会議を公開するということ

はてなという会社のサービスを二年くらい使っているのだが、
この会社は非常に興味深い。近頃特にそう思う。
一応ベンチャーなのかよくわからないけど、社長が夜9時に寝て
朝5時に起き、昼寝が推奨され、自転車通勤も推奨されているらしい。
とにかく開発や対応のスピードが速く、どんどん新しくおもしろそうな
ものをとりいれていて、社内のほとんどのことがオープンになっている。


つい最近会議の音声が公開された。podcast対応である。
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenaidea/20050627/1119854378
最初は社員のblogで会社のことが公開されているからその延長
なんじゃないかと軽く考えていたけれども、そんな生易しいものでは
ないと昨日思った。会議を公開するってことは会社の公式見解だから
クオリティの高さに自信がないといけないし、冗談でもうかつなことは言えず、
社員全員がはてなのスポークスマンという立場になってしまうだろう。
だからといって話をしなければ会議にならない。非常に活発な
意見交換が行われていたのですばらしい会社だと思う。


この音声を公開する意味を考えてみた。ありきたりだけど書いてみる。
はてなアイデアというサービスの活性化。
はてなアイデアとは利用者が要望や不具合などを書き込んで
それが実装されるかどうかについてアイデアポイントをかける
擬似株式みたいな仕組みである。わかりにくいということで
それほど利用者が増えてないみたいだが、ここで利用者のアイデアを
検討している様子を公開して活性化させようってことじゃないのか。


はてなという思想を普及させること
なんかおもしろいものがないか貪欲に探し、技術的に実行可能か
検討する。おもしろかったら採用っていう考え方がそれほど
一般的ではないから、少しずつそういうことを当たり前に
したいんじゃないかと感じる。


会議を有意義にすること
利用者からのアイデアに対して、そんなくだらないこと書くなよって
思うことはきっとあるんじゃないかと思う。でも公開された場で
それを言ってしまうと少なからず問題になるので、なんとか
発展させた形にもっていこうとするんじゃないだろうか。
そうやってよりよい形にもっていけるのなら非常に良いと思う


アイデア会議を聞き続けたらはてなアイデアに参加したくなりそうだ