長野旅行 初日

朝のラッシュを避けつつも午前中には新宿で電車に乗って、昼頃には上諏訪に行こうと思っていた。しかし、最初から出遅れ、しかも荻窪駅の人身事故で中央線界隈が軒並み遅延となり、上諏訪駅に着いたのは午後3時近くなっていた。

宿に荷物を置いてタクシーで諏訪大社上社に向かった。御柱祭で下社は混雑しているが、先月御柱祭が終わった上社はそれほど混雑していなかった。聞くところによれば上社に祀られているのが建御名方神で、下社に祀られているのがその妻に当たる神様だそうだ。

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御柱は上社と下社それぞれに4本あり、近隣の自治体毎に一本ずつ担当するとのこと。御柱は次々に追加されるものと思っていたが、新しい柱が導入されると古いものは倒されてバラバラにされて縁起物としていろんな店などに配られる。かつては鹿の頭を並べてお供えする儀式なんてものもあったらしい。

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その後は酒造巡り。結局真澄、横笛、麗人の3つに行った。真澄は大規模でとても組織的な感じ。なんかきれいに整い過ぎていて、後で時間があったらまた来ようと思ったが結局試飲していない。横笛は、それとは対照的に職人さんが小規模でやっている感じ。色々とこだわりがありそう。生酒を一本買った。

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最後に行った麗人は、お店の中に試飲コーナーがあってとても自由で気楽な雰囲気。聞けば教えてくれるし人は常駐しているけれども、全然押し付けがましくない。色々と試したがスタンダードな純米吟醸にごり酒を買った。あと100円で地ビールを飲めるとのことなので飲んでみたら、なかなかホップな味がしてユニークで美味しかった。

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宿は諏訪湖に面していたので少し諏訪湖も見てみた。穏やかな湖畔に、いくつか観光客船が浮かぶ。この湖が凍って、御神渡りが起きるほど寒くなるような光景はいまいち想像できなかった。

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今回泊まった紅やという宿は、ホテルのような本館と、日帰り温泉のような別館に分かれていた。別館に泊まったが、食事も温泉も部屋も満足のいくものだった。部屋のWiFiも問題なく使えた。

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長野旅行 きっかけ

何度も書いているが、旅行に求めるのはシンガポールにないものである。いつできたか記録に残っていないくらい古い神社とか、風光明媚な景色とか、山の幸とか、温泉とか。

大分には行ったので、次はどこに行こうかなと考えたとき、そういえば長野ってほとんど行ったことないなと気付いた。京極夏彦の「狂骨の夢」に出てくる建御名方神が祀られている諏訪大社ってどんなところなんだろうかとずっと気になっていた。大分の中津城があまりにも残念だったのでもうちょっとまともな城を見たいと思っていて、松本城が良さそうなんて思っていた。安曇野のわさび農場のドローン動画を見て以来、安曇野に行きたくなっていた。善光寺味噌とか戸隠そばとか長野近辺も見所多いし、映画「サマーウォーズ」の青々とした空が見たいから上田に行こうかという気分になるわけである。調べれば調べるほど、いろいろと面白そうなものが見つかって楽しい。

言うまでもなく酒造はたくさんあるだろうし、シンガポールでは見られない素晴らしい景色を見る機会もたくさんあるだろう。そんな感じで、点と点をつないでいって、旅の行程となる。56日長野の旅。上高地も気になったが、かなり不便そうだったので今回は止めておくことにした。新宿から中央線に沿って山梨を経由して上諏訪に入り、松本、安曇野、長野、戸隠まで行って、上田経由の新幹線で東京まで戻ってくるプランである。

特に縛りはないが、東京IN東京OUTの航空券で、長野県の出入り以外は県境を越えず、ぐるっと長野県のみを見て回る。去年の大分県もそうだったし、これが自分の基本的な海外旅行スタイルとなっている。

 

バリクパパン二日目

ここまでピンポイントで目的を持って旅行したのは初めてである。特にバリクパパンに用事はないし、皆既日蝕が見られればどこでもよかった。たったの2分間のために3日会社を休んで来たわけである。なぜ皆既日蝕に興味を持ったかは以前書いた通りだ。

皆既日蝕の360度動画を撮るべく、せっせとXiaomi yiを6台リグに固定しようとしたのだが、ドライバーを忘れるという痛恨のミス。ホテルのフロントでも周りの店でもドライバーは見つからず、リグを歪ませて無理やりねじ込んだり、手で頑張ってネジを回したりしてた。あまり無理やりやってリグを壊すのも嫌だが、早くやらないと日蝕タイムがやってきてしまう。ホテルのロビーで会った方にアーミーナイフを借りて、日蝕開始の30分前くらいになんとかカメラを6台リグに固定できた。

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waiting for solar eclipse #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 朝8時頃、ホテルのプライベートビーチはなかなか賑わっていた。半分くらい外国人で半分くらい現地の人のように感じた。三脚に本格的なカメラやフィルタをセットしている人が多く、日蝕ハンターの世界を垣間見た気がした。ここから船に乗ったりすると、もう少しだけ長く日蝕を体験できるらしく、もっと本格的な人はそちらに行くのかもしれない。

自分としては、フィルタを使って太陽を見て、カメラで周りの人々の様子を撮影して、皆既日蝕という時間を切り出すことができれば満足なので、他の人とはモチベーションが少々違う。太陽そのものよりも、そのときの周りの様子を記録しておきたかった。

Before #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
After #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 朝10時なのに暗くなるのはとても興味深かった。フィルタをかざしてみると完全に太陽が月に覆われているけれども、肉眼で見るとコロナの光が強いのかそこまで真っ暗にはならなかった。まあでもこの2分間は肉眼で見れるくらい光が弱くなっていた。

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そんな様子を360度動画に収めた。周りの歓声が聞こえるととても面白い。

日蝕自体は欠け始めから終わりまで計4時間くらいあって、そのハイライトの皆既日蝕は約2分間。ハイライトの1分前からハイライト2分間の計3分間の動画である。デフォルトの視点は太陽を向いているが、ぐるっと回してみれば他の人が見えるはず。ラストでまた歓声が上がるのは、この動画では分かりにくいがダイヤモンドリングがはっきり見えたから。

そんなわけで、幸いとても天気が良く、期待以上にちゃんと映像が撮影できて個人的に結構満足している。なんとか4Kのクオリティでできたので、Oculus RiftやGear VRで見てみたい。

変なカメラを持っているとどうやら目立つらしく、終わってからいろんな人に声をかけられた。2種類の360度カメラを持っていると、360度カメラマニアなんですかと言われたり、もしかしてそうなのかもと思ったり。撮影した映像はYoutubeにアップロードしますよと言ったり、来年はアメリカですねって話したり、旅先で他の旅行者と話すのは結構久しぶりかもしれない。ワンパターンなやり取りに飽きて敬遠してたけど、こういう風に共通の話があったり、たまになら良いのかもしれない。

撮影が済んでしまえば特にやることもないので、シーフード食べたり

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カフェでケーキ食べたり

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モスクに行ったり

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高い建物に上がったり

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ビール飲んだりしてた。

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バリクパパンはわざわざ来るような場所ではないが、来たら来たでなかなか快適に過ごせる場所だった。国際空港もあるので、ボルネオジャングルの拠点とするには丁度いい。ジャングルトレイルをしたくなったときにはここに来ようと思った。そんな日が来るのかどうかは知らないけど。

翌日は朝に空港に行ってシンガポール戻って、会社に直行して働いたので特に書くことはない。強いて言えばバリクパパンの空港は新しく、空港と市内の間のタクシーがスムーズなので、全体的に快適な印象だった。

360度動画への誘い

全天球動画や4πステラジアン動画という表現の方が正しいが、なんとなく定着している360度動画という表現を使うことにしよう。RicohのTheta Sというカメラを昨年末に買って以来、せっせとそんな動画を撮っており、今や自分の関心事において大きな割合を占めている。

RicohのTheta自体はけっこう前から知っていたが、飲み会でみんなの写真を撮っても別に面白くないなあと思って、特に興味を持っていなかった。しかし、昨年あたりからとりわけ喧しく目立つようになったヘッドマウントディスプレイにより大きく話が変わってきた。このカメラで撮った旅先の写真や動画をヘッドマウントディスプレイで見て旅行を追体験したらすごく楽しそう。撮影する装置と鑑賞する装置を組み合わせると、新しい世界が見えてくるのではないか。そんな思いを胸にバーチャルリアリティの世界に一歩足を踏み出したのだった。

とりあえずOculus Riftを買おう。それが届くまでにいろんな360度動画を撮ろう。そんなことを考えて、インドネシアの遺跡にTheta Sを持って行ったり、シンガポールでも色々と撮影してみた。それはそれで楽しく、なかなか面白い映像も撮れたが、一つ不満があった。映像がぼんやりとしているのである。例としてTheta Sの動画を一つ貼っておこう。再生する際には、下部のSettingで最高画質の1080sにすると良い。


マウスのドラッグでグリグリ動かせたり、スマートフォンタブレット環境では端末の角度と連動して見ている範囲が変わるのが360度動画の特徴である。一応HDの画質ではあるが、通常のHDよりは粗く見えるはずだ。それは360度全体でHDなので、狭い範囲を見ればその三分の一程度の画質しかないかもしれない。

もっといい画質で撮りたいなと思うと、GoProを6台くっつけて後から合成というのがよくあるやり方だ。しかし軽く60万円近く消えてしまう手段を選べる気にはなれない。もうちょっと安くてもうちょっといい画質でどうにかならないかと思ったとき、Xiaomi yiを6台使うという手があるじゃないかと思い至った。もちろん既に先人はいるのだが、数は少ない。

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Thingiverseという3Dプリント用データ共有サイトに掲載されていたデータをシンガポール3Dプリンターの業者に送って印刷してもらい、そこで作られたリグを用いて6台のカメラをつなげている。ネジは近所の店で買ったのを使っている。

GoProと違って6台同時に起動させるようなリモコンなんてないからマニュアル操作だし、撮影した後は家でせっせとAutopano video proを使って6台のカメラの映像のつなぎ合わせ作業である。Theta Sと比べてはっきり言って10倍以上手間がかかっている。でもこれがまたなかなかくっきりとした映像を撮れるのだ。Settingsで最高画質を選ぶと2160sとなる。HDカメラを6台使っていいとこ取りをしているだけあって、個人的に満足のいく水準に達している。


そろそろOculus Rift CV1も発送されるとのことなので、期待以上にますます面白くなってきそうだ。

RICOH デジタルカメラ RICOH THETA S 360°全天球カメラ 910720

RICOH デジタルカメラ RICOH THETA S 360°全天球カメラ 910720

 

 

バリクパパン初日

インドネシアカリマンタン島にあるバリクパパンに皆既日食を見るために行くことにした。カリマンタン島は日本の本州よりも大きな島で、一つの島に三つの国が入っていることで知られている。ちなみにボルネオは英語読みで、カリマンタンインドネシア語読みである。

これまでにこの島には三回来ている。ブルネイと、キナバル山のあるマレーシア・サバ州、ムル洞窟やクチンのあるマレーシア・サラワク州。一番石油が採れる所がブルネイで、他のめぼしいものはマレーシアで、残り何もないのがインドネシアみたいな説明を誰かに受けたか、なんとなくそんな印象を抱いていた。今回やってきたバリクパパンは、この島のインドネシア側で唯一国際空港がある都市であり、インドネシア側で最も栄えている場所である。石油精製が行われており、その昔旧日本軍がそれを手に入れようとやってきたんだそうな。

シンガポールからはシルクエアの直行便が出ているのだが、ライオンエアだと半額よりちょっと高いくらいで乗れてしまうのでジャカルタ経由のライオンエアにした。マナドの空港での遅れを経験した後だったらライオンエアを選ばなかったかもしれない。

ライオンエアのいいところは、シンガポールチャンギ空港でターミナル3を使っているところだ。ターミナル3を使う航空会社は少なく、チェックインカウンターはほとんど混雑しておらず、とても快適だ。わりとすんなりジャカルタ到着。トランジットの道すがらにあるカウンターが外国人用で、突き当たりのカウンターはインドネシア人用だと学んだ。やはりビザ代がかからないのはありがたい。

シンガポールジャカルタの時差は1時間。ジャカルタとバリクパパンの時差も1時間。シンガポールとバリクパパンに時差はない。なんか面倒だったのでジャカルタで時計を調整せずにそのままバリクパパンまで行った。

機内で読んだロンリープラネット情報によると、バリクパパンはボルネオジャングルの入り口という位置付けのようだ。ボルネオは世界有数の生態系を誇るジャングルということで知られているようで、そういう旅行をしてみるのも面白そうと思った。

着いてみるとバリクパパン空港は非常に新しく、チャンギ並に綺麗でインドネシアとは思えない水準に達していた。しかも荷物のターンテーブルの所には数人のポーターが控えていて石油パワーを思い知る。タクシーもチケット制で料金が固定なので安心して乗れる。タクシー自体もボロボロのを想定していたが、シンガポールのタクシーより中が広くて新しいくらいだ。

今回はこのルグランデュアに2泊した。 

高評価で割と安く、しかもプライベートビーチがあるので日食の撮影に良さそうと思ったから。夜にホテルの周りを散歩したが近くにはこれといって何もなかった。あと6台のカメラをリグにはめ込むのに必要なドライバーがないことに気づいて、探し回っていたが結局この日は見つからなかった。とりあえず機材の充電をしながら寝た。

マナド・三日目

8時半にタクシーに乗れば10時の飛行機に間に合うと言われたので、朝食バイキングを食べた後で、時間通りタクシーで空港に向かった。雨が降っていたが9時頃には空港に着き、チェックインを済ませて搭乗ゲートに行こうとしたが、搭乗ゲートが決まっていない。外を見ると、明らかに飛行機の数が足りてない。軒並み遅延していて、搭乗ゲート付近は人が増えるばかり。

その後雨は止み、他の飛行機は次々に離陸していく中、自分の予約していた飛行機の機体は全然来ない。出発予定時刻から10時間経過し、ようやくそれらしい飛行機がやってきて今に至る。

こんな感じで三日分の記録をマナドの空港で書いたのだった。子ども兵の戦争というすごく暗い本をずっとiPad miniで読んでいたりした。

子ども兵の戦争

子ども兵の戦争

 

 WiFiはけっこう不安定で、時々入ったり入らなかったりした。macbook proiPad miniも飛行機に備えてフル充電だったので、10時間の空港ライフでも電池切れにならず暇つぶしに使えたのは良かった。

lion airインドネシアの格安航空会社なのでそれほど便数が多くなく、一度どこかで遅れが発生すると、ドミノ倒しのように次から次へと遅れが連鎖する。今回もガルーダ航空は10時間も遅れていない。天候不順と航空会社固有の問題の両方があり得るのだと今回認識した。

結局ジャカルタの到着したのは夜中で、既にジャカルタシンガポール便は終わっていた。マナド発ジャカルタ行きとジャカルタシンガポール行きをバラバラに購入していたら航空会社が原因の遅延で乗り継ぎに失敗しても後の航空券を放棄せざるを得ない契約になっている。でも今回はマナドからシンガポールまでを一つの予約番号で予約したので、格安航空会社の便であっても最後までの移動手段は保証されている。一応念のためマナドの空港で遅延した旨の書類を書いてもらっていて、それを見せれば翌朝の便でシンガポールまで帰ることができることになっていた。夜のうちに朝にのる便の航空券を確保しておきたかったが、窓口が全然やる気がなくて朝に来いと言われるばかり。

代替のホテルが確保されてあるわけでもなく、絶対にジャカルタ市内には行きたくなかった。ベンチで寝るのも嫌だったので、エアポートホテルに行くことにした。4時間くらいのプランってあるかと尋ねると、そういうプランはないけど、半個室のようなところでリクライニングソファを使うプランはあるとのことなので、それを選択して軽く休んだ。

翌朝空港のカウンターに向かうと、とりあえずそっちで待ってろという、キャンセル待ちのような扱いを受けてなんだかなあと思った。一応手続きはできて、朝のうちにシンガポールに戻ることができた。そして、空港から会社に直行してそのまま働いたので有給休暇を無駄に使わずに済んだ。

マナド・二日目

ブナケン行きのガイドには現金で支払う必要があると言われたので、ATMに行ってお金をおろした。カードでキャッシングというやつである。どこかの団体ツアーに組み込んでくれたのかと思ったら、そんなことは全然なくてガイドが普通に来た。ホテルには2人来たけど、その後同行したのは一人だけなので口利きか何かなんだろう。謎は深まるばかり。港までタクシーで行って、当たり前のようにタクシー代を払わされた。

港で船の手配をするのだが、ガイドが英語を話せなくて意思疎通不能。全くもって使えない。ガイドの知り合いみたいな別のガイドが通訳になって、ブナケン行きに関することを教えてくれた。逆に言えば何も詳細を知らされずに港まで来たわけである。基本的にボートをチャーターしていくわけだけど、その英語を話せるガイドの場合はお客さん何人かでボートをシェアして一人当たり安く行くけど、自分のガイドには他に客がいないので全額こちらが負担となる。こいつ英語話せないからキャンセルして、そっちのボートに乗っていいかと聞いたら、さすがに客を奪うようなこと無理と言われてしまった。まあ他に手段もなさそうだし、しょうがないかということで一人でボートを借りることにした。ブナケン自然公園入園料みたいな環境保護関連のお金もこのときに一緒に払った。英語話せる方のガイドが通訳料みたいなのを天引きしてるように見えたけど、まあ見なかったことにしよう。英語を話せないとつらい世界だ。

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ガイドとボートの人と自分の3人でブナケンに向かう。この船は自分の指示で動いているんだなあと思うと無駄に偉そうな気分になる。現地で飽きたら帰るぞって言えるし、この上なく自由なのは確かだ。持ってきたカメラで誰にも気兼ねなく撮影できるし、まあこれはこれでいいかという気分になった。ガイドが船室の外に出て寝っ転がっていたので、真似をしたらとても気持ち良かった。30分くらいでブナケンに到着。

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ハーフパンツとビーチサンダルでここまで来たが、膝くらいまで深さがあるところで船を降りるので、少し裾を上げる必要がある。やはり靴をホテルに置いてきて正解だった。ガイドにシュノーケリングかダイビングかと聞かれてダイビングと答えると英語を話せるダイバーのところに連れて行ってくれた。ダイバーに一応資格持ってるけど10年くらい潜ってないからベーシックなことをしたいと話すと、基本的なところ復習するコースは機材レンタル料込みでこのくらいと言われ、ちょっと高いなあと思いつつ今更ながら朝ごはんを食べることにした。

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麺かご飯かと聞かれたが、麺がカップラーメンでご飯が黄色いローカルご飯。ローカルご飯を食べたが正直あまり美味しくなかった。起きたの遅くてホテルで食べる暇なかったけど、一人でチャーターするのならホテルで食べてくれば良かった。その後ぐるっと散歩しつつ、他のダイビングの会社に料金を聞いてみた。インストラクターが今ダイブ中だから戻ってきたらいいよということだったが、料金は機材レンタル別で最初の見積もりと同じくらいだったので、最初のところの方が安い。しかも最初の人は暇そうだったのでいつでもスタートできる。マンツーマンでちゃんと教えてくれるなら最初のところでいいかと思ったので、最初のところに戻ってやるよーと伝えた。

ウェットスーツの前後すらも忘れるほど潜ってない。マスクとフィンは自分のものと比べるとちょっとくたびれているけれども、だいたいサイズが合っているので良いだろう。何やらさっき乗ってきたボートの人がウェイトとタンクとジャケットを運ぶのを手伝っている。自分がチャーターしてる船でダイビングスポットまで行くらしい。こういう謎の連携は妙に手際が良い。ジャケットへの空気の出し入れ、ハンドサインの確認をして、マスクに水が入ったときどうするかとか、耳抜きのやり方とか一通り基本的なことを説明してもらう。半分くらい忘れていたので非常にためになった。そして潜る。

これまではオーストラリアのグレートバリアリーフで体験ダイビングをして、その後福井県で資格を取って、それから伊豆で2、3回潜った程度の経験しかないのでサンプル数が少なく評価できないのだが、空いてるし、透明度高いし、何よりダイナミックな地形と、色とりどりの数多くの生きものは見ていて全然飽きなかった。今回は特に鼻づまりもなかったので、すんなり耳抜きもできて実に快適だった。勢いがつくとなかなか止まれないというのは前もそうだったと思う。ガスを結構早く消費してしまうのもそうだが、インストラクターにそれが普通だよと言われた。全体的にスムーズだったので、水深15m辺りを40分くらい潜っていたようだ。マンツーマンだと全然無駄がなくて素晴らしい。

引き続きシュノーケリングを少しやってから陸に上がった。その後カメラのセットアップ。ドライバーでリグのネジを外してカメラを6台はめ込んでいく。少しきつくネジを留めるとピキっと音がしてリグにヒビが入ったので慎重に。その後一つ一つに電源を入れていったのだが、一つだけバッテリーが死んでいて電源が入らない。2日前に全部充電したのだが、これだけ放電してしまったらしい。仕方ないので5台だけで動画を撮る。三脚をいろんなところに運んで撮り、Theta Sでも同じ場所の写真と動画を撮る。



Bunaken island #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

周りは寝っ転がっていたり、トランプをやっていたり、とてものんびりしている。この人たちはきっと一日中そんなふうに過ごしているんだろうな。なんか少し働く意欲がそがれる。また自分が払ったお金でここにいる人たちの何日分もの生活費になるんだろうかと考えたりした。

インストラクターに毎日潜るのと聞いたら、ハイシーズンはそういうこともあるけど基本的にそんなことはないと言われた。日本で潜ったときはなんかダイビングが好きで好きで仕方がなくていつもダイビングのことばかり考えている人がたくさんいて、自分がダイビングから離れた原因の一つになっているのだが、ここの人たちはなんというかもっとのんびりしていた。10年も潜らなかったら忘れちゃうから、せいぜい半年に一回くらいはやるといいよと言われて、そのくらいなら自分のペースに合っていると思ったりした。

一通り写真を撮ったり動画を撮ったりして満足したので、予定より少し早いけど戻ることにした。せっかく自分でボートをチャーターしたんだから、自分のペースでやっていいんだなと改めて認識した。三脚の上にXiaomiカメラ6台セットして、ボートで少し撮影したが、ボートが揺れてカメラが海に落ちそうであまり心臓に良くなかった。



Manado #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

その後Thetaでも同様に撮影して、あとはまったり宿に戻る。ダイビング代の現金が少し足りなかったので、マナドに戻ってからATMでまたお金をおろして払って、ホテルに戻った。

シャワーを浴びたり、水着をざぶざぶ洗ったり、少しまったりしてから散歩したが、これといって宿のそばで見るようなところはなく、ローカルのレストランで食事をしたがこれもいまいちだったりして、地元民の行く店が自分の口に合うとは限らないと言う例を見た気分になった。