仕事は、かけ算

あまり自己啓発系とかビジネス書とかは読まないのだが
先日のイベントでなかなか面白いことを言ってた鮒谷さんの本なので買ってみた。

4761263466仕事は、かけ算。 ~20倍速で自分を成長させる
鮒谷 周史
かんき出版 2006-06-07

by G-Tools

Passion For The Future: 仕事は、かけ算。
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004552.html
[を] 仕事は掛け算!
http://nais.to/~yto/clog/2006-06-20-2.html
もちろんこのあたりの書評も参考にしているのだが。

ビジネスパーソンが本当のプロフェッショナルになるためには、プロ棋士が数々の定石・定跡を学ぶように、ビジネスに置ける基本の一手を収集する必要があるのです。

基礎も何もないくせに口先だけ達者な人間には近づきたくない。

とりあえず利益のことは頭から外して、まずは、
「いかにして、他人に与えることができるか?」
という問いを真剣に考えてみましょう

今後ますます当たり前になりそうな考え方。

「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」

アクションを起こさない限り何も始まらない。

動くからやる気が出るのか、それともやる気が出るから動くのか。
間違いなく、動くからやる気が出るのです
体を動かすからこそ心に火がつくのです。

週1回ジムに行って、そこで毎回一通り筋トレして1時間有酸素やって
それから50分間で2キロ泳ぐのを3ヶ月続けている。
動くからやる気が出るというのは非常に強く感じるようになった。
今までよりもアクションに取りかかるまでの時間が短くなってる。

「あ、俺はすぐやる共和国の大統領だった」
と一言つぶやいてみると、不思議なことにその気になって、すぐに体が動くのです

先月あたりに大統領に就任した。すぐやる、すぐやる。

「いま自分がやっている作業は、時間あたり4500円の価値があるだろうか?」
「もしかしたらこの書類のプリントアウトは、時給800円のアルバイトでもできる作業ではないか?」

残業代を見ると何時間でいくらって書いてあるので、自分の時給をけっこう意識する。
今ざっくり言って2000円弱。15分500円だ。
研修の交通費(300円くらい)をイントラで申請しようと思ったんだけど
申請するマニュアル見直したりすると15分くらいかかりそうだった。
さらにその許可を出すために上司の時間もわずかながらも奪うわけだ。
そこまで会社に負担をさせて、はした金をかすめ取ろうなんて
人間としていかがなものかと感じて、やめた。
自分の時間をあらためて意識すると、なかなか面白い。

大きな成果を上げている人というのは、時間単価が高い人でもあります。
そんな人と接しようと思ったら、
「相手の時間単価に相当するだけの何かを提供することはできないか?」
というように、常に相手の立場に立ちながら自分の行動を決定していかなければなりません。

他人の時間を使わせてもらうときは、それなりに考えないといけないな。

対面と非対面では必要なスキルが違う。
ネットでのコミュニケーションは、テキストに感情を埋め込む力が重要

これはなかなか難しい。自分のことを知っている人はわかるだろうけど
自分のことを知らない人が、このブログを読むとどう感じるのか気になる。

否定形の目標設定は逆効果。
「事故を起こすな」より
「ご安全に」がいい

単純なことだけど、これは意識しようと思う。

徹底的にパクる(Tettei Tekini Pakuru)
「お、TTPしてしまおう」

ちょっとへんな言い回しにするのがいいのかもしれない。
その方がインパクトがあるし、魔法の言葉になり得る。


追記
アサマシリンクを貼り忘れたので、そのついでに追記。
この本にはけっこうありきたりなことも書かれている。
そういうのを見てなんだ他と一緒か、という見方を以前はしてたけど
最近はそうでもない。本を読みながら自分の記憶がかき混ぜられて
脳内でどんどんつながって、勝手に新しいストーリーができているから。
この本のここの部分は前に読んだこの本のここと関連していて
これを組み合わせるとこんな感じで、かなり楽しそう、とか。
これを会社組織にあてはめるとどうなるんだろう、とか。
アナロジーで何かを考えようなんて全然意識してないけど
勝手に頭が反応していろいろ出てきてしまう。
動いているからやる気が出ているんだろうか。