美術館でオープンコースウェアを考える

アーティストな友人の好意により、美術館ガイドツアーに参加させてもらった。一人で回ったらたとえ解説文を読んだとしても非常に浅い部分しか見られないけれども、一つ一つ解説してもらうことでもう一歩踏み込んで理解できたような気がする。単純に作品を楽しめばいいという考え方もあるけれども、どんな影響を受けているかとか、どんな特徴があるかとか、実際に解説してもらうとけっこう違った。解説文も非常に工夫されていると思うが、一人で解説文を読むだけでは限界があるなあと率直に言って感じた。
美術館は、無料または安く入れて解説文も提供されるけど、一人で見てもざっくりとしかわからない。これってオープンコースウェアと同じ構造ではないか、と感じた。学ぶ教材は提供されるけど、これを使ってどう学んだらいいんだろうかというのは、一人だとちときつい。ちょっと解説してくれる人がいると非常に助かるみたいな。
ということは、美術館、博物館で学芸員や引率の先生がやっていることが、オープンコースウェアを使って学ぶことに何らかの形で応用できるかもしれない。一人でじっくりみたいときもあれば、誰かと話したいこともあり、そしてちょっと詳しい人に聞いてみたいこともある。そこらへんをうまく活用すると、モチベーションを維持しながら効果的に学べるんじゃないかなー、なんてことを考えた。「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし」まさにその通り。