのライブ

https://www.esplanade.com/festivals-and-series/mosaic-music-series/2018/tokyo-ska-paradise-orchestra

別にそこまで熱心なファンでもないけど、近くでやってるから行ってみるかみたいな気軽さがあるのは、シンガポールのいいところかもしれない。ボーカルの人を呼んでくるイメージが強いけど、単独ライブ楽しかったし、かっこよかった。

なんとなく暇だったのでバンコクに行ってきた話はまた別に書こう。シンガポール並みにぬるい環境だということがわかったので、ここに住むのもありなんてことを考えたりした。

漫画

安楽椅子探偵に近い雰囲気。試し読みして面白かったので1巻を買った。非常に良い。

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

 

美大というジャンルがまず良い。勢いがあって、続きが気になる。

気になった記事

この人が日経ウーマンに記事を書くとか、大学生の頃に自分に言っても信じないだろうことのランキングに入りそうだけど、これがまた端的にとても的を射ており、この人プロフェッショナルなんだなあという印象を抱いた。

IVRPA Tokyo 2018 Conference – Call for Speakers – 28-31 May 2018 :: IVRPA

昨年ウィーンに行って参加したIVRPAが今年は東京で行われる。このサイトからペイパルにつなぐといまいちうまく行かなくてまだ支払いができていないけれども、今年も参加する予定。


Nintendo Labo(ニンテンドーラボ) 初公開映像

ニンテンドースイッチを買おうとは思わなかったけど、このニンテンドーラボの製品コンセプトというか頭の使い方は非常に面白い。タイヤが回らなくても振動で動くとか、センサーでピアノにしてしまうとか、アイデアってすごいなと正直思った。

東京で行われたこのVRイベントは非常に面白そうだった。やはり日本から出てくるVRコンテンツは非常に斬新で面白い。

染瀬さんの記事。非常にレベルが高い空撮360動画がいくつも紹介されている。

たまたま見かけた東京のマイクロブルワリー。こういう雰囲気のところ大好きなので、2月に行くつもり。

アクションカメラで撮るだけ撮って、あとからアングルを編集という流れになっているみたい。何度かinsta360 oneで試してみたけど、自分はどうにもアングル指定してしまうのはもったいないなあと感じてしまう。単に360ストーリーテリングなしでは何に注目したらいいかわからないし、どっちを向けばいいかわからないというのはわかるけど、人類がもう少し進化して空間的に一気に把握できるようになってもいいんじゃないのかなと思ったりしている。

VIVE Proに関するインタビュー。背景やスケジュールなどわかってとても良い。

AS

あんまり進捗ないなあ。

360撮影、オンラインマーケ、VRコーディネータ、輸入販売、STEM教育が当面のキーワードになりそう。テクノロジーを活用して前進・加速みたいなことに貢献して、顧客に喜んでもらえるといいなあというざっくりしたイメージ。お酒を組み込むのはちょっと無理があるかも。潤滑油的なポジションで使えそうではある。

週報 vol. 2 (8-14 Jan 2018)

AS

ついにCorpPassをゲットしたので、EP onlineに登録して手続きできるようにしているけど、EP onlineに入れず。確認してもらってるけど、ダメなようなら外注しよう。

お酒のライセンスと言っても、お酒を作るライセンスとお酒を売るライセンスは別で、作る方は税関、売る方は警察が担当していると知る。税関の方はお酒を輸入するライセンスも絡んでいて、要は倉庫に対象となる物品をどれだけ持っているかをきちんと管理することが求められる。金額としては、酒を作ったり輸入したりするライセンスは年間2500ドル。月60本作って、年間720本作るとなると、一本あたり4ドル近くかかるか。なんか発想が技適に近い。

販売の方は、その場で消費しないものだと年間110ドル。わりとリーズナブル。

Mocha VRの使ってみて、After effectsとかPremiere Proよりもこっちを先にした方がいいという印象を受けた。

とあるオンラインマーケティングのお話があるので、どんな感じで関われるかを考えたほうが良さそう。

今年の物欲リスト

DJIの技術とインテルのプロセッサを使ったプログラム可能な小型ドローンが出てきた。この値段でこんな完成度なものが出てしまうと、また市場から退場せざるを得なくなるもののリストが長くなりそうだ。2,3日後にまたDJIが何か発表を控えているらしいが、ともかくこのドローンは非常に気になるところ。

この会社は次から次へと製品を出しているのもすごいが、そこに新たなライフスタイルの提案が含まれているところに並々ならぬ物をいつも感じる。このInsta360 nano Sはnanoから進化したものだが、形こそnanoと同じだけれども完全に別物という印象を受けた。画質の向上は当然のこととして(これだって十分すごいのだが)Insta360 oneのFreecapture機能、それに加えてiPhoneのジャイロを活用したスタビライザー、マルチビューである。テレビ電話で顔だけじゃなくてその周囲の360度映像を見せるというシンプルながらエレガントなライフスタイルの提案に末恐ろしい物を感じる。

 ハイエンドなものが高解像度化し、しかも無線になるとのこと。これは買わない理由がない。時期は未定だがきっと年内には出ることだろう。

漫画

ドレッドノット

気になった漫画はとりあえず検索して試し読みしているのだが、これは面白かった。一気に引き込まれてすぐに購入した。

気になった記事

 これは非常におすすめ。まあここにわざわざ書かなくても興味ある人のアンテナには既に引っかかっていることと思う。

Insta360、未来のテクノロジーをCESで公開。8レンズのVRカメラと6DOF(3次元)ライトフィールドカメラ

https://hacosco.com/2018/01/insta360_ces2018/

9月に見学に行ったときに見かけたライトフィールドカメラがCESで公開されたようだ。動ける360というのは今後の進む方向になっていくのかななんてことを考えた。

コピーレフトと無政府共産主義が近いみたいな話とか、近頃の中国のシェア前提なサービスがモバイル決済に後押しされた新しい時代の共産主義に見えてならないとか、そのあたりの話として、このへんは非常に興味深いと感じている。自分にはそのあたりを理解する教養がいまいち足りてない。

週報 vol. 1 (1-7 Jan 2018)

いつまで続くかわからないけどやってみる。月報にしようかと思ったけど記憶が一ヶ月も持続しそうにないし、週に一回これ書くくらいの時間と心にゆとりがほしいなという願いを込めて。

お酒

年末に仕込んでいたどぶろくのボトル詰めをして数日置いて飲んだ。水みたいにスルスル飲めたのでちょっと薄かったのかも。

年末に仕込んだビールも飲んだ。IPAが一次発酵したところでホップを入れたものはちゃんとクラフトビール屋で飲むIPAになっていて我ながら驚いた。家で作るビールはわりとフルーティーになりすぎてしまってあまりガツンと来るものがないんだけど、今回のIPAにはそれがあって、もう少しいろんなホップを試してみる必要があると感じた。

買ったもの

 insta360 oneにスタビライザーがあるのはわかるけど、やっぱりソフトウェアだけでは物足りない気がしたのでハードウェアのスタビライザー(ジンバル)を買うことにした。このジンバルはスマートホン用なだけあってスマートホンならほぼ完璧に安定して制御できる。スマートホンにInsta360 oneを取り付けた場合は、横にするとバランスを崩すので、スマートホンを縦にしてあまり無茶な動きをさせなければ安定していた。階段の昇り降りやバスの中で撮影していても極めて安定していたので素晴らしい。

漫画

虚構推理(1) (月刊少年マガジンコミックス)

虚構推理(1) (月刊少年マガジンコミックス)

 

妖怪物をロジックで詰めるのは巷説百物語に通じるものがある。でもこの作品はもうひとひねりあって、妖怪をまず受け入れて、そこから虚構のロジックを積み上げていく。そこがとても新鮮で面白い。謎を解くのではなく、その先の説得のための論理構築ともいえる。そう考えると他人の記憶が視える榎木津礼二郎が何かを見て、中禅寺秋彦が憑き物を落とすのとそれほど遠くないのかもしれない。

星を継ぐもの 1 (ビッグコミックススペシャル)

星を継ぐもの 1 (ビッグコミックススペシャル)

 

原作を読んで知っていたけれども、漫画になるとそれはそれですごく迫力あるし面白い。壮大な話がとても良い。

ハルロックとか好きな人に良さそう。Makeってこういうものだよねというのを思い出させてくれる。5話まで公開中。

設定が斬新で面白い。3話まで公開中。

AS

Adobe After Effects360度動画を安定化させようとしているけれども、そもそもこのソフトウェアを使い慣れてないのでまずはそこからという状態。Mocha VRでやりたいことが全部できるならそっちのほうがいいかなあと思ったり。

気になった記事

ねこますさんをはじめとしてVRChat勢を見ていると、アバターとかVR内の3Dモデルとかを買うのはわりと普通のことになっていくのではないかと感じた。VRの世界でやりたいことがあるから何かを買うとしたら、それは必需品と言えそうだ。いつそうなるかはさっぱりわからないけれども、何が当たり前かという常識が少しずつ変わっていくことは意識したほうが良さそうだ。

これは非常に役に立つ。大陸SIMを買おうと思っていたので、非常に参考になった。

会社見学ではわからないことが非常に具体的に書いてあって素晴らしい。自分は本当に表面しか見ていなかったんだなあと薄々感じていたことを痛感させられた。やはりこうして自分で手足を動かしながらきちんと自分の頭を使うことから見えてくる世界があるんだなと考えさせられる。

http://history.arch.kyushu-u.ac.jp./potree/workspace/Hakozaki2017.html

なくなっていくものをアーカイブしていくのは、自分が360度撮影をしている理由でもあるので、こうして3Dモデルのアーカイブをすることには非常に関心がある。後から使えるものが手軽にアーカイブできたら良いなと思う。

リストバンドにお金が入っているのと、人体にお金が埋め込まれるのってそんなに大差ないのかもしれないなあとなんとなく思った。レーシックくらいの感覚で普及しそうな気がする。

予定

2月の東京行きの航空券を買った。

2017年買ってよかったもの

2017年も大量にものを買ったのでまとめておこう。遅かれ早かれ忘れてしまうのでこういう記録は大事。

Oculus Riftは既に持っていたけれども、Oculus Touchを買ったのが2017年。VRの世界に自分の両手を持ち込める体験というのはなかなか得難いものだ。チュートリアルでディスクを掴んで差し込むというシンプルで懐かしい操作にいろいろとこみ上げてくるものがあった。この環境に慣れるとOculus touchのないVRがもう想像できない。割と自分は単純で暗示にかかりやすいのでVRの世界にすぐに没入できてしまうわけだけど、手があると格段に没入しやすくて素晴らしい。これは間違いなく人間を大きく一歩現実から遠ざけるものの一つだと思う。

Gear VR用のハンドルコントローラも発売されたので買ってみた。これまでいちいちHMDの側面をタップして操作していたのでページめくり系はうんざりしていたが、このハンドルコントローラがあるとそれがなくて済むのでとても便利。やはりハンドルコントローラ重要。

カメラ6台いちいち充電していちいちデータ取り出してタイミング合わせてスティッチして360動画作るのめんどいよーって思ったのでとりあえず買った。圧倒的に手間が軽減されて素晴らしい。去年結局3回もこの会社を訪問しているけど、やっぱり若くて活気があって圧倒的に勢いがある会社だなといつも思った。

カメラを買って終わりではなくて、まず128GBSDカードを買い、その後イベントで動画を撮影するために容量が足りなくなって500GBSSDを買い、バッテリが1個では不便なので予備バッテリ2つと充電器のセットを買い、Google Streetviewをやろうと思ってGPSモジュールを買ったり、三脚を買ったりしている。

それからアクションカメラのInsta360 oneを買い、防水プロテクター、ドローンアタッチメント、iPhone7も買ったりしていて、我ながらよく買うなあと思う。

これはなんというかそっち側の世界の入場券みたいな気分で買った。自分の家のWiFi環境で、各部屋にディスプレイを配置したり、オブジェクトを配置したりして、日常として使ってみることで見えてくるものがあると思ったから。視野角狭いって思ったけど、長時間装着していると案外脳内補完されて視野が広がる。人間が進化して最適化していく必要があるのかもしれない。良くも悪くも機械と人間の歩み寄りみたいなことになりそう。スマホと連動して魔法陣を表示させて、何か召喚するのは楽しいし、まだまだ色々遊べそう。無線キーボードは必須。個人的にスマホかざしてARみたいなのは好きじゃないので、HMDを通して世界が見たい。

 今年3回深圳に行って、8回くらい小米之家に行っている。シンガポールXiaomiショップにも何度か行った。安くて実用的なものがたくさんあるので、かなり色々買っている。その中でも一番良かったのは、20000mAhのモバイルバッテリー。毎日持ち歩いてる。スマホの電池が切れるといろいろと死亡するライフスタイルになったので、モバイルバッテリーは極めて重要なのだが、これ自分の使い方だと一週間くらい普通に保つのでとても便利。充電するスピードも早いしとても重宝している。

Mi Bandをシャワー浴びるとき以外はずっと装着していて歩数と睡眠時間と自動的にロギングしてるし、Mi Smart Scaleで体重も手軽にロギングしてる。通勤バッグはXiaomiのサブバッグだし、Macbook Proを持ち歩くときはXiaomiのバックパックだ。XiaomiBedside Lamp日常的に使っているし、最も使用頻度の高いものはXiaomi製品かもしれない。 

モノクロレーザープリンタがかなり安くなっていたので買ってみたけれど、これに慣れるとインクジェットとか見るに堪えなくなってしまうので、慣れとは恐ろしいものだと実感している。そういえばサムスンのプリンタ事業部はHPに買収されたんだな。先日トナーを交換したけれども、今後の消耗品の調達はよくわからない。

全部足すと100万円くらいかな。だから去年全然貯金できなかったわけだ。でもおかげで色んな体験ができたし、これらがきっかけで色んな人に会うことができて、圧倒的に世界が広がったので全く何も後悔していない。

VR×マンガ「夢の相談所」

VRがやりたいからGear VRとSamsung Galaxy S7を買ったものの、Oculus Rift CV1でルームスケールで遊べるようになったため、Gear VRを使う頻度が激減した。スマートフォンという容量が限られた中に、VRコンテンツのような巨大なものを入れておくのは躊躇われるというのも使わなくなる一因かもしれない。

しかしながら、PCを使わずにお手軽にVRとなるとGear VRは便利である。ハンドルコントローラで操作できるようになって操作性が大きく改善された。以前VRノベルをハンドルコントローラなしで体験したときはページめくりのたびに腕を上げなければならずとても疲れた。

そんなGear VRに今月VR×マンガというコンテンツがやってきた。どんな体験になるかいまいち想像できなかったのでとりあえずやってみた。VR自体いろいろと未知なのでとりあえずやってみることが多い。没入感を高めるためにヘッドホンは必須。

巨大なマンガが流れてくるといえばいいんだろうか。音声もあるし、ところどころ映像もあるけれども、基本的に馴染みマンガというフォーマットの1コマ1コマが流れてくる感じである。マンガである必然性があるかはよくわからないけど、AllumetteやDear AngelicaやProject LUXのようなVR作品と一味違った体験がここにある。

三人称視点から急に一人称視点に切り替わると戸惑うし、ハンドルコントローラでカーソル意識せずに進むと戻るのボタン2つ割り当てた方が便利だと思うわけだけど、全体的な体験としてとても没入感があり、非常にのんびりと楽しめる作品だった。

ちなみに原作シナリオの一部が公開されている。

プロフェッショナルが集まって作り上げた新しい試みなので、一度体験してみたらいいと思う。