FRIWCの日記転載(1/3)

FRIのスケジュールが決まったらしい。23日の午後から。
そろそろ「お題」も発表になるんじゃないかと思う。
この日記を読んでいる人の中で2,3人FRI初参加の人が
いるみたいだから、winter campの日記を転載してみようと思う。
多少偏った視点だけど少しはイメージがつかめたら幸い。
またしても就活のトモから転載。手抜きか

二泊三日のFRI Winter Campに参加しました。
トータルの睡眠時間は2時間です。
それ以外はずっと頭を使っていた、はずです。


13時に集合して、スタッフの方から説明があり
その後参加者50名程度が自己紹介をしました。
大阪、福岡、沖縄など地方からの参加者も多く
非常に濃いメンバーが集まっている気がしました。


自己紹介の後リーダーをつのり、リーダープレゼンをして
チーム分けとなります。先月のディスカッション会で
リーダーをした私は、今回もやろうかと思っていましたが
立ち上がろうとしたときにS氏が視野に入りました。


S氏はKさんが怪物「頭が良すぎる」と評する人物で
私自身もディスカッション会で少し話す機会があり
興味深い人物だと感じていました。リーダーをすると
どうしても考えることが多くなり、私のようにあまり
慣れていない場合は特に何もできなくなってしまいます。
そう考えると冷静にS氏を観察することの方が自分にとって
得るものがありそうですし、魅力的に感じました。
始まる前から今の自分がS氏には勝ち目がないと思ってましたから
このWinter Campの目的はS氏を観察し、盗める所は
徹底的に盗んで活用していこうということにしました。
そういうわけでこの日記も私がS氏の思考プロセスを
感じ取ることで得られたこと中心に書きます。


リーダーに立候補したのは十数名でした。
私が立候補してもチームができたかどうかはわかりません。
やるからには勝ちたいとか楽しみたいとかいろいろと
プレゼンがありましたが、S氏のプレゼンは一味違いました。
「勝つためには負けなければ良い。負けないためには
負ける要因を一つ一つ徹底的に潰せばよい。」
たしかにそうです。彼の性格が非常によく出ていました。
「世の中の流れはモノをつくり、流通させ、消費者に届ける
というプロセスを経ているわけですが、コンサルタントは
流通、消費者のところしか関わってません。優秀な人間が
皆コンサルタントになったら一体誰がモノをつくるんでしょうか」
これを図に書いて説明していました。独特な言い方に惹かれるものが
あります。彼はコンサルタントにならず、博士課程に進学するそうです。
「堀江さんと三木谷さんのどちらがすきですか」というよくありがちな
質問が出て、三木谷優勢という感じでしたが、両方知らないという人も
いました。S氏の答えは「二人に会ってから決めます」やはり何かが違います。


チームは6つできて、私が入ったS氏をリーダーとするチームは8名でした。
男性5名、女性3名で関西の大学が3名、社会人が1名
基本的にアイディアベースの人ばかりですが、S氏が圧倒的に
ロジックベースの人なのでそれで十分でした。
ちなみにS氏は時々突き抜けたアイディアも出せたりします。
理系の院生が3名なのでロジックっぽくやれば
けっこうバランスが良かったりするチームでした。
このチームにはあとから男性一人、女性一人加わります。


このチームで何をするかというと
JR東日本の今後の利益拡大のための成長戦略を考えなさい。
②-1
ユニバーサルスタジオジャパンの集客数をUPするための具体的な施策を提案してください。
②-2
テーマパークの中ではほぼ一人勝ちの状況にある東京ディズニーと東京ディズニーシーで、
あるが、今よりもさらに集客数をUpするために、東京ディズニーシーの集客数を東京ディズ
ニーランドの水準まで引き上げたい。
東京ディズニーシーの集客数UPのための具体的な施策を提案してください。
③花卉小売業界における新規ビジネスを提案しなさい。
④あなた方チームのメンバーが元手1000万円で始める新規ビジネスプランを提案しなさい。
アイデアベースにとどまらず、実際に具体的にどのように事業化していくのか、詳細な
事業計画についてまで考えること。
以上の5つから一つ選んで最終日にプレゼンをします。
リーダーS氏の希望と全員の一致した意見により④が消滅しました。
USJもいまいちピンと来ないということで②-1も消えました。
残り三つでとりあえず希望者が何人ずついるか確認すると
ディズニーシーがちょっと多い感じでした。
よくわからなくなったので偵察ということで他のチームを見に行きました。
1000万1つ、花2つ、JR1つ、未定が1つといったところです。
ディズニーシーをやってるところがないというだけの理由ではないですが
もう一回希望を取ってディズニーシーに決まりました。
リーダーがディズニーシーについて調べてきていたというのも
理由になったのかもしれません。


テーマが決まっても具体的に何をするか見えてこなかったのですが
BCGでジョブをやったリーダーの提案で
マクロな分析2人、ミクロな分析5人、リーダーが両方に対応
という感じでワークシェアをすることになりました。
初日に研修室でやったグループワークはこんな感じです。


食事をして、入浴して、企業参謀のナイトセッションがあるという
ことでしたが、あまりにも人数が多いので私たちのチームは
二日目ということになりました。でもひまじゃなかったです。
私と阪大の院生の2人でマクロの分析をしました。
リーダーがもってきたPDFなど51ファイル(約30M)をUSBメモリ
自分のPCにコピーして作業開始です。
リーダーが集めてきた情報を整理して、そもそもディズニーシーとは
なんなのか、どういう目的で作られて何を目指しているのか。
オリエンタルランドはどういう事業をしていて、そのなかで
ディズニーシーとはどのような位置付けなのか。
そのあたりを2、3時間で一気に整理して全体に報告します。


リーダーが集めてきた情報を見て、自分の甘さを認識しました。
7、8年分のオリエンタルランドAnnual Report, Interim Report(英語)
有価証券報告書、半期報告書、決算短信、入場者の男女比、
世代別割合、地域別割合、入場者数の推移
以上が主にPDFのファイルです。
紙媒体として
オンラインでのホテルの予約状況
東京ディズニーリゾートのweb画面いくつか
神奈川県のネットカフェの情報
(合宿の場所にはネット環境がありませんでした)
冊子としてディズニーシーのガイドブック
合宿に来る途中見て2ページだけシーが出てた東京ウォーカー
これらの情報を集めるのにかかった時間は2時間だそうです。
情報を集めるとはそういうことなのかと痛感しました。
彼はかなり本気なので私もスイッチを切り替えて
本気でやろうと思いました。


2人でマクロというわけですが、どうにもとっつきにくかったです。
OLCというAnnual Reportの日本語版みたいなのが2つあったので
とりあえずそれを分担して要約してみることにしました。
競合は特になく、強いて言えばディズニーランドですから
基本的にディズニーシーとは何なのかを気の向くままに調べました。
細かい分担はしてないですが、私はオリエンタルランドの構想を
中心に考えてみました。ランド内にはホテルがないのに
シーにはホテルがある理由などを考えて、そもそも連中が
何をしたかったのかを考えて裏付けられたらいいと思いました。


他の人たちはミクロの分析ということで顧客の立場にたって
ランドとの違いは何か、何か問題点はないかなど
細かい点での改善案や現状認識を出しあっていました。
途中でオリエンタルランドの戦略として舞浜一極集中を
解消するために全国に展開するという発表を見つけたので
そもそもディズニーシーの入場者を増やすのは正しいことなんだろうか
と考えさせられることがありましたが、まあそのまますすみました。

初日はここまで