岩瀬大輔氏講演会@慶応三田祭 前編

学園祭なんて混み過ぎで、あんまり行きたいとは思わないけど、
その大学に行ってみたいとか、面白げな講演があるとかなら行く。
ハーバードMBA留学記で知られる岩瀬大輔氏の講演会に行ってきた。
ジョブズのスピーチを意識していたらしい。
Text of Steve Jobs' Commencement address (2005)
http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html
himazu archive - スティーブ・ジョブズスタンフォードでの卒業式スピーチの日本語訳
http://www.geocities.jp/himazu/2005/steve-jobs-address.html

connecting the dots

  • ジャズと出会う。いろいろあって、弁護士になることを勧められる。
  • 東大法学部受かって、予備校で2年勉強して、在学中に司法試験合格。
  • なんとなくBCGのインターンに行く。弁護士よりもコンサルの方が生き生きしてると感じる。
  • 弁護士にはならず、BCGで働く。同僚が楽天に行って上場。
  • 自身もVCの日本オフィス立ち上げに関わるが、ITバブルがはじけて失業。
  • 職安に行く。飲み会の自己紹介で、失業者はつらい。出不精になる。
  • リップルウッドから声がかかる。ハーバードMBAは不合格。
  • MBAなんて絶対行かないと思ってたけど、卒業生に勧められる。
  • ハーバードMBAに行って、ブログも書き始める。
  • ヘッジファンドに行こうかとしていたらしい。
  • でもブログをずっと読んでいた投資家の人にベンチャーを勧められる。
  • いまネット生命保険のベンチャー立ち上げ中

http://totodaisuke.weblogs.jp/

ざっとこんな感じ。こうして話を聞くと、全然印象が違うな。
漠然とキャリアプランを考えようとしていた自分が馬鹿馬鹿しくなる。
その場その場で全力で取り組めば道は拓けるんだな。
なんか当たり前のことに気がついた。
歴史上の人物がXX年に○○をしたとか記録に残ってるけど、
その人は別にXX年になったから○○をしようと思ったわけじゃない。
○○をしたのがたまたまXX年だっただけで、それは結果に過ぎない。
単にそのときになんとなく○○をしたかっただけなのかもしれない。
最終的な目的があって、そのために一つ一つ積み重ねていくという
やり方もないわけじゃないけど、別に岩瀬氏は、ネット生命保険に
法律が役立つと思ったから東大法学部に行ったわけじゃないし、
コンサルのキャリアが役立つと思ったわけでもなく、
MBAも別に関係ない。そのときに行きたいと思っただけの話。
役に立つ、役に立たないという考え方が、非常にむなしくなる。
最終的に何がしたいかはわからないそうだ。
先のことは予想できないってことだけわかるとのこと。


個人的にこれが一番眼から鱗という感じ。
自分の履歴書を作っていこうなんて考え方をしていたら
人間としての器がちっちゃくなってしまいそう。
ブランド、かっこよくみえることにこだわってちゃダメだ。
自分らしい個性、エッジを活かしていこう。
メインとしてはこんなところ。