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アルメニア・エチミアジン大聖堂

アルメニアって何があるのとよく聞かれる。そこで古い教会とか修道院がたくさんあって、世界で最初にキリスト教を国教とした国というと大体納得してもらえる。そんな古い教会の中でも、最も古い方に属するエチミアジン大聖堂は、エレバン近郊にある。到着した翌日は、その辺りのエリアを案内してもらった。

最初に行ったのは、聖フリプシメ教会。

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7世紀に建てられたとのこと。とあるアルメニアの王様がフリプシメさんというキリスト教信者を気に入って、妾にならないかと誘ったところ断られ、殺してしまい、フリプシメさんは聖人になったそうだ。その後アルメニアの王様は諸事情により、アルメニアの国教をキリスト教にし、教会建築がアルメニアから始まったそうだ。最初の教会っていうとてっきりイスラエルとかじゃないかと思っていたが、国に認められていないと陰でこそこそやらないといけないから、国教となって初めてちゃんと教会が建てられたとのこと。(ほとんどガイドのおっちゃんの受け売りです)

続いて、エチミアジン大聖堂アルメニア正教会の総本山。

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世界中のアルメニア教会の司祭は、ここの指示で各国に送られる。そんな話を聞くと、多国籍企業と大して違わないなと思った。ここには、司祭の学校みたいなのもあり、わずかながら学術都市っぽい雰囲気もある。あとここにはロンギヌスの槍と信じられているものがあるらしいのだが、宝物館には行ってないので見ていない。

その後、すぐ隣の聖ガヤネ教会にも行って、昼食を食べた後、ズヴァルトノツ古代遺跡を見に行った。

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7世紀に建てられた聖堂で、高さ45mあったのだが、倒壊したとのこと。日本にも7世紀に法隆寺ってのが建てられて、、と思ったが、五重塔は31mらしい。出雲大社は96mという伝説が、、。いずれにせよ、石造りでこれだけのものを作るというのがすごい。

単なる丘だったのが、掘り返してみるとどんどん石が出てきて、復元しようと言う話になり、復元ってレベルを超えてるので側にレプリカを作ろうみたいな話になったが、ソ連が崩壊してお金ないので終了。土台と柱のいくつかは頑張って復元したようだ。資料館に模型があって、内部の構造もわかって非常に面白かった。

次なる目的地は、ジェノサイド博物館。アルメニアの現在の国土というのは、古来の領土の十分の一という。あとの9割はどこかというと、トルコ。トルコの東部(西アルメニア)にはまだまだアルメニアの遺跡があるし、ノアの方舟で知られるアララト山も今はトルコ領。そんな西アルメニアで、オスマン帝国末期に起きた虐殺を語り継ぐためにできたのが、このジェノサイド博物館。現場がアルメニアの領土でないため、アウシュビッツのように現場に作れないというのは、なかなか悩ましいところ。そんなわけで、トルコとアルメニアの国境は封鎖されている。

この日最後に行ったのは、matenadaranという古い古い本が保管されている場所。ワシントンDCでマグナカルタを見たナショナルアーカイブのようなものを想像していたが、なんかもっとカジュアルな感じだった。それに、他の国の本もいろいろ保存してあって、なんかよく分からない感じ。非常に立派な建物のなかに保管されているのはナショナルアーカイブと一緒で、書かれたものに対する特別な感情というものを感じた。