ネバーランド

本
近頃本を読むペースが上がっていると思う。スピードはそれほど変わってない。
可処分時間における読書時間の占める割合が著しく上昇傾向にあるのは
単に現実逃避の回数が増えているからではないかと思ったり思わなかったり。
就活支援とか家庭教師として受験支援とか先月やってたわけだけど
そんな場合じゃなくて俺の卒業支援をしてもらった方がよさそうだ。
googleの20%ルールがうまく活用しているけど、現実逃避の方が生産性は高いから
研究よりも逃避したくなるような現実を設定して、研究に逃げ込むようにしようか
関連記事 http://nais.to/~yto/clog/2005-11-02-5.html


で、書評だがもうタイトルからして逃げていると思う。ネバーランド。
恩田陸作品四冊目。ピーターパンじゃなくて、

伝統ある男子校で寮生活をおくる少年たち。年末、4人の少年が居残りすることに。人けのない寮で起こる事件を通して明らかになる「秘密」とは。奇蹟の一週間を描く青春ミステリー。

というお話。これをミステリーと呼ぶのはちょっと抵抗あるけど、
中身を思い出してみると、そう呼んでもいい部分はいくつかあった。
奇蹟の一週間ってこれも疑問符がつくような気がする。


非常に清々しいビジュアルイメージを思い起こさせるような場面が
時々出てきて読んでいて気持ちがいい。あとやっぱり登場人物の
バランスというか役割って言うのは非常に大事だと思った。
解説かどこかに「三人でバランスが取れていたところに四人目が入って
ちょっとおかしくなったところがいい」みたいなことが書かれていて
まったくそのとおりだと思った。


講談社、集英社の次はどこの出版社にしようか