2018年3月22日深圳ビール屋巡りからの張家界

朝ゆっくり起きてチェックアウトしてホテルに荷物を預かってもらい、蘭州拉麺の店で食事。

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そして電気街をさまよい歩いて、ヨーグルトを食べたりしながら移動。ゲートに囲われた古いエリアで炒飯を食べて、

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バブリーなショッピングモールを見学し、メイソウで下着を買ったりした。メイソウとても安いので洗濯するより買った方がいいかもしれない。

その後ビール屋でも開拓しようかと思って、地図アプリでビールと検索して片っ端から行ってみるという遊びを始めた。だいたいビール屋は17時から始まるのでそれに合わせて行くと酒が飲めるが、店が開いていない場合でも場所や店のサイズ、売っているものなどだいたいわかる。店全体が入る写真を撮り、中の様子、タップがいくつあるか、そこでビールを作っているかを割と無意識のうちに確認している。

今回行ったBeermanは自動車の教習所やバスケットコートの合間を通り抜けてたどり着いた。

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一時期話題になったシェアバスケットボールがないか見てみたが見つけることはできなかった。距離がまあまああるのでmobikeが便利。店は開いてなかったが食事もできて、いくつかこだわりを感じさせるタップもあり良い感じ。オリジナルのビールはなかったけど。

次に行ったのはbeer798

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高徳地図のナビはとても便利なので移動はとてもスムーズだ。ここから自転車という指示が出るのも良い。新興住宅地の中にそれはあった。別にビール屋じゃなくても何でもいいんだけど、こうして新しい切り口で街を見られるものにとても飢えていたんだと思う。生活感が伝わって来て都市が生きてると力強く伝わってくるのがとても楽しい。ちなみにこのビール屋はインポートのボトルメインで、タップは中国のクラフトビールが少し。

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白石洲のレベルが高すぎて、なかなかあのレベルは見つからない。

電気街のホテルに戻ってきて、荷物を持って深圳空港に向かった。この空港は3年ぶりだが、国内線で利用するのは初めてである。深圳航空と中国南方航空が二分しており、さながら羽田のJALANAのような雰囲気がある。そしてとにかく巨大だった。3年前は地下鉄駅がちょっと離れていて不便だったが、今はターミナル直結の駅があって便利だ。

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中国南方航空湖南省張家界市の空港に向かった。なぜそこを選んだかというと、ガラスの橋のインパクトが強烈だったから。結局ガラスの橋自体には行かなかったがその周りの地形、景色だけでも十分素晴らしい。

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3年前に深圳に行くまで中国には少し抵抗があってわざわざ行かなくてもいいやという位置付けだったが、昨今の経済成長のおかげで様々な底上げが著しく、とても観光しやすい場所だということがわかり、こんな近くにこんな面白い場所があるんだから行くしかないなというのが今の心境だ。田舎のまだ見ぬ景色をもっともっと見たい。

今回は宿の人に空港まで迎えにきてもらったので本当にぬるい旅行である。まあ夜だし大して高くないしまあいいかという気分。

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ちなみに宿は深圳の半額くらいなので、深圳って都会なんだなと感じた。

2018年3月21日汕頭玩具展示場

軽く散歩して、夜には深圳に戻るのでチェックアウトして、集合場所である玩具の展示場に向かった。今回は現地の玩具商社の方が案内していただけるということで、展示場、工場、オフィスを見学させていただいた。

展示場は一言で言えば玩具バイヤーのためのウォルマートと呼べるかもしれない。

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大量の玩具のサンプルが所狭しと陳列されていて、気になったものをポンポンショッピングカートに入れていく。とりあえず光るものや音がなるものが目立った。それからラジコン、楽器、シャボン玉マシーンみたいなのが目を惹く。センサー入れてVRと組み合わせて使うと面白いだろうなと感じさせるものも多い。見たことないものがたくさんあってとにかく楽しかった。

一通り選んだらそれを会議室に持っていって、玩具それぞれのデータを照会してもらう。

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会議室には玩具の写真を撮るブースも備え付けられていて、玩具サンプルのショールームが最適化された結果こうなったんだろうという印象を受けた。

次は工場見学。プラスチックがメインで深圳で見てきた工場と比べると単価が安くシンプルなものを作っている印象を受けた。

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働いている人の年齢も深圳の工場と比べると一回り上と言って良さそう。わりと嵩張るものが多いかもしれない。
その後汕頭で有名と言われるレストランで昼食。現地の料理というよりもっと北の方ではないかと思うがともかく美味しかった。

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そしてオフィスを案内していただいた。朝日玩具という32歳の中国人の周さんが立ち上げた会社で日本向けに玩具を出荷しているとのこと。他と比べて日本の会社は厳しいので検品作業を念入りに行なっているそうだ。日本の玩具業界経験豊富な日本人が顧問として働いているが社長の周さんも普通に日本語を話していた。

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商社のオフィスと聞いて事務エリアを想像したが、ショールームもあってここだけでも非常に楽しい。パーティーグッズ、ドッキリグッズなどなど、一つ一つ様々な種類のものがあって驚かされる。そして汕頭のこの業界の奥深さの一端を垣間見た気分になった。

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帰りは鉄道の駅まで送っていただいた。次に行くときはもう少し何か具体的な話を持っていきたいなと思いつつ深圳に戻り、ホテルにチェックインし、SEGのイベントに出席。

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それぞれが異なる場所で濃い経験をして再度どこかで集まるというのは良いものだ。自分で経験してみるのが一番だが、情報共有によって見えてくるものも少なくない。

どう終わらせるのか

何か問題が発生したとき、解決する方法はわりとシンプルだ。問題を切り分けて、一つ一つ淡々と対処するだけである。敵を分断して、各個撃破せよ、というやつである。そしてこれはきっと感染症対策にも当てはまるのだろう。

インドでは全国的にロックダウンしたというのもあるが、飛行機も鉄道もバスも止まり、州の境界が封鎖された。これはまさに敵を分断したと呼んでいいと思う。ちなみにインドの国土面積は日本の89倍あり、28の州と9の連邦直轄領に別れており、これらが現在分断され、各州の感染者数を回復者数などが日々公開されている。

あとは州ごとに包囲殲滅・各個撃破すればいい。早々に鎖国?をした州もいくつかあって、感染者がゼロのところが10くらいある。そもそもインドの感染者のうちの3分の1はムンバイのあるマハラシュトラ州なので、インドがどうのこうのと全部ひとくくりにするのは何もわかってないと自分で言っているようなものである。本気で止めるには、分断して包囲網を徐々に狭めて、殲滅するしかないだろう。

ここで問題となるのは包囲網が突破されることである。敵は失業した出稼ぎ労働者となって紡錘陣形を取り、守りが薄いところから包囲網を突破しようとしてくる。包囲網を突破されて背後に回られたら、これまでの努力が水の泡だ。包囲網が突破されたと見せかけて、スクリーニングにかけていくのか、そのあたりはミラクル・ヤンならぬ、ミラクル・モディの手腕に期待するしかなさそうだ。

そんなしょーもないことを考えているうちに、インドの全国的なロックダウンが解除される53日が近づいてきた。これだけ州ごとにばらつきが出てくると全国的にロックダウンする必要もないだろうから、州間の移動は制限しながら、あとは州ごとの状況の応じて対処していくのだろうと思う。そして運良く包囲殲滅戦に対処できたら、国境の方をどうするかという話になるのだろう。せっかく国内で制圧できても海外から持ち込まれたら元も子もないので、2週間隔離は当然として、感染者が依然として出ている国から人を受け入れたくないだろう。そんな状況が何年続くのかなとおもったとき、どう終わらせるのかが気になった。きっと終わらないけれども、どうにか終わったことにしないと経済的に終わってしまうのだから。

2018年3月20日ELECROW, JENESIS, 汕頭

この日は汕頭に泊まるのでチェックアウトし、部屋を確保しているメンバーの方のところで荷物を預かっていただいた。そして西の果てのElecrowに向かった。空港の少し手前なのでわりと延々と地下鉄に乗っていくことになる。工業団地の中の出荷に使われそうなエレベーターで上まで行くとそのオフィスがあった。

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日本からの見学は大歓迎といった感じでとても熱心に会社を案内してくれた。前の日の工場と比べるとこじんまりとしているが、手際よく製品が出来上がっていく。どちらかというと更に小ロットのプロトタイピングといったところだろうか。ワンフロアにまとまっているので、会社内の各部門間の連携が取りやすそうである。在庫がある人にはオンラインで購入したものがその場で手渡されていた。Tシャツをいただき、記念撮影をして次の目的地へ向かった。

いつもお世話になっているジェネシス。この裏ツアー(n回茂ツアー)の参加者の多くはリピーターであり、自分も3度目の訪問であるが、いつも何か新しい面白い話が聞けるので、深圳のエコシステムを活用しながら深圳とともに進化を続ける会社であるなあと感じる。

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まず外に看板ができていた。とても残念なことにせっかくの看板が木に隠れていて、訪問難易度は相変わらずやや高め。今回はまず工員さんたちの食事を体験させていただいた。

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ハードウェアハッカーという本でバニーファンが自分のプロダクト(チャンビー)を量産する工場のラインに入ったり工員の食事を体験する場面が出てくるのだが、それを疑似体験できてその時点で既にワクワクする。さっぱりした味付けで健康のバランスに配慮した感じでしかも美味しい。単に食事ではあるが、会社が従業員にどう接しているかがなんとなく伝わってくるのが面白い。

食事の後でもまだラインが動いていたので、会社説明の前に工場を見学させていただいた。番頭さんのような人が工員さんの働き具合に応じてロードバランシングや割り当て仕事の最適化を行っているという知識を得てから見学するとこれまでよりも少し理解が深まったように思う。あと箱詰めが終わってここからエレベーターで下まで降りて出荷されていくのかとこれまでと少しずつ違った面を見られて良かった。

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そして藤岡さんの会社説明。やはりなんといっても日本から中国の工場に続々とインターンに行っているのが面白い。今年はわりと時間があるので自分もという気分になる。それから謎の部品の特性調査をして代替品を探す話で盛り上がった。このエコシステムに自分はどんな形で関わっていこうかという気分にさせられる。ともかくいつも歓迎していただき感謝しかない。

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その後汕頭組は深圳北駅から高速鉄道で潮汕駅へ。そして車二台に分かれて約1時間移動し、ホテルに向かった。didiを使えたけど、中国語がわからないと勧誘の白タクとdidiドライバーが区別困難だった。ホテルのまわりを少し歩いたが、深圳とは違って全然自転車が転がってないし、ディープなローカル感を出している店が多い。そして、宿も食事も深圳の半額くらいではないかと思う。牛肉鍋美味しかった。

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2018年3月19日東莞の工場へ

朝再び福田駅に行って追加の切符をピックアップし、電気街に戻って来たらちょうど第8回ニコ技深圳観察会の参加者が集合していた。

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自分含め数名の過去回参加者が謎の見送り組となってバスを見送った。この一年でずいぶんと知り合いが増えた。オンラインでゆるくつながって、こういうイベントで時々会うみたいなことができて、とても便利な時代になったものである。

それから再び電気街ツアー。360度カメラを内蔵したスマホの実物を見た。あとはピンポイントでリピートする感じ。ここで確認できたので、今回まわった店は自分一人でもいける。そして深圳駅に向かった。軽く昼ごはんを済ませて東莞の工場へ。雨だったが車で駅まで迎えに来ていただいた。

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おそらくフォックスコンみたいな超巨大なところと比べると小さいが、表面実装からパッケージまでを大量に捌けそうなこの工場はそれ自体決して小さくない。検査も一つ一つしっかりしていて、プロダクトに入っている部品に応じて適切に行なっている印象を受けた。

一緒に行ったメンバーが持ち込んだプロトタイプ/サンプルに対しても興味津々で非常に積極的だった。そんな場に同席させていただくことができて非常にありがたかった。

帰りは予約していた電車には乗れなかったが、なんの問題もなくその後の電車に乗れた。そういうシステムなのか現場の裁量なのかよくわからない。

夜の白石洲飲み会で荷物を渡すミッションがあったので一旦宿に戻り、DJIショップで追いTelloして、その後タクシーで白石洲に向かった。朝のバスに乗って行ったツアーの人たちも現地に住んでいる人たちも集まった大きな飲み会である。

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というわけで4日連続でこの店に行ったことになる。

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ホテルに戻ったら午前2時だったと記憶している。何話したかもう覚えてないけど楽しかった(典型的な酔っ払いだな)

2018年3月18日安室奈美恵巡回告別独唱会 in 深圳湾体育中心

この日は電気街ツアー組とは別行動。のんびり起きて高鉄の福田駅で事前にTripアプリで予約していた切符をピックアップ。このアプリが良くできていて、駅員に見せる用の端的にまとまった中国語ページを生成してくれる。全然混雑してなくてあっさり切符をゲット。

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電気街に戻って来て、何しようかな、急にSIMカード使えなくなったら困るから現地SIM契約しようかな、ということで契約した。2015年に初めて中国・深圳に来たときは、電気街のメイソウすぐ横で少年からクリアファイルに入った電話番号リストを見せられてプリペイドSIMを買い、その後成都行ったときは空港でプリペイドSIMを買ったが、今回は月額料金が設定されたSIMである。

国見電機のChina unicomに行ったら、別の小さい店でSIMカードを買って来たらアクティベートしてやると言われた。そして、何を間違ったかChina mobileに入ってしまい、月額8元で維持できるならここでいいかとそのまま契約した。使わないときはその8元のみ、使うときは6元足して14元だとか。たくさん使うともっとかかるかも。ちなみにこれは広東省限定なので、湖南省に行くと別の通信料が発生した。とりあえず100元入れてもらった。あとはWeChat から入金できるそうだ。

昼になり、シンガポール組と合流して、たまたま知った金皇廷というレストランへ。結婚式などに使われそうなほど想像以上に豪華だったし美味しかったがお手頃なお値段。

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電気街や工場とは違った深圳ということで、おしゃれスポットOCT Loftを案内した。恋物百貨商店の場所を完全に忘れていたが、現地を歩いているうちに思い出したので案内できた。蚤の市も楽しめた。

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その後小米ショップに行き、それからコンサート会場である深圳湾体育中心に向かった。時間的にギリギリだったのでタクシーにしたが、会場が思ったより巨大だったのでそれで良かった。

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さてこのコンサート、中国語だと巡回告別独唱会となっていて日本語感覚だと意味はわかるけど不思議な感じである。ポンキッキーズの頃から存在を知っていたのであれが25年前かと思うと時の流れを感じた。CDとか買ってなくても当時いくらでも曲を耳にする機会があったので、古い曲はとても懐かしく感じる。そして新しい曲は全然聞いたことがない。ワンピースって漫画で読んだことあるけど映像見たことなかったのでこんな声なのかと思ったり、なんか大量にダンサーいるなと思ったり。入り口でキングブレードもどきを渡されて、入ってすぐ没収されてあれはなんだったんだろう。ともかく3時間全然退屈せずとても楽しめた。

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終了後タクシーで白石洲へ。3日連続であるが、今回のシンガポール勢は無類のビール好きなので連れて行って反応を見るのが楽しみだった。

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黙々と飲んでいたので良い店を紹介できたと満足した。時間が遅かったので食べ物屋がわりと閉まっていたが、ビール屋の向かいが開いていたのでいろいろ注文。

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串焼きも牡蠣も美味しかった。牡蠣にはスタウト。

2018年3月17日電気街

朝から電気街。LEDをリールで3000個買う人やarduino uno互換機を40個買う人と一緒に回る電気街ツアーはとても楽しい。電源(ファンクションジェネレータ?)を買ってる人もいた。自分は550℃まで測れる温度測定器を買った。

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MJの店、Jayの店、LED帽子、LEDコントローラ、CO2センサなどなどこの分野の解像度が高い人には楽しめる場所がたくさんある。やはり深圳はハードウェアの街だとこのディープな空間にいて感じた。この後も何度か行って確認したので、次は一通り案内できるくらい電気街を理解できたように思う。場所が変わっていなければ。

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西安麺の店で怪しげな酒っぽいものを注文したが、あれだけ飲んでも全然酔わなかったのできっとあれは酒じゃないのだろう。

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その後、DJIの旗艦店にみんなで行った。Telloの展示品があって買えるのかなと思って周りを見渡すと既に爆買いしていたので自分も乗っかった。結局全部で10台くらい売れたんじゃないかと思う。

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ここで離脱してシンガポール組に合流。ローミングSIMの不具合のようで香港空港以来連絡が途切れていたが、チェックインしたホテルからWeChat宛にメッセージが来ていたので合流できた。壁を超えられないときのために事前にWeChatという連絡手段が確保されていたのが役に立った。ちなみにこのローミングSIMの問題は何度か物理的に抜き差しして翌日使えるようになったそうだ。接触不良なんだろうな。

ともかく白石洲でビールを飲むことにした。途中の屋台で餃子と焼きそばを買い込んでいつものビール屋へ。

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Pecoオートミールスタウト美味しい。

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didiで帰っても良かったが終電に間に合ったので終電前の電車でホテルに戻った。