フラット化する世界(上) | |
トーマス・フリードマン 伏見 威蕃 おすすめ平均 グローバリゼーション0.0 勝ち組、負け組論−グローバル版 今や「世界のフラット化」より「世界の多重生活化」かもしれない 若い世代にこそ読んでほしい本 ちょっとアメリカよりかな? Amazonで詳しく見る by G-Tools |
けっこう前からこういう本があると知ってたけど、何となく買わずにいた。
まあインドに行くし、とりあえず行く前に読んでおこうか、ということで上巻を読んで旅に出て、
帰国してから下巻を読んだ。おおざっぱに言うと、上巻は光ファイバでつながって、世界がどんどん面白くなるって感じで
下巻には、良いことばっかりじゃないけど、そういう流れなんだからなんとか対処しようというようなことが書いてある。
(追記:これは本の内容の引用じゃなくて、書きかけた感想)
フラット化というのは、世界中どこに住んでてもハンディキャップなくいろいろとできるという意味。
今は、まだそこまで行ってないけど、確実にその方向に向かっていると思う。個人的に非常に好ましい状態。
自分はたまたま日本にうまれて、大した苦労もせずに生きてきたわけだけど、自分がもっと貧しい国に
うまれていたと思うと正直言ってぞっとする。大人になって努力とか工夫が足りないのは本人の責任だと思うが
子どもの頃にハンディキャップがあるのは良くないと思う。日本国内の格差じゃなくて世界的な意味で。
いわゆるチープ革命
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u105.html
のおかげで、機会が均等に(まだまだほど遠いけど)近づいてきたのは非常に良い傾向だろう。
その結果、職が奪われるとかいろいろ言われているけど、奪われれば良いと思う。
二倍働いて三分の一の給料で済むのなら、そっちを雇うのが企業として当然だし、
自分なりの付加価値を提供できないのならば、生活水準を落とせば良いだけのこと。
なんか書いていてむなしくなった。他人のことなんてどうでもいいし、
ここで何か書いたって全然生産的じゃないな。
ゲイツ財団
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060713/243377/
グラミン銀行
http://hotwired.goo.ne.jp/altbiz/yamagata/010227/textonly.html
ソーシャル・アントレプレナーの人たち
http://www.ashoka.org/fellows/social_entrepreneur.cfm
当面はここら辺の人たちが、そういう方向に進めて行くだろうから、それでいいか。
フラット化で真っ先に考えたのは、ハンディなしで自分は職を奪われず生きて行けるのかということ。
インドに行った感想として1つはっきりして言えることは、
あの国の連中とまともに競っても勝てそうにないということである。
別にずばぬけて頭がいいとかそういうことは全然思わなかったけど、エリートから
末端に至るまで、国民性なのかなにかわかんないけどあり得ないくらいしつこかった。
客引きが他の国ではせいぜい5分くらいしかついて来ないのに、
ここでは1時間近くついてくる。あのしつこさで勉強とか研究とかビジネスとか
やり始めたらごく普通にやってるつもりでも、こっちから見たら脅威だ。
我慢強いとかそういうのじゃなくて、そのレベルがごく普通だと思ってるのが怖い。
とにかく、まともにやり合いたくないと思った。言語バリアのないアメリカのきつさがよくわかる。
語学とかも簡単に習得してしまいそうだ。
言語バリアのある日本だって、多少の時間稼ぎにしかならないような気がする。
法律とかそういう特殊な日本語をやっておけば、もうちょっと時間を稼げるんじゃないかと思うが、
逃げてばっかりいても何かくやしいから、そろそろ動き出そうかとも一応思ってる。
とにかく事例が豊富で非常に面白く読める本だったのでお勧めである。