別にタオルを見に愛媛に行ったわけじゃない。
村上水軍に興味を持って、資料館とか神社がしまなみ海道に
あると知り、バスの本数少なくてかったるいなーと思って
それならチャリで行こうと思ったわけである。
トータル80km。寄り道したから100キロ近いかも。
京都から信楽まで行ったときは、大体100キロ。
自宅から鎌倉まで往復120キロ。山手線一周40キロ。
距離は経験した範囲内。朝7時半、今治駅を出発。
何がつらいって、橋がつらかった。しまなみ海道の自転車コースには
6つの橋があるわけだけど、どの橋も非常に高い位置にあるので、
せっせとその高さまで上がらないといけない。各橋にエレベーターが
ついててそれで上り下りできたら、きっと大変さは半減するだろう。
非常に天気がよかった。冬なので人も居なくて快適。
所々に地図があって、表示もわかりやすいのは愛媛県。
広島県は全然やる気がないのか表示がてきとう。もっとがんばれよ。
愛媛県では、尾道まで何キロって表示がいろいろなところにあって
けっこうやる気が出るんだけど、広島県は、忘れた頃に矢印だけあって
あまりよろしくない。たぶん自転車で走る人のことを考えてない。
村上水軍博物館。なんか場違いな建物にちょっと笑えた。
村上水軍博物館
http://www.city.imabari.ehime.jp/bunka/suigun/
暇だったのか知らないけど、いろいろ解説してくれた。
これが、毛利輝元からの感謝状ですよとか（違ったかも）。
映像コンテンツもなかなか気合が入ってて楽しめる。
それからまた走る。のどかな感じ。そして大三島へ。
みかん畑、直売店もある。
愛媛みかんのお店
http://www.dokidoki.ne.jp/home1/misima/
味見して、みかん5キロとみかんジュース3本を家に送った。
サイトのデザインはちょっとアレだけど、
ここのみかんは非常に甘くて美味しい。
観光バスが乗りつける店にも行ってみたけど
あっちはダークサイドに堕ちてた。味は悪くないけど。
自転車でちょこまか動ける自由さって素晴らしい。
P1010936 posted from フォト蔵
瀬戸内釜飯（鯛めし）セット。刺身が美味しい。鯛めし文句なし。
食事は、ガソリン代込みみたいなもんだから、多少高くても気にしない。
大山祗神社（ちょっと漢字が不正確）も予想以上にすごかった。
大山祇神社 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E7%A5%87%E7%A5%9E%E7%A4%BE
天孫降臨の後、ニニギはオオヤマツミの娘であるコノハナノサクヤビメと出逢い、オオヤマツミはコノハナノサクヤビメとその姉のイワナガヒメを差し出した。
このオオヤマツミらしい。
いずれにしても、かなり古い時代から存在した神社であることは確かで、平安時代には朝廷から「日本総鎮守」の号を下賜されている。
なんとなく海の神様でも祭られてるのかなと思っていってみたら
山の神、海の神、戦いの神として歴代の朝廷や武将から尊崇を集めた神社である。源氏、平家をはじめ多くの武将が武具を奉納し、武運長久を祈ったため、国宝、重要文化財の甲冑の多くがこの神社に集まっている。
とのこと。宝物館に驚いた。源義経、武蔵坊弁慶、巴御前の薙刀、
天智天皇の鏡とか普通においてある。源義経の鎧もかなり良い状態で保存されてる。
国宝、重要文化財指定の武具の8割がここにあるらしい。
人生どうでもよくなったら、ここの襲撃プラン立てるような気がする。
一応ガラスケースに入ってるけど無造作だし、場所不便だから警察来るの遅そうだし。
船で逃げられそうだし、ブラックマーケットで相当高く売れそうだし。
まだ人生どうでもよくなってないので、そんな物騒なことしないけど。
昼前に大三島についてるんだけど、3時間くらいこんなふうに遊んでたから
けっこう時間的にきつくなってしまった。宿とってないので
尾道着いたらそのまま新幹線で帰るつもりだったので。
生口島も因島も一気に自転車で駆け抜ける。どっちも一時間くらい。
最後、尾道大橋も新尾道大橋も自転車道路がないので
渡船にせよと書いてあったので、それにしたがう。
なかなか良い雰囲気。ということで終了。
なんとか新幹線に間に合った。京都まで座れなかったけど。
朝パンを食べて出発したら、昼前に大三島の三村峠の真ん中で
力尽きて15分くらい倒れてた。こういう日の朝はご飯の方が良いと思う。
大三島をぶらぶらして楽しかったけど、その後かなり過酷だったのも事実。
あと単なるサイクリングじゃなくて、普通の旅行の中のサイクリングだから
かばんが重くてきつかった。このあたりも改善の余地がありそう。
帰宅した次の日に熱を出したのは最悪だった。頭悪すぎる。
残念ながら今回の行程は自分の体力の限界を超えていた
ということなのかもしれない。
でもまあ、自分の頭で考えて、自分の力で動くという
実に単純なことがあるのとないのとで、旅の面白さが全然違う
ということが非常に良くわかった。お仕着せの旅なんて
金もらったって行きたくない。自分が求めるのは自由だから。
